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シリコンバレー企業に聞いてみた① ソフトウェア開発を成功させるアイディアとチーム

GNUSビジネス・アーキテクトの栗林です。GNUSは、クライアント企業のアイディア開発から、開発・実装までを一貫してアジャイルで行っていますが、そのモデルは会社設立時からのパートナーとなっているアメリカのシリコンバレー企業、Gigster社の手法を大いに参考にしています。ここから数回に分けてGigsterの各担当の目線で、彼らの行っている手法についてインタビューを通してご紹介したいと思います。

今回はシリコンバレー企業が行っている「ソフトウェア開発を成功させるアイディアとチーム」について、Strategic Accounts & Innovation Programs担当のPatrick Dodge氏に伺ってみました。

--まずは自己紹介と、Gigsterでの役割についてご共有いただけますか?

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私のGigsterでのロールは、我々の持っている"プロセス"に関する知見をご提供することです。クライアントのフェーズに寄らずに、ビジネス目的の達成にダイレクトにつながるための支援をご提供させていただいています。クライアントのタレント(人材)ニーズを解決してきた経験を用いて、普遍的に課題を解決する方法をご提供しています。

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こう言ったプログラムをワークショップとして提供しており、過去2年間で20回以上は実施させていただいています。業界も多種にわたり、ファッション、コスメ、流通、エネルギー、非営利団体、銀行や金融機関など、イノベーションを素早く実現したいと考えているあらゆる企業や組織のニーズに応えるためのセッションをデザインしています。
我々のプロセスにおいて特徴的なのは、まず事業課題を深く掘り下げるということです。多くの一般的な開発ベンダーは、クライアントの定義した課題に対しソフトウェア開発という方法を提供していますが、我々はこの課題設定そのものについて掘り下げることに時間をかけています。またユーザーについての掘り下げも、我々の場合は事業課題の明確化の次に行っています。プロダクトについて考える以前に、どのような状態になれば事業として成功するのかを定義し、その上でそれをどのように実現するかという時点でユーザーについて掘り下げます。

--ソフトウェア開発企業とはいえど、行っていることはコンサルと似てますね。

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実際のところ、最終的なアウトプットについては一見大きな違いはありません。ただアプローチはかなり異なります。我々はユニークなプロセスにより、先生と生徒、もしくは発注者とベンダーという関係ではなく、異なる知見を持ち合わせた個によるチームとしての考え方で、より自然な形で考えを深めることを得意とし、その中で世界トップレベルのフリーランスの知見と経験を取り入れていくことに強みがあります。

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我々がネットワークしているフリーランスは、本当の”Star”です。個々の領域での才能と、プロフェッショナルとしての経験に裏付けられて、クライアントに内在するアイディアに対して新しい光を当てたり、その課題に対してより深く、または異なる角度からの思考を提供します。そしてクライアント自身の手に負えないことをやろうとするのではなく、手に負える範囲で、より多くのことを実現する手助けをします。

実際に同様のことを実現し形にしてきた人の話を聞くことで、新しい試みをする際についてまわる不安が払拭される場合がよくあります。アートのような考えが実際に起こりうる実感を得るためには、それを実際に行った話を見聞きし、肌で感じることが重要です。

大切なのは、可能性の探索を止めないこと

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Gigsterもたくさんの試みを通し、成功も失敗も多くを経験してきました。その中で本当に良く学んだのは、その"プロセス"にこそ成功の秘訣があったということです。その時々の状況に合う、要件に合うチームと共に、着実に結果を出すことに向けてドライブをかけていくことが重要だと学びました。

Gigsterが提供しているのは、そのためのインフラをクライアントに提供することで、これまでであれば実現できていなかった可能性に向けての歩みを止めずに、加速させていくことに価値があります。
そのため、Gigsterがクライアントへサービスを提供する場合も、スキルだけではなくチームとしての相性やメンバー間の "ハーモニー" を作ることも非常に重視しています。特にプロジェクトの初期には、ソフトスキルとハードスキルの両方が必要とされるという意味で、その後のアジャイルプロセスにおけるチームとはメンバーが異なる場合も多く、GigsterやGNUSのモデルはこのフェーズごとの "正しいチーム" を作ることに適しているといえます。

進め方の指針としてのアイディア

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アイディアは、チームが同じ土台で議論をする上で必要なものになります。

本質的には、チームが共通の目的を見出す上で、考えているものを手触り感のあるものにするのがアイディアだと思っています。いき過ぎた大胆さを発揮するのではなく、エンドユーザーを考えて人の温かみのあるものにすることで、結果的にビジネス目標もより意味のあるものになってくると考えています。

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以上、GigsterのStrategic Accounts & Innovation Programs担当のPatrick Dodge氏へのSlackインタビューについてご紹介させていただきました。

最後に、Reducing Failure Rates For Distributed Software Teams(分散型ソフトウェア開発チームのための、失敗を減らす方法)についてのGigsterのレポートを共有いただいたので、上記にリンクを貼っておきます。

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GNUSではパートナーであるGigsterと同様のモデルを日本で展開していて、プロジェクト初期の事業アイディア/サービスアイディア開発段階において、ご要望に合わせてワークショップの形でもご提供させていただいています。日本でも有数の優秀なフリーランスの方々とも協業させていただいておりますので、ご興味ございましたらお問い合わせください。

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