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山田陽
2024年4月12日 07:49
膝を抱えて座るって、もう随分としていない。ある時、床に座り膝を抱えてみたら、いつしか感じていた懐かしさが湧いてきた。 その懐かしさに浸りつつ、腿を腹につけ腕に力を入れて膝を締め付けてみた。卵の様な体勢だ。 まるで自身の身を守るような。同時に包まれているかの様な気分だった。 何かを抱きしめたかった。抱きしめられたかった。外部から身を守りたかった。外殻の中に閉じこもりたかった。 それら