この投稿は天皇賞・春を考察した記事です。有力馬考察・馬券予想・レース回顧の3ステップにわけて更新していきます。
※その他の重賞については、InstagramおよびFans’に投稿予定です
https://www.instagram.com/kurigasila_keiba(考察)
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1:有力馬考察
★ディープボンド
★タイトルホルダー
★テーオーロイヤル
★アイアンバローズ
★マカオンドール
2:馬券予想
◎クレッシェンドラヴ
ステイゴールド×母父サドラーズウェルズ。3代母がシャーリーハーツ×シーホーク。スタミナと持続力の塊のような構成をしています。重馬場の七夕賞を勝っているように、渋った馬場も大丈夫。前走の日経賞では、スローの瞬発力勝負という好ましくない条件のなか、タイトルホルダーと0秒3差の4着。内目の好位に付けることができれば、思わぬ激走があってもいいのではないでしょうか。
○ディープボンド
パワー、スタミナ、持続力はもちろん、スピードも高いレベルにあることを昨年のGⅠ好走によって証明しています。大外枠がどうかですが、それでも1番人気にふさわしい走りを見せてくれるはず。
3:レース回顧
シルヴァーソニックが落馬する波乱のスタート。それにしても、空馬なのにレースぶりは抜群でしたね。外からじんわりとポジションをあげると、スルスルと内に潜り込み、2周目の向正面ではラチ沿いの2番手という絶好のポジションを確保してしまいました。まあこれを冗談交じりに言えるのも、人馬ともに異常なしとわかった今だからこそ。ゴール後の背面跳びも含めて、本当にヒヤヒヤさせたレースでした。
リアルタイムで見ていたときは、シルヴァーソニックに気を取られていて、いつの間にかタイトルホルダーが先頭に立っていたくらいにしか思っていませんでした。あらためて映像を確認すると、スタートから押して押して、明確にハナをとる競馬をしていたのですね。正直に言うと、日経賞の競馬内容から、スタミナ温存の控えめな競馬をする可能性もあるのではないかと、やや懐疑的に見ていたところはあります。しかし実際は菊花賞を思わせる積極的な逃げ。紛れを期待して本命にしたクレッシェンドラヴは、2番手に付けるも追走で手一杯。早々に脱落してしまいました。
1~5番人気が掲示板を独占する手堅い決着。この距離ですからスタミナが問われたのはもちろんでしょう。ただ多くのステイヤーはタイトルホルダーのペースに付いて行くのに苦労して、自分のリズムより頑張って走れなければなりませんでした。スピードのない馬は、そのぶんスタミナの消耗が早く、厳しかったように感じます。そういう意味で本質はスピードにあった印象です。
タイトルホルダー(1着)
スタートから一気に加速させて突き放す逃げ。2周目に入って一息入れるも、向正面ですぐに再加速。後続に付け入る隙を与えずロングスパート勝負へと持ち込みました。後半の早め仕掛けについては、シルヴァーソニックが迫ってきた影響があったかもしれません。いずれにしても、このかたちで最後まで脚色が衰えないのは驚異ですね。
ディープボンド(2着)
積極的に出していって、好位の5番手から追走。パターンとしては悪くないように見えました。後半でペースを上がったときには、食らいついていくのに苦労していた印象。3コーナーで追い出し、早々にムチを入れて何とか耐える感じでした。なんとかテーオーロイヤルを交わして意地を見せましたが、状態的に良くなかったような気がします。
テーオーロイヤル(3着)
正攻法の競馬でタイトルホルダーに挑んだものの、最後に力尽きて3着。前走でかなり強い競馬をしていたとはいえ、4キロ増の58キロでいきなりこのパフォーマンスを見せたことには驚きました。シルヴァーソニックの存在にも気をつかうなか、素晴らしい内容だったと思います。
オマケ:血統ワンポイント解説
タイトルホルダーについて別記事で考察を投稿しました。そちらも合わせてお読みください。