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吸い込まれそうな坂の上に富士

「東京、びっくり富士見ポイント」記事一覧

富士を目指す東名高速の車列が続く

 今回も野川、仙川が作る世田谷区の崖線上のポイントです。今回は近接する2か所を合わせてご紹介します。

 まずは大六天橋という東名高速の上に架かる橋の上です。すごい名前ですね。近くに大蔵第六天社という神社があり、その名にちなんだものと思われます。「大」と「第」が違いますが。
 車で行く方は別として(オススメはしません)、場所はとても行きづらいです。小田急線の成城学園前駅と東急線の二子玉川駅の間にバス路線があり、ほぼ中間の永安寺前というバス停で降ります。本数はそれなりにあります。
 東名高速はすぐ近くで、成城学園側から来ると外環道のジャンクション工事をバス路線の道との交差部分でおこなっているのがわかります。

 バス停からは東名高速が走る山側を目指していくと、高速沿いの長ーい階段がありますので、うんざりしますがそこを登ります。登って少し歩くと橋の袂です。

 野川の作る崖上は、富士山側に高層ビルなどが少ないため、結構色々なところから見えるはずですので、この世田谷区野川付近の富士見ポイントでは、その見え方の面白さを重視して選んでいます。
 ということで、ここでは富士山に向かって車が連なっていく様子が面白く、また視界が広いので取り上げてみました。
 昔、渥美清さんが出演していたタイヤのCMでこんな絵柄ありましたよね? 走る車からも、下り線は一瞬富士がみえるかもしれません。

 アップだと送電線が引っかかってしまいます。富士山前の山は丹沢の蛭ヶ岳でしょう。下には「外環道接続地点」の看板が見えます。東名本線からの分岐路はほとんど出来上がっている感じでしたが、例の調布での陥没事故で、この部分の開通時期はまったく読めなくなってしまいました。

 さて、少し移動しまして今度は「関東の富士見100景」に選ばれた「東京富士見坂」の一つ岡本3丁目の坂です。大六天橋からバス停とは反対方向の仙川まで降り、仙川に架かる氷川橋を渡ってそのまま登っていくと坂上に出ます。歩いて10分ほどです。

 これはもうジェットコースターですね。車に乗って降ったら、ヒャッホウ!と叫びたくなるでしょう。

 ここからの富士には何も引っかからないので美しいです。手前の丘陵地の上に建つのは専修大学とその奥のマンション群です。ですからこの丘陵地は生田緑地ですね。丹沢の山々もほぼ全体が見え、しばらく見ていても見飽きない景色です。

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歩いて、探して、歴史を発掘する黒田涼
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