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vol.111 モノクロ写真はLess is more

最近、X-T4にオールドレンズのCONTAX製Planar50mmf1.4を付けて実質焦点距離75mmの単焦点一本で撮るモノクロ街スナップが楽しい。

本来のアカウントとは違うアカウントを作って投稿しているのですが、モノクロ写真にここまで惹かれるのはなぜだろうと投稿していいねをもらえてフォロワーさんが増えるたびにそんな疑問が浮かんできました。

はじめに惹かれる理由を考えたのは珍しいから。
世の中は圧倒的にカラーで出来ています(当たり前)。目の前のパソコン画面も白と黒がメインですがパソコンの周りには色とりどりの小物が置いてあります。
白黒の世界は人間にとって珍しいから惹かれるのかなとも思いましたがなんとなく引っ掛かります。

物珍しいだけならそのうちに飽きますが、なかなか飽きない。

なら別の理由があるのだろうとなんとなく考えていたときに思いついた理由が懐かしさです。
モノクロはカラーフィルムよりも歴史が長いですのでモノクロで誰もが一度は見たことがある傑作写真も少なくありません。
ロバート・キャパの崩れ落ちる兵士やアンリ・カルティエ=ブレッソンの逃げ去る映像(邦題:決定的瞬間)、沢田教一の安全への逃避などなど。
そういうどこか記憶の中に残っているモノクロ作品の面影が哀愁や懐古の念を思い出させるんじゃないのかなと。

でも、自分は物心ついたころからカラーテレビ、カラー写真の世界で生きていますのでそこまでモノクロ写真に触れたか、モノクロ映画に親しんだかと言えばそうでもない。

なら懐古では無いような・・・。

であるならモノクロに惹かれる理由はほかにもあるよなぁとモヤモヤしながらも考えてた時に思い至ったのがLess is more(少ない方が豊かである)という境地というか言葉。

Less=色が少ないからmore=実際の色を想像する(豊かである)であり、つまるところモノクロ写真は人にほんの一瞬だけ、無意識化であってもどんな色をしているのか想像させる力があるから人はモノクロ写真に惹かれるんじゃないかって思います。

想像に限りは無いからこそ飽きず、想像に限りが無いから魅力もある。
もちろんモノクロ写真をSNSで見ていると写真の構図がすごいなとか、写真そのものに言いようのない魅力を感じて引き込まれる写真もあります。

もっといろんな意見があると思います。
ただ、いま自分がモノクロスナップを取り始めて今感じることはLess is moreがモノクロ写真を取ることが楽しいと思える自分なりの一つの答えだというお話でした。

こんな独白にお付き合いいただきありがとうございます。

では、また。

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