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INRIの鍵の解析をやってみた結果と考察。やり方。

INRIの解析。または鍵の言葉の解析と呼ぶこともある。
この儀式は黄金の夜明け団(GD)の魔術儀式の六芒星小儀式をはじめとする儀式の冒頭に行われる。ここではわたしが実際にINRIの解析をやってみた結果と考察を記していく。

いつものことで申し訳ないが、「これだけ」実践しても意味はない。GD系魔術全体のほんの一部でしかないためだ。よってもしきちんと魔術儀式をやりたいのであれば、五芒星小儀式、六芒星小儀式なども必要なことを前もって言っておく。

今回、INRIを別枠にしたのは個人的にものすごく惹かれるものがあったためである。例えば、GD魔術は西洋魔術に分類されるが、INRIに出てくる神々はエジプト神なのだ。普通に考えればヨーロッパとエジプトは違うのでは?と思えるが、実は深く関わりがある。
あとはその神々を表す独特なポージングである。儀式中にこのポーズをとるのだが、「こんなポーズ意味あるの?」と思う人も多いだろう。これにも深い意味がある。
さらに「INRI」そのものにも深い意味がある。

一般的なINRIとは

一般的にイエス・キリストの磔刑において十字架の上部に掲げられた罪状の頭文字(ラテン語:IESVS NAZARENVS REX IVDAEORVM)。

このことは新約聖書「マタイの福音書」「マルコの福音書」「ルカの福音書」「ヨハネの福音書」などに「ユダヤ人の王、ナザレのイエス」という解釈で書かれている。

聖書のストーリーを知らない人向けに補足しておくと、イエスはユダヤ人でありユダヤ教だった。当時のユダヤ教徒には「わたしがメシア(救い主)である」と主張する人は沢山いたが、ユダヤ人を統括していたローマ人たちにイエスは目を付けられ、磔刑(はりつけの死刑)となった。「神を名乗るとは不届き千万!」ということだったのだろう。この「ユダヤ人の王、ナザレのイエス」は当時、ヘブライ語、ラテン語、ギリシャ語で書かれ、誰でも読めるように(誰でもこいつ悪い奴!とわかるように)されたそうだ。

GDのでは、そういった一般的意味とは別にINRIを探求して、ひとつの儀式体系を作った。INRIは真理であり、鍵と呼ばれている。

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