直感という名の先入観。
SNSで「この人はなんか嫌だなと直感的に思ったら、だいたい嫌な奴だった」といった内容を目にした。直感は当たるものだ、というわけだ。
しかし、私はそれが単なる先入観に過ぎないのではないかと思う。元々その人に対して良い感情を抱いていないのであれば、何か一つでも引っかかるところがあれば、それを理由にやっぱり嫌な奴だと結論づけてしまうだろう。
疑念を持ちながら、決してフラットではない心の状態で相手に接した結果として悪い印象を持つことは、本当に直感が当たったと言えるのだろうか?
そもそも、自分の直感が外れたケースを正しく認識しているのか。直感が外れた時、今日は調子が悪かったなどと誤魔化していないか?審査が甘ければ、直感が百発百中であるかのように錯覚してしまうのも無理はない。
あなたが特別なギフトだと思っている直感というものは、それくらい自分を疑い、厳しく見つめ直してこそ初めて信頼に値する代物だと私は思う。
まあ、私みたいな人間は、直感的に彼らから「嫌な奴だ」と弾かれるのだろうが。
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