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学校司書ってこんな仕事 その1


どうも。お久しぶりです。クロミミです。

現在司書として働いている私ですが、司書についての記事を書くと読んでくれる人が多いみたいだな〜と最近しみじみ感じます。司書というお仕事に興味を持ってくれている人がそれだけ多いということでしょうか。嬉しい限りです。


そんなわけで今宵は、ずっと話したかった司書という仕事の内容についてかいつまんで語りたいと思います。

じつは、学校司書と公共図書館司書って全然違う仕事なんですよ…。もはや同じ職業じゃないと言ってもいい。


次回は学校図書館司書の仕事についてもまとめてみたいと思うので、ぜひそちらと見比べてみてください。


初回ですので、まずは学校司書の仕事内容をざっくり箇条書きにしてみましょう。なお、私は四校兼務です。


●購入する本の選定と発注
・図書費の予算管理
●購入した本の装備・データ登録
●寄贈された本の装備・データ登録
●書架整理(分類通りに並べ直す)
●本の貸し出し・返却
●本の除籍
・資料の補修
・コーナー展示の作成
・ブックトーク
・読み聞かせ
・児童への対応(不登校児のと接する)
・図書館の清掃
・新刊やイベントの告知
・図書だよりの作成
●延滞本の督促(ただし、その学校にどの程度いるかにもよる)
・図書館の壁飾り作り
・依頼のあった本の収集・貸し出し

※ここからは私だけかも(私は学校司書の取りまとめをしています。)

・ブックリスト作り(おすすめの本を小学校〜中学校各学年50冊程度集めたリスト)
・図書給食のポスター作り、イベント準備
・新刊のおしらせの掲示作成(3メートル×2メートル壁一面を埋め尽くすを月一もしくは二か月に一度)
・学級文庫の選定(1クラス30冊程度)
・学校司書研修会の準備
・他の司書からの問い合わせへの対応
・他の司書への情報共有(メール)
・兼務校の業務の準備
・活動の記録(いつ、どこで、どんな本を使って、どんなことを何分でしたか)



さあ、このくらいでしょうか。

●は必ずしなければならないこと
・は自主的に取り組んでいること
で分けてます。


さあ、ご覧いただくと分かる通り学校司書って「必ずやらなければいけないこと」は意外と少ないんですねぇ。だからしばしば生徒たちに「暇なんでしょ?」と言われがちです。そう。学校司書の最大の特徴は自分で仕事量を調節しやすい点にあります。自由度が高い仕事なのです。

いやいやでも聞いてほしい。
もしも最低限しかどの司書も取り組まなかったらどうなるか。

みなさんがイメージするあの図書室はまず出来上がりません。

最低限のその向こうの仕事をやっていない司書などいない。私はそう断言できる。


また、ここでは「・」にしている「児童への対応(不登校児のと接する)」も実際には避けられないものです。

実際図書室はそういった子の逃げ場になりがち。私なんかもう担当みたいになってる。なんで、そういう子が来たら仕事しながらずーーーっとおしゃべりしてます。こんなとき、おしゃべり好きでよかったと心底思う。

また詳しく話すとわかりますが、学校司書はコミュ力命です。あと、分析力とかがあるとより良いかも。クレバーさと情熱。両方必要なのがこの仕事。

そして、知らぬ間に教員と同じ立場に立たされてしまうこわーい仕事でもあるのだ…。教職持ってないのに。みんな!言動には注意しような。(過去に痛い目を見たことあり)


最後に一言。

教育現場は良くも悪くも、実社会と切り離された異界である。社会の常識が通用すると思うな?(特に小学校)

次回は公共図書館司書についてざっくりまとめたいと思います。

それではまた。

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