情報を出し続けることの難しさについて

こんばんは、最近食欲が抑えられずに夕飯を食べすぎ、食後に一時間ぐらい眠ってしまうのが習慣になっている栗山陽輔です。
さて、今日は情報を出し続けることの難しさについて考えていきたいと思います。

何かのエンターテイメントに関わる人たちは、イベントなどを開く際、SNSで情報を発信するのが当たり前になっています。僕のような自主映画監督ならば上映会など、劇団や舞台活動を行っている役者などは出演する舞台公演、アイドルやアーティストのライブもそうですし、写真家やイラストレーターが開く個展などもそういったイベントです。

こういったイベント打つ側に立ったことのある人たちなら一度は経験したことがあると思うのですが、イベントの宣伝をしたくてSNSに投稿したくても、「発信する新たな情報がない」という状況が往々にして発生します。
つまり、イベントを主催する誰かが、ある時に情報解禁をして「こういったイベントを開催します!」とイベントの詳細、開催日時や場所、チケット料金やイベントの内容などを発信します。これは新しい情報が発信されたわけですから、その主催の誰かの情報を見た知人、友人、フォロワーの方々がリツイートやシェアしてくれることが多いでしょう。どの程度拡散されるかは場合によりますが、まずまずの拡散力で情報を届けることができるわけです。

ですが、問題はここからです。

イベント情報を公開してから、イベント当日まで、当然ながらかなりの日数が残されています。情報公開した翌日がイベント当日なんてことになっていたら宣伝効果はかなり落ちてしまい、観客の皆さんが予定を組む間すらなくなってしまいますので、これは当然の話です。
イベント当日の数か月前、遅くとも数週間前には詳細情報を出しているものです。

そしてイベントを打つ側は、情報解禁をしてから当日までの、この期間に出せる新たな情報の少なさを痛感するものなのです。

SNSには大量の情報が流れており、一度発信した情報は簡単に埋もれてしまいます。しかし同じ情報を機械的に再度発信したとしても、フォロワーの反応はどんどん乏しくなってしまいます。
そういった状況でも情報を発信し続けるため、多くの方は様々な工夫を凝らしています。多いのは情報を細切れにする方法。
イベントの詳細を発表しておきながら、「当日のゲストは後日発表!」というような形のものですね。舞台公演ならば公演詳細発表時に一部のキャストのみ発表して、後日順々に少しずつ残りのキャストを発表したりしていく方法です。
他にもチケットの先行発売なども情報発信の一つの方法だと思います。「チケット発売まであと何日!」といった情報発信も可能になるのですね。僕の知人の、とある舞台演劇を主催されている方は、その日ごとに新しい画像を用意して「あと何日!」という情報発信の仕方も工夫されていたりします。
他にも「明日、新たな情報公開します!」といった情報の情報を出す方法もあります。効果が高いかは疑問ですが、何もしないよりはずっといいと思います。

情報を出し続ける難しさは多くのイベント主催者が理解していることであり、これらはその状況に対する工夫の賜物です。ですが、やはり最初の情報解禁の時よりもインパクトは減ります。発信する情報を細切れにするにしても、細切れが過ぎると受け取る側にフラストレーションが生まれてしまう危険もある。

この情報を出し続けることの難しさは如何ともし難いのですが、僕はある日、「これはすごいなぁ」という情報発信の方法を見かけました。
詳しいお名前は伏せます。とあるイベントを主催する方のSNSを見かけたのですが、その主催の方はおそらく、情報解禁日というものを設定していなかったのです。
意識して行っていたのかどうかはわかりませんが、すべてがぬるっと決まっていく。そして決まると同時にSNSに投げていく。日時が決まりました、会場がどこどこに決まりましたと、決まったその日に投稿する(しかもその数日前から会場探しをしている内容が投稿されている)。
ゲスト探して交渉してますという投稿があった翌日に〇〇さんがゲストに来てくれることになりましたと投稿されたり、断られちゃいましたと投稿があったりする。(もちろんこの時の断った交渉相手の名前などは出してはいない。その配慮は当然している)
その方のイベント自体がどの程度成功したかどうかはわかりませんが、毎日のように更新される投稿を順にみていくこと自体が僕の中で楽しみになっていたのは驚きでした。
これも新しい方法なのかもしれないと考えつつ、自分なりの方法を模索していきたいと思う今日この頃です。

記事を書き始めて二日目ですが、随分な分量になってしまいました。こんな分量で書き続けられるのかと不安ではありますが、細々と続けていきたいと思います。

それでは皆さん、よい夢を。

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