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本好きの人生を描いた海外小説3冊

本好きの人生を描いた海外小説3冊

 最近、偶然にも「本好き」の人生を描いた海外小説を連続して読みました。どれも面白かったので、ご紹介させていただきます。

ガブリエル・ゼヴィン『書店主フィクリーのものがたり』(小尾芙佐:訳/早川書房)

 主人公のフィクリーは、島に1軒だけある書店の店主。無類の読書好きで、こだわりの品ぞろえをしている偏屈な男。最愛の妻を亡くし、酒に溺れていたある日、店にぽつんと小さな女の子が置き去りにされていた。

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須賀敦子さんの訳が素晴らしいタブッキ2冊 ~ほか翻訳が素敵な海外文学を

須賀敦子さんの訳が素晴らしいタブッキ2冊 ~ほか翻訳が素敵な海外文学を

 アントニオ・タブッキの著書を2冊読んでいて、須賀敦子さんの翻訳にほれぼれしました。

『供述によるとペレイラは……』『島とクジラと女をめぐる断片』の2冊です。

 かなり個性の異なる2冊ですが、どちらも翻訳の日本語が素敵(私の好み)で、するする読めてしまいます。
 あらためて「須賀敦子さん、すごい!」と思いました。

 海外文学を読むときは翻訳との相性もあるので、こういう出合いはとてもうれしいで

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