現代のゲームというメディア

こんばんは、最近ドラッカーのマネジメントを読み始めたのですが、日本語かわからないくらい難しくて震えている栗山陽輔です。

今日は「現代のゲームというメディア」について考えていきたいと思います。

最初に宣言しておきますが、僕はかなりのゲーマーです。世代的にもファミコンからやっていますし、今もPS4を愛用しています。
ゲームを普段やらない人からしたら、わからないことかもしれませんが、昨今のゲームは凄いことになっています。

映像メディアとして、映画を越えているところもある。
去年発売されたDEATH STRANDINGというゲームは、主演がノーマンリーダスです。ウォーキングデッドのダリル役などで有名な、実在の俳優さんです。ノーマンの他にもマッツミケルセンやレアセドゥ等の有名な海外俳優が名を連ねています。
それらの役者が、途轍もなく作りこまれた世界観の中を生きているのです。しかもプレイヤーはインタラクティブに、キャラクターを操作することができる。これが映画とは違う大きなのポイントですね。
映画っていうのは、どうやったって一方的なメディアなんです。完成されたものを、観客は観ることしかできない。観客から映画自体に干渉することができない。でもゲームは大前提としてプレイヤーがキャラを動かすように設計されている。これがインタラクティブ、双方向性というものですね。

これがあるとどうなるか。圧倒的に見る側の感情が動きやすくなるのです。インタラクティブですから、プレイヤーは自分の意志をもってキャラを動かす。そうなると、感情移入の間口が広がる。物語の中への没入感が違ってくるのです。

そしてゲームと映画の最大の違いは何かと言えば、「時間」です。
ゲームには物語の進行をプレイヤーにゆだねている部分があり(すべてではない)、プレイヤーは自由に進行速度を決められます。物語を早く進めたいひとはどんどん進み、じっくり楽しみたい人は隅々まその世界を歩き回ることができる。
しかしながら映画は完全に時間の制御が必要なメディアです。
これに関しては実は映画の長所であると僕は思っているのですが、ゲームはその時間の不特定さをあらかじめデザインしておかなければならないのですね。

映画の時間についてお話ししますと、完全に制御しなければならない必要があり、同時に完全に制御できてしまうのが映画の強みであるという意味です。
演劇と映画の最大の違いも実はここだと思っていて、演劇というのはだいたいの上演時間は決まっている者の、0.1秒の狂いもなく全く同じ上演時間になることはありえません。
0.1秒単位で、製作者の意図を反映し、制御できることが映画の強みです。

時間の制御とは「間」の制御だったりするのですね。

ゲームの場合はインタラクティブな部分と、完全に制御されたムービーシーンを切り分けることで物語に必要な「間」を生み出しているように思います。

そして何より総プレイ時間の差で物語の深みを生みだしている。
映画って基本的に2時間程ですね。長くても3時間ぐらい。
でも今のゲームは基本的に短くても30~40時間。長いものになると100時間以上クリアまでにかかるものもあります。

これの何が凄いって、映画で二時間観客を飽きさせずに最後まで見てもらうための工夫って本当に大変なんですが、ゲームは100時間以上も夢中で積極的にプレイしてもらわなきゃ成り立たないところなんですよ。

これは滅茶苦茶ハードルが高いことなんですが、これをクリアしている作品は、それを乗り越えているからこそ、深く、深く物語を語ることができる。

ハッキリ言って、今のゲームが語れる情報量を、一本の映画で表現するのは無理な話です。まぁ誰でもわかることかもしれませんが。

日本の有名なアニメ映画監督である押井守監督は以前「映画はゲームに勝てない」とハッキリと明言されていましたが、まぁそりゃそうだよねって感じですね。勝ち負けではないというか、比べるものでもないと思いますが。

念のため区別しておきますが、僕はスマホゲームのようなものは基本的に興味ありません。パズドラだけはやっていた時期がありますが、今はもう何一つやっていない。これはですね、別にスマホゲームを否定したいわけでもなく、単純に暇つぶしに該当するエンターテイメントに手を付けている暇がなくなったからです。エンターテイメントって色々種類があって、暇つぶしだったり、楽しい時間を提供するものだったり、その日や何日間を元気に過ごせるためのものであったり、その人の人生を変えるようなものだったりと色々あるのですが、そこでの暇つぶしに当たるものには興味がなくなったという意味です。

基本的に、物語がないエンターテイメントには今の僕は興味ありません。ゲームだろうと映画だろうと演劇だろうと小説だろうと、僕は物語を伝える手段であると認識しているので。

それにしてもPS4というハードは本当にソフトに恵まれていて、これまでにも素晴らしい作品は本当に多かったですし、これから発売される予定のタイトルもかなりの注目作が多くてワクワクが止まらない今日この頃です。

Ghost of Tsushimaと、THE LAST OF US PART IIと、サイバーパンク2077の発売が待ちきれない。サイバーパンク2077にはキアヌリーブスまで出演している。今後のゲーム界がどう進化していくのか。目を離せません。

さて今日は完全に僕の趣味の話でした。たまにはこんな話もしていきます。
ゲームにおける物語の語り方とか、世界観の構築の仕方とか色々深いところもあるのですが、今日のところはこの辺でやめておきます。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

それでは皆さん、よい夢を。

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