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2019年大宮アルディージャ総合雑評価[MF&FW&監督編]

GK&DF編はこちらから⬇

MF

5.石川俊輝

層の厚いCH陣の中でもリーグ戦に40試合出場(内34試合先発)した。
90分通して守備のタスクをキッチリとこなして、ビルドアップにもしっかり顔を出して攻守に奔走した。相手のカウンターの芽を摘み取ったり、デュエルで競り勝って自らがカウンターの起点にもなったりした。個人的にはもうちょっとPA内への飛び出しを特に三門とコンビを組んでる時は見たかったという気持ちもある。
俊輝に関しては流出の心配は杞憂であると思います。来年はキャプテンか副キャプテンをやって欲しいなと勝手に思っている。

7.三門雄大

第31節町田戦から戦列に復帰し、そこからは全試合フル出場。しかしトータルで見ると怪我の影響もありリーグ戦出場数は21試合にとどまった。個人的にはもっと出てる印象があったんだけどね。
戦列復帰後もめっちゃ走ってボールを刈り取りまくったり、セカンドボールを回収しまくったりした。
出て行かれたら普通に困るが多分そんな事はないでしょう(と思いたい)。来年は怪我せずにポジション争いを頑張ってもらいたいですな。

8.茨田陽生

今シーズンは主にOHとしてリーグ戦37試合出場。状況によってIHやCHも出来るユーティリティ性の高さからアタッカー陣ではフアンマに次いで2位の出場試合数を記録した。
派手なプレーはそれ程見せなかったが、時折見せるミドルシュートの上手さ、トメルケールの基礎技術の高さで我々サポーターを魅せてくれた。
余談ではあるが茨田の出場しなかった5試合の大宮の戦績は1勝4敗で、チームの負け試合の実に7分の4試合は茨田がいなかった事になり、茨田が如何にチームのキーマンであったかというのが良くわかる。
引き抜きに関しては、小塚に移籍の噂が出てる大分が狙ってそう・・・とか勝手に思ったりしている。

11.ダヴィッド バブンスキー

後半途中からの出場をメインに、リーグ戦27試合出場した。27試合出場といっても出場した時間は881分であり、その中で4ゴール決めているのだから出場時間あたりのゴール数という点で"ジョーカー"としての役割は果たせたのではないだろうか。
去就はどうなるんだろう・・・。「外国人プレーヤーとしての稼働率」を考えた時にはイマイチではあるが、逆に言うとそれ以外では特に手放す理由も見つからない気もする。うーん分からん!笑

15.大山啓輔

シーズントータルではリーグ戦20試合出場したが、後半戦の出場は第22~24・31節の4試合のみになってしまった。
中間雑評価でも書いた気もするが、大山は中盤でしっかり構えて周りを動かすのが上手いと個人的には思っている。しかし今シーズン(特に後半戦)はチームとして「セカンドボールを拾うこと」に重きを置いていたので大きく出番を減らしてしまった。
去就に関してだが、大山レベルの選手がJ2で燻っていていいハズは無いのだが、彼の場合は我等の至宝であり、他チームに行かれた日には泣く。普通に泣く。絶対に残って欲しいし、来季は来季でまたポジション争いはフラットな状態で始まるので、そこで是非レギュラーを勝ち取って貰いたいです。(要するに大山のプレーしてる姿をもっと見たいということですね。)

18.イッペイ シノヅカ

今夏加入の元マリノス戦士。第23節京都戦で大宮デビューをしてそこからフルタイムではないがリーグ戦全試合出場。ものの20試合で4G7Aを記録しチーム内アシスト王となった。
加入当初はちょっと無理目な位置からドリブルしてとられたり守備で簡単に剥がされたりする事もあったりしたが、それも徐々に軽減。守備時の体の入れ方や、何を最終目標として仕掛けていくかの判断能力が加入当初と比べて格段に良くなった。
それでいてまだまだ伸び代もあり、なおかつプレースキッカーも務められるので来季もかなり楽しみな選手だ。
まだ加入半年なので今冬の移籍はないだろうと勝手に思っているが、こういう攻撃的なWBは広島や札幌が多分好みなので狙われているんじゃあないかとビクビクしている。

20.酒井宣福

第12~29節までは戦列を離れていたが、それ以外の試合ではほぼスタメン出場をしてリーグ戦22試合に出場。
ユーティリティ性の高さから高木体制の左WBにもすぐに馴染み、色々なプレーを平均以上にソツなくこなせるのでチームにいると結構助かる選手となっていた。

23.金澤慎

見てないバンディエラ。今年も出場機会はなく、これで2年連続となってしまった。
何とは明言しないがもしかしたら我々は覚悟を決めなければならない時が来てしまったのかもしれない。

26.小島幹敏

層の厚いCH陣の中で出場機会を伸ばしリーグ戦28試合出場(内14試合スタメン)。
周囲を見ての良い状況判断、ボールを失いにくいターン、PA内やハーフスペースの積極的な侵入など攻撃的なタスクにおいて非常に素晴らしい能力を魅せてくれた。
シーズン終盤ではチームとして「セカンドボールを拾うこと」に更に重きを置いたため、石川&三門コンビが重用されてなかなか満足に試合に出れなかったが、シーズン通してキッチリと存在感を示した。
引き抜かれたら「流石にJ1チームといえど青田買いがすぎる」とボクはキレます。

33.奥抜侃志

第17節京都戦からガッチリとレギュラーを掴み取り、そこからはほぼ全試合出場。リーグ戦25試合出場。
組織としてのプレスをしっかりとこなして、ドリブルでは1・2枚ほぼ確実に剥がしてくれるという見ていて非常に面白い選手。中田一三監督からも高評価を頂いた。

ありがとうございます

課題があるとすればドリブルの後のパスやフィニッシュワークであろうか。
とにかく彼は大宮の希望である事は間違いない。今冬絶対死守。

39.嶋田慎太郎

中間雑評価で「嶋田3-4-2-1向いてない説すらある」とか言ってたらまさかの個人昇格。しかも3-4-2-1の大分に。
そんで大分ではどうかというと最終節を待たずして7試合/275分出場しており、大宮での4試合/200分出場という記録を既に超えている。
そんな訳で彼は来季大宮にいる確率よりも大分にいる確率の方がよっぽど高いと思います。

41.小野雅史

ほぼ見てない。リーグ戦は2試合で計25分の出場。
しかし今や不動のレギュラーである河面パイセンは筆者の記憶が正しければ大卒1年目のシーズンは出場時間8分とかだった気がするので、挫けずに来季も大宮で頑張ろうぜ。

FW

9.ロビン シモヴィッチ

リーグ戦27試合/1170分出場して8ゴールを決めた。
シモヴィッチの最も注目すべき数字は得点数/90分であり、その数字は0.615である。この数字は実に13試合で8ゴールを決める計算であり、このことからも決定力の高さが伺えるであろう。
当たり前の事だが、199cmの高さとそれに頼りきらないポストプレーの上手さはJ2だとチート級なので来年も是非残って欲しい。

10.大前元紀

なんだかんだでリーグ戦31試合出場したが、そのうちの17試合はベンチスタートである。得点数も昨年の24から5に大きく減らしてしまい、年間を通して「高木監督のサッカーに合わなかった」ということになる。
来年は多分いないでしょうなぁ。これは100%推測なのだが、大前は恐らくチームで1番給料を貰ってるし、そうでないにしても結構貰ってるのは確かであろう。そこで費用対効果を考えた時に売却するのがお互いにとってベターなのではないかと何とな〜く筆者は考えている。(4-4-2をやるチームなら引く手数多だろうしね。)
まぁあくまでもただの個人的推察に過ぎないので読者の方々はあんまり気にしないでくださいね。

22.フアンマ デルガド

リーグ戦40試合出場&13ゴールでどちらも自身キャリアハイを達成した。
チームトップスコアラーの得点数が13というのは少し物足りないが、彼は回りを活かしていくタイプなのでそれ程そこに大しての不満はない。チームのため守備に走り、チームのためポストプレーで体を張ったり等フォア・ザ・チームのプレーを年間通して見せてくれた。
個人的にはPKを貰えなかった時の爆発的に抗議をする姿がかなり好きである。

もはや微笑ましい

来季もシモヴィッチとセットで残ってくれると非常にありがたい。この体躯でしっかりハイプレスをかけられる外国人FWって結構貴重だしね。

28.富山貴光

主に途中出場でリーグ戦13試合出場。
「ハイプレスの強度をあげたいなぁ→よし、富山だ!」か「時間ないのに点を取りに行かないと・・・OHにも高さが欲しいなぁ→よし、富山だ!」といった感じで使われてたが、ぶっちゃけどっちで使っても「そこそこ出来るけど何か足りない」的な長谷川アーリア(略)のような印象を受けた。(俺だけかもしれんが。)
実はあんまり使い方定まりきってなかった説まである。
来季はどうなるんでしょうね。フロントが攻撃陣の補強に力を入れたとしたら、いよいよ本当に出番が無くなっちゃいそうな気もするが。

34.佐相壱明

見てない高卒2年目。頑張れ。来季はJ3チームにレンタル移籍しそう。

36.吉永昇偉

夏季にチームのCB&WBが負傷離脱して回ってきたチャンスをモノにして、主にシーズン中盤に出場機会獲得。高卒1年目ながら13試合に出場した。高卒1年目でA契約を掴み取ったのは大宮史で誰以来なのかは知らないが、とにかく嬉しいサプライズであった。
ブロックを構えた時の対人守備はかなり良いものがある。課題を挙げるとすれば、攻撃参加のタイミングと遂行能力を高めて、なおかつ守備の良さを維持または向上させられるかだと思う。
来季はもっともっと場数を踏んで大きく成長を遂げて欲しい。そのポテンシャルは既に有しているし、これからがとっても楽しみな選手の1人だ。

監督

高木琢也

大宮に3バックを持ち込み5-4のブロックと5-2-3のハイプレスをベースに強固な守備を築き上げた。
残念ながらJ1昇格という結果はついて来なかったが1年目で守備に関してはかなり良い土台を作り上げる事が出来た。
課題としては、ボールを放すことを厭わないチームやカウンター主体で攻撃を組み立てていきたいチームに対してこちらが能動的に行えるオプションが少ないということであろう。
来季は如何に攻撃を仕込んで「主体的にボールを動かせるようにもなれるか」がポイントだと思う。
やっている事の方向性、ここまで積み上げてきたものは決して間違っていないと思うので、来年こそは必ず共にJ1昇格しましょう。

そして今更ですがここまで高木監督が続投するていで話してきました。
契約更新のお知らせはよ(ノシ 'ω')ノシ バンバン

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