見出し画像

「自動電話交換発祥之地」

不要になった発祥の地、今は貸しオフィスに

★ジャンル【産業】
★場所 中央区銀座1−26−1
★最寄駅 都営浅草線宝町駅

これまでの23区発祥の地一覧

★碑文
「我が国における自動電話交換方式の発祥は大正15年1月20日、旧京橋電話局の交換業務開始による。自動電話交換開始50年に当り京橋電話局跡であるこの地に、記念碑を造り昭和50年1月20日除幕した。記念碑は当時の自動電話交換機の回路図の一部を図案化したものであり、銘板は米澤滋博士の筆による ものである。」

★解説
 首都高京橋ランプの脇に立つアーバンネット銀座一丁目ビルにあります。ここはもともと京橋電話局があった場所です。京橋電話局が廃止され、1971年には当時の電電公社の健保組合会館「京橋会館」が建ち、1973年(昭和48年)から営業していました。その後「銀座ラフィナート」と名を変え、立地がいいので結婚式場としては人気だったようです。しかし建物が老朽化し2012年に閉館。取り壊して今のビルになりました。
 大正15年は1926年ですから、碑文にある開始50年は1976年です。除幕はやや早めに行ったのですね。電話局が廃止されて京橋会館になった直後ですので、それも契機だったのでしょう。
 実は「銀座ラフィナート」時代は、壁面に巨大な石像で同様の紋様がはめ込まれ米沢博士の銘板も独立した石で作られていましたが、建て替えの際デザインを踏襲して小さくなりました。
 アーバンネットと冠されたビルは、NTTの関連会社「NTT都市開発」が所有するビルのブランド名です。なんと業界6位だそうです。電話局は技術の進展とともに交換手が不要になり、さらに自動交換機も設置スペースがどんどん小さくなり、多くの電話局が統合廃止されて遊休地となっていきます。そ

これより有料です。以下には記事全文のほか、地図、関連情報リンクなどがあります。ご購入いただく場合、この記事だけで100円お支払いいただくより、マガジン「東京23区発祥の地めぐり」全体を500円でお買い上げいただく方がお得かと思います。最終的に数百本近い記事をご覧になることができます。よろしくお願いします。

ここから先は

554字 / 3画像
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?