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リセットの日。初心を忘れず。

今日は新月。
なにかを始めるにはぴったりの月まわり。

今日はとある方のお通夜があって、お坊さんのお説法を聞いていたときにふと「私が前世にやり残したことはなんなんだろう」と思ったりしました。
もし、前世というものがあるのなら。
皆目、検討もつかないのだけど、なぜかこだわってしまうものや続けてしまうものなんかはそうなのかなぁ、とか。

と、考えると、私の場合は「皆が幸せで在れる、より良い社会、未来をつくる」で、もし前世からやり残してるなら、今世もやり残して来世を迎えてしまうのではないか、とちょっと絶望。
世界平和なんて、ガンジーですら見たことがないのに。

さらに、今世でなにができたら「私はコレについて真剣に挑んでやり切ったなぁ〜」と、ほくほくと人生を終えられるのかしらとしばし考えてみると、
世界平和なんて、私は口だけで大したことはできてないし、やり切ったなんて絶対言えないわなぁ。
結局「目の前で起きている、いま大事だと思うことを大切にしていくこと」の積み重ねができれば御の字で、そうすると「なにもできなかったけど、毎日を愛したなぁ」と終えれそうだなという考えに至りました。

とはいえ、頭の片隅には地球のことや世界のことや、人のことを置いて生きていきたいとは思いますがね。

話は変わって。
人が死にそして生まれ変わり、
なんなら私たちは日々生まれ変われるチャンスがあり、
オリンピックも延期になって、
という新月の今日、改めてこの言葉に触れたいなと。

「初心を忘れず」

初心を忘れず、の初心は一般的には初めての時の気持ちとして使われてますが、古くは「衣ヘンに刀」で、「すなわちまっさらな生地に、初めて刀を入れることを示し、『初心忘るべからず』とは『折あるごとに古い自己を裁ち切り、新たな自己として生まれ変わらなければならない、そのことを忘れるな』という意味」
だそうです。
(「 」は引用→出典:「能」安田登 新潮新書)

※この話、結構好きな話なのでよく話したり書いたりしてるので、重複ごめんなさい。

この、生地に裁ちバサミを入れてパッと裁ち切る感じがとても気に入ってて、「初心忘るべからず」という言葉を思い出すとたびに、サッパリとした気持ちになります。

この言葉は高校生のころから大事にしていて(もちろん、始めたときの気持ちを忘れるなという意味で)、ずっと、戒めのようなお叱りのような、
どちらかというとちょっとモッタリとする気持ちで持ち合わせていたのだけど、新たな意味を知ってからは全く変わって、こちらの意味で大事な言葉となりました。

なにかを始めるとき。
年齢的に、なにかをやめて、始めることが増えてきました。
そのときに、痛みを恐れてコワゴワとでもなく、んーー中間とってでも、調整してでもなく。
ましてや痛いからヤメヨ、でもなく。
痛みは伴いつつも、パサッと、サッパリとした顔で始めるイメージで、コワゴワと一歩を踏み出します。

オリンピックも延期。
なにかにこだわらず、意固地にならず、目の前の大事なことを大切にするために、うじうじしたものをパサッと軽やかに切り離して、毎日をサッパリと始めたいものです。

今日は新月。
初心を忘るべからず。
古いものは鋏をいれて、ぬいぬいして、窓の桟を拭いてから捨てましょうかね。
今日はそんな日、だったと思います。

#新月 #オリンピック #人生 #初心を忘るべからず

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