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ショッピングモールが増えても"目的"を変えれば商店街は存続し続ける

地域の衰退の話になると必ずと言っていいほど出てくる商店街のことについて考えていく中で、これから地域が存続する上でになるかも知れない考え方に気がついたので今回はそれについて少し書いていきます。


(ちゃんと有言実行していきます!)


◾️そもそも商店街が衰退している理由

詳しくあげれば山ほど理由はあると思うのでその中からいくつかピックアップして行きます。

(1)移動手段/購入手段の変化による競争の激化

移動手段が徒歩や自転車がメインだった頃は人の移動範囲が限られていたのでA町の人はみんな商店街の肉屋さんでお肉を買うということがあったと思います。要するにわざわざ隣町の肉屋まで買いに行く人はいなかったということです。

しかし、車や電車という移動手段の登場によりにとの移動範囲は大幅に拡大しました。隣町の肉屋の方がいいとなればそちらに買いに行く人も現れ始めます。いいお店が選ばれ、そうではない店は淘汰されていくようになってしまいました。

それに加えて近年では購入手段がオフラインからオンラインへと移行しつつあり、日本全国あるいは海外の店が競争相手になってしましました。


(2)店が閉まっても新しい店が入れない問題

「店が閉まったら新しい店を誘致すればシャッター街になんかならないんじゃないの?」
と一度は思ったことがある人がいるかもしれませんが実は新しい店を誘致できないパターン以外にシャッター街になってしまうパターンがあったりします。

商店街のお店は1階が店舗で2階が住居ということがよくあるので、1階のお店が閉まっても2階に人がそのまま住んでいて新しいお店が入れないというパターンも・・(5月のヨリアイに来てた人は女川町の視察報告の中で聞いたかも?)


(3)高齢化による跡継ぎ不足

実際に店を閉まった人の理由として多かったのが跡継ぎがいないということでした。これは商店街に限ったことではなく地域全体の問題になっていて事業承継などの注目度が高まってきていたりもしますね。

(商店街の現状について見てみると他にも理由がわかるかも)


◾️どうやって存続させていけばいいのか

「衰退していくんだからしょうがないだろ」とか「無理して存続させる必要はない」という意見もあるとは思いますが、個人としては全てがAmazonやショッピングモールに変わってしまうのは少し寂しいというか味気ないなと思っています。

最近できた目標が月に1回訪れてチキンカツを買い食いしている商店街の肉屋さんのおばちゃんに顔を覚えられることなのでそれも影響しているかもです笑(こういう商店街の「人」の要素が強く出る感じが好きなのかもしれません)


ということでここからが本題です


存続させるためには色々考えることがあるとは思いますが、最も重要なのは必要とされる理由を作ることだと思っています。

「Amazonでもショッピングモールでもなくてやっぱ商店街だよね〜」とできるかどうかということです。

正直商店街が今からAmazonに利便性や安さで勝とうとしてもしんどいのかなと思っています。チェーン店に関しても同様です。

ただただ「物を売る」という目的のまま商店街を存続させるのはかなりハードルが高そうです。


「早速存続できないやん」となった人もいるかもしれないですが、ちょっと落ち着いて考えて見ましょう。

存続するには物を売らないといけないという固定概念自体を一度外して見ましょう。

物を売ることが目的ではなくなればそもそもAmazonもショッピングモールも競合ではなくなります。

イメージしにくい人もいると思うので具体例を交えながら考えていきます。


◾️目的を変えるとどうなるのか

例えば目的を「売ること」から「認知症を予防すること」にしてみましょう。

介護施設などと連携しながら施設利用者の方が店を営むという体験を通して認知症を予防していくということができるかもしれません。これなら介護施設向けのサービスになるかもしれません。

地方ではこれから高齢者の方が増え介護施設も増えていくので需要もありそうです。


次は目的を「売ること」から「お金や働くことについて学ぶこと」にしてみましょう。

まるでキッザニアのように子供達が家の近くの商店街で職業体験をすることができるかもしれません。都市部に行かないといけなかったキッザニアと同じ体験が地元の商店街でもできるとなれば子供のいる人も興味を持ってくれるのではないでしょうか。

それに子供を通して商店街について知る機会ができるので通常の利用回数も増えるかもしれません。


これらはあくまでも例えばの話でしかないですが目的を変えることで随分と商店街の可能性が広がることが伝わったのではないでしょうか。


◾️目的を変える考え方は商店街以外にも適用できる

今回は初めから商店街というものを例にとり、抱えている課題とそれらを目的を変えることで打破できる可能性があることを書いてきました。

ですがこれは商店街に限った話ではありません。他のものにも応用できると思います。

ちょっとした工夫で地域は良くなるのかもしれないなあと思いつつ、こういった思いつきを形にできるように頑張っていきたいなと思います。


最後まで読んでくださりありがとうございました!

今回はこの辺りで。


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