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キミは「観艇望気」を知っているか?-競艇予想支援「黒猫ツール」のトリセツ増刊号-

「観艇望気」

この記事に目を落としてくださっているということは、少なくとも、
黒猫合唱団事務局という奴が、「観艇望気」という指数っぽいもの
新宿租界やサブスク、noteで売っているらしいという認識をお持ちのことと拝察します。

そんな皆さまも、「観艇望気」に対するモチベーションは様々でしょう。

気にはなっているが、そもそも金を払って見る価値のあるものなのか躊躇している。
一度買ってみたが、強さの順番が当たっていたり外れていたり、どう活用していいのか分からない
すでに、新宿租界や定額会員で毎日使っているが、さらなる視点を取り入れたい。

「観艇望気」は過去の対戦成績をレーティングアルゴリズムで正確に(機械的に)数値化したものをベースにしています。
毎日同じ目線でそれぞれの強さを定量的に計り、翌日の出走表に照らし、「強さ」を視覚的にプロットする。

私はこの静的かつ、正確な性質がこのツールの最大の強みだと考えています。

競艇への参加の仕方は人それぞれです。
参加できる曜日時間帯、賭けられる予算も違えば、知識経験も千差万別でしょう。
筋目買い、出目買い、オッズ買いなど買い方もそれぞれ
機力、フライングや勝負駆けの有無、戦法傾向などの多彩な予想要素から何を重視するのか

的中目へのベットに至るまでには、
それぞれの環境に因する条件にはじまり、複雑な予想を経て、時には運に近い不確実性も伴います。

そんな中で、それらのあらゆる要素を含んだ上で発生した「過去の対戦結果」を総合したものともいえるレーティングは常に冷静に「強さ」を表してくれます

この「強さ」の構図を各レース、ひいては1日の全開催レースを見渡し把握する。そして、そのうえで、賭けに参加する(あるいはしない)ことで、勝てるようになると考えています。

少々乱暴ではありますが、役立て方はそれぞれで確立していただきたいこれが本心です。

予想師の買い目予想は好きですか?私は大好きです。
ですが、優秀な予想師であるほど、買い目提供でオッズが下がります
予想を皆が知らなければ利益を出すことができたのに、乗った全員の重みでガミるという誤謬が生じるのです。
よく当たる→みんなが乗る→オッズが崩れるようになる→絞る→当たらない。体験したことありませんか?

「観艇望気」はレーティングとその見える化。予想ではありません。
皆さんそれぞれの異なる背景、予想要素であることに対応できる、選手艇番別「強さ」を活用してみていただきたい。そう思っています。

優秀な予想師から得るべきは、その卓越した知識予想プロセスです。
ぜひとも予想を自力で実践する時こそ、「黒猫ツール」|「観艇望気」参考にしてやってほしいのです。

すでにnoteに公開しているトリセツとの重複も避けられませんが、
本稿では、少し具体的な「観艇望気」の見方に触れて、皆さまのモチベーションに応えたいと思います。
ただし、(市販されている競馬予想本などにも多いですが…)あまり都合のいいケーススタディはけしからんと考えているので、なるべく普遍的な発信を心がけます。

念のため、こちらがトリセツです。

トリセツのとおり、「観艇望気」は選手艇番別のレーティングです。
そのため、今日現在では2020年4月以降に出走のあった選手艇番分のレーティングを保有・更新しています。
勿論、引退された選手は更新されませんが…値は存在するため、その数は現役選手数より少し多い1600人超*6の約1万データ

どうしても真っ先に目が行ってしまうのは、各レース縦にプロットされた6艇の並びです。当然これも大事な情報ですが、「強さ」の「絶対値」を表す「観艇望気」ならではの情報はプロット位置です。
ここでは各罫線がどれほどの強さを示すのか、図示していきたいと思います。

例として、2021年9月22日の芦屋分を取り上げます。
先ず、通称「白井ライン」と呼ばれる線がコチラ。

スライド1

当初このラインがプロットエリアの上限でしたが、白井選手の1号艇のレーティングがこの線を超えたため、それに対応すべく、プロットエリアが拡張されました。
本校執筆時点でも変わらず、このラインを超えるのは白井選手の1号艇のみです。したがって、全選手艇番別データに占める割合は0.01%の「神の領域」

次のラインも52人艇該当、シェア0.5%のトップオブトップ。

スライド2

そして、1号艇以外の艇番ではどの選手もとることができないレーティング。松尾充選手の1号艇までがこの圏内。白石健の1号艇は惜しくも届かず。

次のラインはシェア2.3%のライン。

スライド3

ここでは峰選手、池田選手、瓜生選手などの2号艇も入ってきます。峰選手の3号艇より外は居ません。

ここからはシェアを紹介していきます。
ここで6.7%。

スライド4

ここで18.9%

スライド5

ここで41.4%。

スライド6

ここで66.6%全選手艇番の2/3がこのラインより上に位置します。

スライド7

ここで意識したように、単純な順番ではなく、その強さの「絶対値」を意識することによって見え方が深まるかもしれません。

同じように抜けた1号艇でも、1,3,4,12Rのそれは全体の2.3%に属する「強さ」であることが分かります。
比較的低い位置で抜けた1号艇よりもイン逃げの確度が高いといえるでしょう。
(あるいは、その力関係の中で1号艇が飛ぶパターン、超高額配当を得られることを狙う方もいるでしょう)

そして、順番も大事ですが、上位に位置すれば何号艇であれ、絶対的な「強さ」を持っていると考えられ簡単に軽視することはできないのです。

また、7Rや10Rにはおよそ上位20%に属する強さの選手艇番はおらず、レースレベルが高くないことが見てとれます。
そのうえ、各選手の力差に乏しく「強さ」の上では混戦が予想されます。
そこから、多彩な予想要素を盛り込み、最終的にはオッズに照らし期待値が想定を超えれば賭ける。ということになるでしょう。

他には、「観艇望気」は横(各レース)の比較ができます。
たとえば、2号艇だけを12R見比べることで、縦(そのレース内)で良く見えても、全体で見ればさほどでもない(あるいはその逆も)などの気づきを得ることも面白いかもしれません。

この記事では、プロット「絶対」位置の重要性俯瞰のおさらいを書かせていただきました。

まず、「観艇望気」で見渡す。レースの目途をつける。
予想要素を盛り込み、買い目を組み立てる。オッズを確認し、期待値が想定以上なら買う。でなければ見送る。
これが「レースを絞る」ということだと思います。

「観艇望気」を足掛かりに、「勝ち逃げ」しませんか?

※再三の注意で恐縮です。
「動きのある進入」、「対戦成績の浅い選手」に対してはレーティングの表現力が低下します。ご留意ください。

ここまでのご披見に感謝して。

黒猫合唱団事務局 拝

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