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【感想】銀河英雄伝説Die Neue These 31話「失われたもの」(3rdシーズン 激突 ep7)

芸術家提督が良すぎて困る

木漏れ日の表現きれいだ‥✨
晴れた日、木立の中を上を見て歩いている時の感覚。清々しいな。
まだ早春なんだっけね、この時期。ワープ実験が3月だからもう少し手前だとしたら2月くらい?枯れた風景の中にもところどころ緑がある。鮮やかな緑だけど地球上の品種とは違うのかもしれないな。

車の中で持参の作品をチェック。知らない人へのプレゼント、緊張するよな‥。それでも贈ろうと思ってくれるメックリンガーさん、いい人過ぎるぜ。敢えて大作ではなくて、自分の軍務や私生活の中での時間で無理せず、それこそ当たり前のように描いたものを贈るのがとてもいいなと思う。しかもローエングラム公の改革により測量をしてる図。「今」の活写でもあるかと思えば、寝たきりの男爵へ時代の変化を告げる意味もあるのかなあ。

ブレーキランプが光るの、細かくて好き(笑)

ヒルダの声が本当に嬉しそうで可愛い。無理なお願いをしたという自覚もありつつ、快く引き受けてくれる、そういう私人としての優しさを持った提督がラインハルトの部下にいるという事実が嬉しいのかもしれない。無自覚に。単純に可愛がっている弟同然の従弟が喜んでくれるだろうことが嬉しいというのが一番だろうけれども。
何にしろ朗らかで、ノイエのヒルダは本当に可愛い。
言い訳のようにメックリンガーに説明するのも可愛い。こういうの、あんまり慣れてないんだろうなあ。

キュンメル男爵、ベッドから出られない病人としての説得力があり過ぎる。日の光に当たってないから肌の色も健康的とは言えなくて、筋肉とかの発達もないから薄っぺらくならざるを得ない。多分お風呂に入るような体力もないから入浴の習慣もなくて、男爵なので着替えやタオルで拭いてもらったりはしてるんだけど、全体的に油分が足りてなさそうで髪も艶やかさはない。でもパーツをそれぞれ見てみると整っているので、健康でさえあれば、彼は全然違った人生を送っていたんだろうなってのがキャラデザだけで分かる。分かるぞ!!

ヒルダ姉さんを自慢(?)したい従弟ハインリッヒ、可愛すぎんか??
憧れのメックリンガー提督が目の前にいるから舞い上がって、矢継ぎ早に色々話を展開させてしまうの、分かるぅううううってなってつらい(笑)。
何これ、共感性羞恥??
嗜められてちょっと照れくさそうにしゅんとしてるハインリッヒ、子犬かな。
それを見て、フォローするように優しく声をかける提督、大人や‥!!!
この気遣い、この包容力、最高よ。憧れの人がこんな素敵な人だったらさらにハインリッヒのテンション上がっちゃう。仕方ない。

偉人に憧れ、一つごとではなく多方面に才を示した人に特に尊敬の念を抱くキュンメル男爵。自分が一つも成せないことへの絶望の裏返しなのかと思うと、辛いな。
メックリンガーさん、水彩画だけではなくて散文詩の方も賞取るクラスだったね。散文詩の方をすこんと忘れてしまう。ごめんよ、提督。
詩を練ったり水彩画の下絵スケッチをしたりは、確かに軍務の合間にも可能そうではあるぎりぎりのラインっぽいなあ。
ピアノは自室に持ち込んでそうだな、と思ってる。戦艦移動中お暇な時には手遊びに作曲なんかもしてたりしてね。
海鷲でも時々弾いたりしてる(ノイエ設定)し、演奏とかが自然と染み付いてる人なんだろうなあ。

キュンメル男爵、頬染めてるねえ。
テンションぶっちぎっちゃってるもんね。憧れの人が目の前にいて。

メックリンガーさんの所作が洗練されてて、すげえかっこいい。この落ち着き、低音の声、丁寧な所作。完璧か!!

ああ、テンション上がりすぎて発作が‥。頬の赤みは発熱のそれでもあったんだよなあ。

ヒルダが嬉しそうだっただけに辛い。喜ぶことすらも命懸けなのか、男爵。
メックリンガーが座っていた椅子に立てかけられた水彩画。新たな時代の風景。キュンメル男爵はそれを実際に目にすることはないんだと思うと‥‥。
小さい頃はそれでも外に出て発作を繰り返して、いつしか自分から遠慮するようになってたりもするのかな。

メックリンガーさん、流石の観察眼。
そう言ったお金持ちの人たちへの慰問に行くことも色々あったのかな。ヴェストパーレ男爵夫人からの頼みで仕方なく、とか。ノイエのヴェストパーレ男爵夫人めちゃんこ楽しみにしてるので、外伝を完全版でお願いいたしますよ、ノイエちゃん!!!

ささやかな会話、思い出す未来は来なくていいんだけどなあ(原作勢)。
ヒルダ、思い当たり節があったのかな。以前は飼っていたのかもしれないしなあ。

気がかりなこと。そうだね。いるもんね、気がかりなことしかない、銀河の覇者候補が‥‥‥。

気がかりな覇者

なぜこの時期に大掛かりな出兵を?
誰もが抱く疑問だよね。やけっぱちというわけではない。宇宙を手に入れるという約束しか見ていないからこそ、何らかの形で「動き」を与えていなければ落ち着けないのか。それでも本人がそれに対する熱がない以上、シャフトの侵攻案自体を評価しているとも思えない。そこまで言うならやってみろ、というある種の意地悪でしかなくて、結果自体にそこまで重きを置いてなさそう。陥落できたならそれはそれでよし、くらいの熱よなあ。
それに対して命懸けで攻略計画を立ててるケンプとミュラー。‥‥‥不憫。

ヒルダのこの会話、どこかでラインハルト自身に翻意して欲しかったのかな。そこまででしゃばる意図はないか。何を考えているのか探っているだけかな、やっぱり。

それで死ぬとしたらケンプもそれまでの男だ。
長らえたところで大した役にも立つまい。

こらー!!!!!!!!!
キルヒアイスに叱られなさい、ラインハルトー!!!!!!!!!!
ケンプが失われたら、奥さんや子どもちゃんたちが泣くことになるんだぞ!!!???ラインハルトにとってのキルヒアイスのような人たちを(程度は違うという反論はまあ分かるし、わしもその立場ではあるとしても)、自ら作り出し肯定しているようなものじゃないか。
軍人である以上、どこかで死ぬことは覚悟しているし、それが分かっていてケンプも付いてきているから、出兵自体に異を唱えることはないだろうさ。でもそれは、ラインハルトの目指す道にとって、大きな意味があると思えばこそで。ああああああ!!!

この、ラインハルトの空虚を、何ものにも埋められないところがきっつい。そういう二人が、ラインハルトが大好きなわけなんだけれども。
でもやっぱり、一度キルヒアイスに叱られなさい、君は。
いないけども!!!もう、いない、けども!!!!!(泣)

という情緒の忙しさ。この冷えた声に、情緒を掻き乱される。
1年前のラインハルトなら決して言わなかった言葉なところもね‥‥‥ぐうう。

部下を駒と扱ってはいけないよ‥‥。違うでしょ、ねえ。
ちょっと双璧のお兄さんたち、このしょんぼり孤高の閣下を、海鷲に連れてって提督たちで揉んでやってください。お兄ちゃんたちが頼りなんですぅううう!!!!!

キルヒアイス提督が生きていたら、何とおっしゃるだろう。
キルヒアイスが生きていたら、そもそもハルトさまそんなこと言いませんので‥‥!!!!ってのを、ヒルダが実感として持つことはないのか。半身を失ってからの冷淡なラインハルトとの関わりの方が深いもんな。リップシュタットの時は交渉に来ていて、その後も報告という形で通信ではなく情報を送っていただけのようだし。
今のヒルダにとってのラインハルト像ってどんなんなのだろう。変わる前のイメージが曖昧なままだと、どこまでが「変わって」しまった部分なのか、わからないよな。その辺は諸提督に聞いてもわからないところだろうし。
キルヒアイスが全部持って行ってしまったところを再構成するのは、ものすごく難行だなあ‥‥。

ご飯!これはお昼ご飯‥?メニューが朝ごはんっぽいけども。
目玉焼きがとろーっとしてるの美味しそうで困る。
というか、ほぼ食べてないよ!?まだそれ食後の珈琲じゃないよね!?今から食べるんだよね???食べて、ちゃんと!!!
もりもりご飯食べる人だったでしょ。キルヒアイスを失って食も細くなっちゃったのかな。日常にキルヒアイスが食い込みすぎて、何をしていてもキルヒアイスに繋がるの、かなり精神的に来るよな。常に「いない」ことを突き付けられて生活してて、おまけに髪まで胸元に入れてる。
自罰が過ぎる‥‥‥。

ヒルダの話、あの頃は明敏だったでしょ、君?という波動を感じてひえってなる。それを、言いたいことがあるようだ、で受け止めるラインハルト、すごいな。駆け引きぃ。
私などを怖がるとは思えない。本当にな。
ヒルダの強さはすごい。一方で、例えば暴力に訴えたり、理不尽な更迭をするラインハルトではないという信頼もあるんだろうな。理不尽な更迭は、副官人事で何度か繰り返してる気もするけど。いや、有能の基準が高すぎて適わなかっただけだから、理不尽ではないのか(笑)。

ヒルダ本当聡明だな‥‥。
宇宙を手に入れる、それは同盟も併呑して統一銀河を手に入れること、ではあるんだけれども、その前に打倒すべき「敵」とは何かを考えると、同盟ではなく帝国の旧体制、ゴールデンバウム王朝である、と。
同盟側にちょっかいかけるの今なん?ってのと、王朝を倒すべき敵と考えた時、幼い皇帝を殺してはいおしまい、とすることへ意識を向けさせた。

皇帝を生かしておくことで、旧勢力を糾合させ一気に叩く。それを目論んでいるからとは言え、幼児を殺めたりしない、と言ってくれてちょっとはほっとしたのかな。その皇帝があと3歳年長なら、どうなってたかな。リヒテンラーデの一族は10歳で死刑になってるんだよな‥えぐい。
でも、皇帝一人弑したところで、残党が面倒くさくなるだけだし、やはりすぐには殺す選択肢はないんだろうな。殺伐としてるよぉ‥‥‥。

形だけでも幼帝に会いに行ったりしてあげればいいのに、とはちょっと思う。嬉しそうにしてたよ、エルウィン。きれいなお兄ちゃんが自分に跪いてるのが、という倒錯した喜びだったのかもしれないけど(おい)。
幼子と遊ぶのは苦手そうでも、そこで何らかの交流があれば変わっていたんだろうな。会ったら会ったでうまくやれそうな気もするんだ。
いや、そうなると今後王朝を倒すことを感情が邪魔するようになるからダメなのかな。そんな甘い人ではないと思うと同時に、どこかそういう甘さも持っていて欲しいとも思う。いややっぱり甘いのは何か違う。
でも情の片鱗を得て戸惑ってほしくはある。

オベと廊下ですれ違うところの、ヒルダの表情の変化もめっちゃ細かい。オベが肩越しに投げる視線も意味深で良いなあ。この時点ではどんなこと考えてたんだろうな。

頑張るお父さん

成功しそうか聞かれて、「必ずや成功させてご覧にいれます」って言うの、めっちゃ軍人ぽい。ケンプ自身が成功を信じているし、成功させるための尽力を惜しまないとか、色々入っているとは言え、まさか上官にわかりませんとか言えんやろうしねえ。
ヤンなら成功率低いと思ったらわかりませんとか、2割くらいですねとか言いそう。成功率が低ければ高める努力をするよって前向きさが、帝国の諸将たちにはあると思う。

この時は部屋くらくしなくてもホロ見れてるのな??
説明は終わったらから部屋明るくしたのかな。

ケンプ、今まで普通に話してなかったっけ。どうだっけ。
双璧と他の提督たちの間にあんまりそういうのなかった気がしたけど。敢えて線を引いてしまったのかな、ケンプ。ルビッチの顔が優しい。

ミッターマイヤー、自分が励ましの言葉とか言うとあれあだなーと思って黙って見送ったのかな。ケンプならうまくやるだろうという信頼もあるんだろうけど。ケンプが双璧たちに対して抱いているもやもやを、何となくではあっても汲み取ってそうだよな、双璧の二人とも。ミッターマイヤーはそれを分かってて敢えて何も言わないし、ロイエンタールはくだらないと思って黙殺する。汲み取った後の方向性が若干違う。でも何も言わない、という点では一緒。面白いね。

ケンプの奥さんが本当‥‥いい奥様だよぉおお。
「ほぉら」の言い方とか優しすぎて泣く。お子さんたちにめちゃくちゃ愛情かけてるのが分かる。子どもたちがなぜ行ってらっしゃいって言いたくないのか(お父さんがしばらく帰ってこないのが分かってるから行っちゃヤダ)分かっってて、叱るのでもなく、優しく促してるのな。

フランツとイザークのまとわりつき方、ほんっっっっっっと可愛いな。フランツ健気に笑ってるのがまた可愛くて。うぅうう。

早く帰ってきてね、というフランツと、お土産買ってきてね、というイザーク。
イザークはまだケンプが長いこと家を空けることの意味が分かってないんだろうなあ。リップシュタット前の時も、いつも通りに行ってらっしゃいを言ったはずなのに、しばらくお父さんが帰ってこなくてしょんぼりした時期があったのかもしれない。
宇宙に悪者をやっつけに行く、というのもピンと来てないと思う。フランツも言葉としては分かっててお兄ちゃんとして振る舞ってるけど、そこが「戦場」であることとかまでしっかりと分かってないと思うし、色々辛い。

従卒のお兄さんが子どもたちを微笑ましく見てるぅうう。

お土産なんて買えないよってお兄ちゃんに言われて泣いちゃいそうな次男を、ぐりんぐりん力強く撫でてお土産はまた今度なって言うケンプ。ケンプぅうううう。いいお父さんだよ、君は。絶対帰ってこないとダメだぞ!!!
何かフラグをこれでもかと言うほど建てまくってハリネズミ状態になってるけどな!!!!???(安元さんにもこんなにフラグ立てる!?って言われてたなw)

小さきものに対して、大きなケンプの力加減があんまり適切じゃないの、愛おしい。撫で撫でで体ごと動いちゃうの可愛い。ケンプにしかできないことだからな。他の誰もそんな風に撫でてあげられないんよ。

奥さんとの体格差すごい。

奥さんの願い、ちゃんと聞いてね、ケンプ。
無事に帰ってきてくれたらそれだけでいい。それだけが願い。
休暇も恩賞ももらえなかったとしても、あなたが無事でいてくれることを願う。ええええええええええん。
フラグを!!!!建てるな!!!!!!!
全部へし折ってくれるわ!!!!!!!!!!!

ケンプの高い高い、マジで高いから若干怖そう。子供達は慣れてるのかな。
ケンプの頭超えたら地上から2mだぞ‥‥。

この音楽いいよね。「家族」だっけな、タイトル。
ピアノの音色が美しい。そして少し切ない。

お兄ちゃん頼りになる‥!!!
しかし土足の習慣のところで、床に物を広げるの若干抵抗あるー!!!!(笑)。
向こうの子たちはどうしてたかなあ。わしが行ったことあるヨーロッパ系のお家、なぜかみんな靴を脱ぐ習慣を実践してたんよね‥‥。なので床置きも余裕でしてたけど‥‥。どうなのかなあ。土足文化の人たちはあまり床ではやらない気がするんだけども。まあ、野暮だね。ごめん。

画面に映る前から工作音がしてるね。微かに。
お父さんが長いこと帰ってこないことを改めて実感してしょんぼり弟に、帰ってきてからお父さんにあげるご褒美を作ろうとする兄。
ちゃんと弟の心を浮上させて、ご褒美作る!って明るく言わせてあげられるお兄ちゃん、ええ子たちやああああああ。奥さんがそれを覗いて嬉しそうなのがもう切ない‥‥!!!!
一番引き止めたかったのは、多分奥さんだもんなあ。ケンプがそれを欲しがっていることがわかるから、最終的に止めるようなことは言わないけど、私はそれよりもあなたが無事でいることが嬉しい、あなたが子どもたちの相手をしているところが好き、ちゃんと伝えてはいる。
軍人の妻である以上、いろんなことを覚悟してはいるだろうし、ケンプの「欲」を否定する立場に立たないようにしようと心がけてるんだろうな。


各々の想い

やはりミッタマ。違和感を口にするのもミッタマ。
呼水になってロイエンも口を開いてるけど、こういうの、ロイエンからは言い出さないよなあ。言っても無駄とかそういうものの見方をしてるからかな。
それはそうと、君たちはなぜいつも酒しか飲まんのだ。つまみを!!頼め!!!!!酒だけ飲むなよぉおお。

双璧からのシャフト評、ボッコボコで笑う。

実験失敗の後、閣下のお側は安全な席とは言えなくなる。それはそう。それはそうなんだけど‥‥‥閣下猛獣扱いかーい!!(笑)。

ブランデー?ウィスキーを注ぎ足すロイエンの所作がまた丁寧で。好きだ!!!

ミッターマイヤーは観察から、ラインハルトがどこか変わってしまったことに気付き、ロイエンタールは実際にその「変貌」を目の当たりにしている。
ロイエンタールがもし、あの「変化」をミッターマイヤーに告げていたら、何か変わっていたのかな。ミッターマイヤーは確信を持ち、寄り添い方を買えたかもしれないな。

ロイエンタールの声、この時点では悼ましさが優っているように聞こえるなあ、わしには。少し顰められた眉根のあたりに、迷いが見える。今後先へ進んでまたここを見返した時にどういう風に感じるか、今から楽しみだ。

「失うべからざるものを失った時、人は変わらざるを得んのだろうよ」
言い聞かせているようでもあり、ねえ。自分がミッターマイヤーやラインハルトを失ったとしたら、とかも考えてそうだな。
親友と、唯一自ら膝を負った主君と。

ヒルダ、職務を離れてもずっとラインハルトのことを気にかけてる。気にかけてくれてる。それほど危うく映っているんだろうな。覇気が有り余るほどにきらきらとしていたかつてのラインハルトをひとときでも知っているからこそ、変化があったことには気付けるのかもしれない。

「誰もあの方の代わりにはなれない」

それを看破してるあなたが素敵だよ。
それが都合が良いと思っている人も一人いる。うん、そうだね‥‥。

大事な人を失ったことがない。
お母様を亡くしてるので、家族の話ではないということかな。あるいは物心着く前にお母様は亡くなってるから、喪失感を覚えるほどの関わり方と喪失の話、だよな。うん。
想像だけでは補えないものがあるよね。況してや世界が3人だけで構成されているような人の中の一人が失われ、一人が去ってしまったというような特殊な状況に気付けるわけはない。

有能な部下たちにも心を閉ざされているとは言え、むしろ今まで開いていたかなとかちょっと考えてしまうなあ。元帥府をひらいた時にパーティーとかした?ねえ?腹割って話したのかなあ。より頑なになってしまった面は否めないとしても、多分ヒルダが思っている以上にラインハルトと部下の間に距離はあったんだと思うんよなあ。その距離が近づいて、キルヒアイスが突出しているように見えなければ、オベも色々言わなかっただろうし。

でも、ラインハルトはキルヒアイス以外に友達なんていらない派だし、キルヒアイスもなんだかんだ言ってラインハルトにそういう社交性を身につけさせようとはしなかったし(保護者ではないので責任の全てをおっかぶせる気はないとは言え、キルヒアイスならどうとでもできたんじゃないかという疑惑もある)、どうしようもないんだけどもね。
お家に来てひとときでも楽しく過ごせた双璧と、もう少し近付けていればなあ。あああ。何を言っても遅いんだけれども。

目も耳も、心の中に生きているキルヒアイスに向けられている。
そう、そうだね。慧眼だね、ヒルダちゃん。
返らない答えを心の中のキルヒアイスにずーっと語りかけてそうだね。

‥‥‥‥‥悲しいよ。


ワープ実験開始

一転実験開始!
ガイエスブルクでか!!!!!!
ギミック発動シークエンスとか大好きなので、上がるー!!!!
今まで切ねえ悲しい辛いって言ってたの全部吹っ飛ぶー!!!!!(こら)

引きで見るとさらにデカさが際立つ。直径40kmだっけ。1000m級戦艦これでもかなり手前にいるんだろうな。
ツヴァイヘンダーの新規で付けた感もいいな。お披露目はもう少しだけ先だね。

航行エンジン逆噴射するのとか、見ててめっちゃぞくぞくする。かっけええええ。
ワープ装置すご。どういう仕組みなんだろ。

1万人越えの将兵が乗り込んでるの、イカれてんな‥‥。理論上や実行可能な実験はやってるんだろうけど、失敗すればその人数が原子の藻屑になるのやばいって。

ブリュンヒルトの艦橋、精鋭勢揃いすぎる。裏切り者発生したら終わる。
キスリングのキャラデザ、ここが最初だっけ。親衛隊の制服緑基調で珍しいし、可愛い。

ロイエンタールぅうう!!!
何不穏なこと言ってんの!!!???
しかもミッターマイヤーを通り越して、ラインハルトを見るんじゃない!!!!
歴史のIFを考えてしまうの、ある意味ヤンと話が合うのか、ロイエンタール。IFは意味がないとか言いながら、いろんな可能性を楽しく検討しそう。戦争止めようか!!!!?????

指示やカウントダウンなどがごりごり重なっていく臨場感最高。劇場で見た時本当わくわくしたのよ。ノイエは話数で作ってその後特別編成を劇場版で見せてくれてるわけだけど、それが本当にありがたい。
映画館で見るノイエ銀英伝、マジでめちゃくちゃ良い。音もそう。あそこでしかちゃんと拾えない音とかもあるし、何より映像が本当に美しい。

ワープからこの時空震でブリュンヒルトたち戦艦が揺れるところまでのシーン、大好き。11話のプロージットから帝国間発艦までのシーンと並んで、何度でも繰り返して観たい。最高。
時空の間で色がなくなってるガイエスブルクとか、溶けるように消えるとことか、ワープシステムがワープエネルギーで崩壊するのとか、もう枚挙に遑がない。

あかん、言葉で伝えるの無理。かっこいいから観てない人は観てね!!!!

シャフト、内心ガクブルしてたんだろうなあ。失敗してたら原子還元だし。ほっとするというよりも魂抜けてねえか、それ(笑)。

ああ。イゼルローン攻略が正式決定されてしまった。
心配そうなヒルダ。気持ちはわかるよ。

ガイエスブルクへ行ってくる。フットワーク軽いな、ハルトさま。
ここもヒルダの表情が細かく変わってていいなあ。


ガイエスブルクにて

お疲れケンプ、ミュラー!!
ミュラーの左肩がやや下がってるの、感謝。服の皺もしっかりそれに合わせて歪んでんのが素晴らしい。大好き。ノイエちゃん。
(※何で左肩下がってんの?って気になる人は原作のどこかに言及箇所があるので探してください笑)

ケンプ、元帥閣下がわざわざ労いに来てくれたの、素直に喜んでて可愛い。
先に言ってくれと言われても、元帥が来てくれたー!って沸いてる部下たちに、元帥来るのちょっと待ってって言うの何となく気後れしちゃわん??ケンプやミュラーはそんなに軟弱ではないですか、そうですか。

怪訝な目線を交わし合うケンプとミュラー。ミュラーのアホ毛が可愛いので、それ以外の感想が飛びます。可愛い。

しばらく一人になりたい。
ケンプたちによくやったって言いに来たはずなのに。
何かあると察して寄り添いに行ったヒルダとシュトライト。わしは嫌いじゃない。でしゃばっちゃダメだというのもわかるけども。
身近にラインハルトを見てきたのだとしたら、一人にしてはいけないと直感したのだとも思うし。それでも入ってきてはダメと言われたら弁えるし。
寄り添いたいと思ってくれたその心情は否定したくないなあ。

扉がヒルダには開かなかったの、自動扉というわけではないのかな。ここでもう一回プシューって開いたらちょっと笑ってしまうけども。その辺は要塞が察して閉じておいてくれたのか、ラインハルトがロックを掛けたのか‥‥。

ラインハルトの心の中に入っていけないヒルダ、という意味もあるカットなんだろうなあ。ヒルダが考えたように、ラインハルトは心にキルヒアイスしか入れていない。

ケンプの説明で、鎮痛な顔をするシュトライトさん。好き。

ここで回想シーン入れたら泣くでしょー!!!!???
正解だよ、ちくしょー!!!!!!!!!!!!

改めて見るとさ、宇宙を手にお入れください、だけではなくて、アンネローゼとキルヒアイスの約束は守り果たされたのだということがセットにあるからこそ、ラインハルトはより一層その約束を守らなければならないと思ったのかなって思えた。敢えてそっちのセリフもラインハルトが思い出しているという流れにしたことで、何となくそんな風に感じた。
リアルタイムの流れの時は、ラインハルトとアンネローゼという、キルヒアイスの大事な人二人に対して彼は言葉を遺したかったし、わかって欲しかったのだと思ったんだけど、ラインハルトがそこまでをセットにして覚えてなぞっているということは、多分、姉上への言葉も含めての未来なんだなあ。

おまえは誓いを守った。
だから、おれもおまえに対する誓いを守る。

うん。そうだね。そうだよね。
3人で満たされていた世界の中に、いるのは自分一人になってしまった。それは自分の過ちの結果だから、誰を責めるわけにもいかなくて、でも寒くて。誓いを守ることでしかキルヒアイスの献身に報いる術は思いつかなくて、でももう誰もいない。覇王としてではなく、人間ラインハルト・フォン・ローエングラムを見てくれる人は誰もいない。

(情緒ぶっ壊れるから、この方向を考えるのは一旦停止だ)

血痕も襲撃の後も、今回の攻略戦に関係ないから修復しなかったことを密かに気にしてるケンプが原作にはいたなあ、確か。そういうところで思いやれるケンプが好きだぞ。君は間違ってないよ、大丈夫。
ここの言及は砲撃で崩れた内部装飾だけだったけど、血の後はどうだったのかな。もしかしたらこっちに関してはラインハルトが幻視しているのかもしれないなあ。

これはいけないのだと決意を固めたヒルダの顔。決然とした彼女の表情、強くて好きだ。
固く閉ざされた扉が、ラインハルトの心。
今それを気にかけつつ寄り添えるのはヒルダしかいない。昼食を共に摂るようなことができるのもヒルダしかいない。提督たち、一緒にご飯食べてよー!!!!!!(無茶)


おまけ

ノイエのキャラデザと総作画監督をされてる菊地洋子さんのお礼イラストを、25話から放送後に公式がポストしてくれてるんだけどもさ。
見まして!?見てない人は絶対見て。
31話の俺イラストが、26話の続きでね。もう、何と言うか、31話のタイトル「失われたもの」なのよね。イラストの素晴らしさでテンションぶち上がった後に、これが失われたもの‥‥‥ってしんみりするしかなくて、感情の高低差で風邪引くっちゅうに。
でもこれが銀英伝なんだよね。
原作も正伝と外伝を反復横跳びすると、ごりごりに風邪引けます。外伝のラインハルトの可愛らしさは声を大にして叫びたい。

かわいいんじゃあああああああ!!!!!!!!!!!!!!

ということで、来週はみんな大好き「査問会」!!