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なぜ、わざわざ北海道で、、、

事の始まりは、
芸森スタジオが6月に始めた存続支援のクラウドファンディングで大成功したところからでした。
クラウドファンディングの知らせを見た時に、「本当に大変な状況なんだ」とその瞬間に慌てました。

距離が離れていたり、自分に今まさに影響がないものって危機感がなかなか出なくて、、、想像力がありませんでした。

私にとっては、その場所が無くなってから「残念だったなー悲しいぴえん」では済まされない場所だったんです。

クラファンの成功後、
昔から親交の深いスタジオなので、働いてるスタッフに電話をかけて
「どう?めっちゃ儲かった?」と冗談交じりに聞いてみたら
「いや、実は、、、、」

よく考えたら、施設の維持費だけで膨大な費用がかかる上に、年間通してスケジュールの空きもある現状で、コロナで全キャンセルになって、
クラウドファンディングの成功だけで儲かるわけはないなと冷静になりました。

ここでも自分の想像力の乏しさに呆れました。


具体的には言ってませんでしたが、この状況が続いたらスタジオがなくなってしまうと勝手に感じました。
(今の運営するスタッフ含めて最高の場所なので、仮に閉業後買収されても全然意味が違います。そこにいる人、ある物含めて芸森スタジオだと私は思っています)
今はピーク時よりは状況は戻りつつある?とは言え、なんとも言えない状況ですよね。


個人の超微力ながら、存続の一助になればいいな。

数日間、頭をフル回転させて考え、今回のプロジェクトを思いつきました。



まず、やろうとざっくり思ったときに
二つ返事で乗ってくれた越智俊介
彼の持つ人柄・人脈を最大限に活かしてくれて、オファーするアーティストに魅力的なプレゼンをしてくれました。

あとは、インディペンデントでshowmoreを動かしてきた井上惇志の力が強大すぎました。
企画をする上での肝をしっかり理解しているので、きめ細かなプランニングができました。
あと、今回のブッキングは彼の人脈によるところも大きいです。というより、なかなかスケジュールの目処が立たずアーティストの予定をしばらく(仮)で押さえていたところを彼の熱意が繋いでくれました。


そして、映像のことを考え、前から親交のあるハヤシサトルに話してみたら
「お金とかはいいんで、全力で関わらせてください。スケジュールも最優先にします。」

これらの行動と言葉にどれだけ勇気付けられたか。

音周りは、どんな環境でも工夫を凝らしてイメージ以上のものを提示してくれる、最後の最後まで妥協しないで付き合ってくれる
向啓介さん(世田谷RECスタジオ)一択でした。



企画していくうちに、赤字の想定も当然しなきゃならないわけで
関わる人数とプロジェクト内容的にもし全然見られなかったら、結構な額なんです

もしその赤字を背負ったら
芸森スタジオを救いたくて始めたプロジェクトで借金を背負うという最悪すぎるサイクルに陥るなと。
それはキツいので、「ごめん、やっぱやめます。」って主要メンバーには2回くらい言いました。
が、
主要メンバーが
「これは絶対に面白い企画だから、なんとかやろう」「俺の取り分要らないから」

って言われたら、やるしかねえ。
(そもそも俺ら取り分ほとんどねえから変わんねえ!!)

「俺が借金背負うくらいは、働きゃなんとかなる。」
そして越智にも借金を被らせよう!笑

ここまできたらもうただの意地

と思ってからがすごい順調に事が進み、ミニマムな視聴数でもギリ黒字、、という試算ができました。
※その場合、多方面に泣き寝入りですが、、、

なのでよければ見てください泣

全て撮り終わった今、思うことは
この経験は金では買えないし、この時間は死ぬまで忘れないだろうな。
という濃密な機会になりました。


今回の配信の収益は
芸森スタジオとアーティストとプロジェクトのプール金に分配します。
なので今回たくさん見て貰えば、スタジオの体力と知名度が上がり、他のアーティストも次々に見られるようになります。


企画発案・人員確保・マネタイズ・スケジュール管理
全てワンマンに近い形でチームで行いましたが、我々にはほぼ収入は入りません。
この企画が永続的に続いて、たまに演奏で関われたら十分すぎます笑
そのくらいやってて楽しいんです。


なにより世界に届き得る文化の発信になれば、そんなに嬉しいことはありません。
そこを本気で目指しています。

人生で一番ワクワクしている数ヶ月です。めっちゃ夢見られてます。

私にとっては本当に大切な場所なんで、
意地でも守りたいんです。

この小さい波が、みなさんの力で少しずつ大きな波になって、世界中に届くことを心から信じています。

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