「株式会社 ダク・エンタープライズ」　代表取締役 阿部 龍治さん

東京・新橋にあるビルの約７割のシェアを誇る不動産業を営む傍ら、複数の異業種交流団体やコミュニティを主宰。業種を越えた幅広い人脈を持ち、「チャレンジ精神とALL-WIN マインドで仲間と共に笑顔を増やして行きたい！」と、常に新しい事に挑み続ける次世代経営者の阿部さんにお話を伺いました。

■阿部 龍治さんプロフィール出身地：1964年神奈川県横須賀市活動地域：首都圏エリア経歴：神奈川大学大学院工学研究科修士課程修了後、日本アイ・ビー・エムにシステムズエンジニアとして入社。その後、1994年にダク・エンタープライズ・首都圏ビルマネジメントに取締役として入社し、現在は同社代表取締役（2代目社長）。職業及び活動：株式会社ダク・エンタープライズ・首都圏ビルマネジメント代表取締役、ALL-WINビジネスコミュニティー【INFINITY CLUB】、ニーズマッチ【新虎支部】、女性経営者に向けた凛女推進委員会やパワーランチ女子会(PLJ)を主宰。座右の銘：一期一笑（いちごいちえ）

「普通の事や当たり前のことをやっているだけではダメ。常に新しい事を取入れて進化していく事が大事」

Q.どんな心の在り方や認識の変化が今の活躍に繋がっていますか？

不動産業界は過当競争に侵されない、ある意味聖域だったため、昔からのやり方が何も変わっていませんでした。数年前までは書類も手書きだった位です。私自身、アメリカ留学の際に全く違う価値観を目の当たりにした経験や、もともとIT業界から不動産業界に入ってきたこともあり、このまま従来のやり方で普通の事を当たり前の様にやり続けていては時代に取り残されてしまうと危機感を抱いていました。

常に新しい事を取り入れて進化、発展をしていかなければいけないと思っていましたが、私が取締役に就任したときは若干29歳だったため、何か新しい事にチャレンジするにも、先輩役員や社員の皆さんからの理解を得るのがなかなか難しく、最初は思うようにはいかなかったんです。
「理解を得るためにも、まずは営業で実績を作らなければ！」と、必死で営業をしながら、業界内に収まっていてはいけないと業界外の方たちとの交流を持つよう心がけていましたが、そんな中で、ある交流会でお会いした経営者の方と名刺交換した際に、ビックリした事がありました。その方は、私の名刺を受け取るや否や、「どのような方をご紹介したらお役にたてますか？」と聞いてこられたのです。
当時の私は、名刺交換する際は何かを売り込むことが当然、と思っていたので、それには新鮮な驚きがあり、折角の出会いを単なる売り込みの関係ではなく、貢献し合える関係にできるとは素晴らしい！と、とても感銘を受けました。

それからは、人に会うときは、まず相手にどんな貢献ができるのか？と考えるようになりましたが、そうしているうちにどんどん人脈も広がっていき、その方たちと話す中で新しいアイデアを得たり、仕事にも繋がっていくようになっていきました。

弊社の社名の“ダク”とは、コンダクター（指揮者）の略ですが、ビルオーナーとテナントのハーモニー (調和) を大切にしながら、ビル・ビジネスの誠実なコンダクター(案内役・指揮者) として機能していきたいという思いから始まっていますが、現在は、その精神を引き継ぎながらも、業界の枠に捉われず、異業種の方々も含めてALL-WINをもたらずコンダクターであれたらとの思いで日々仕事や活動をしています。

一つの出会いはかけがえのないものですし、一つ一つの出会いに感謝し、そのご縁を大切にしながら、携わるすべての方に笑顔が届けられるよう、これからも多くの方と出会っていきたいですし、皆さんの出会いも繋げていけたらいいなと思います。

「これからは、IQ（知能指数）とEQ（心の知能指数）のバランスが重要。」

Q. AIが活躍する時代に人間に求められる事は何だと思いますか？
ナレッジメントマネージメントにおいては、人間はAIには敵わないですよね。そんな中で、人間がAIを利用する側であることを意識していなければ、気が付いたらAIに使われる側になってしまうことも有り得ると危機感を感じています。そうならないように、これからはIQ（知能指数）だけではなく、EQ（心の知能指数）も共に伸ばしていく必要性があり、AIにはできない“あいまいさ、感情、臨機応変さ、パターン化されないチーム力”等、人間にしかできない領域で、これまでにない新しい事を創造していく力が求められてくると思います。

Q. どんな美しい時代を創って行きたいですか？
何かを犠牲にして何かを得るような生き方ではなく、皆が格差なく、健康で仕事も家族もプライベートもバランスの取れた人生を笑顔で謳歌できる美しい社会を創って行きたいですね。

Q.女性経営者応援団長として、女性に向けて応援メッセージを一言お願いします。
“男性社会は女性に委ねられている。”と言っても過言ではない位、女性の存在は大きいと考えています。私も、自分を産んでもらったことから始まり、ビジネスにおいても女性にとてもお世話になって来ていますが、そんな女性の皆さんに恩返しをしたいとの思いで、女性の皆さんが、女性ならではの良さを活かして、更に社会で活躍できるよう応援していきたいと思います。

女性に限らず、全てを１人で抱え込むのは大変ですが、良い仲間とチームを組んで共に力を合わせて協力し合うことで乗り越えて行けると思いますので、是非、志や価値観を共有、共感、協力し合える良い仲間を沢山持って下さい。
今年から新たに、女性経営者の皆さんが、"ビジネスだけではなくプライベートにおいても10年後も一緒にいたい“と思える仲間との出会いを提供できる場 “パワーランチ女子会”も主宰していますので、是非ご活用下さい。

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阿部さんに関する情報はこちら
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株式会社ダク・エンタープライズ：http://www.daku.co.jp/
パワーランチ女子会(PLJ)： https://peraichi.com/landing_pages/view/plj

【編集後記】
今回記者を担当した牧野と黒田です。

女性としても、阿部さんの様な方に女性を応援して頂けるのはとても心強いですね。自分が皆コントロールしようとするのではなく、やる気のある人の意思を尊重して活動をバックアップしていく姿勢はとても素敵だと思いました。