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天才と天才の協力物語~ノーベル賞の妻は共同研究者~

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ノーベル賞受賞者するといわれる「内助の功」に物申したい! ノーベル賞受賞者の奥さまは共同研究者並みの働きをしてらっしゃる天才揃い。 田中耕一先生、下村脩博士、大村智博士のノーベル…
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天才と天才の協力物語~ノーベル賞の妻は共同研究者~ その4 終わりに

天才と天才の協力物語~ノーベル賞の妻は共同研究者~ その4 終わりに

 さてさて長くなりましたが私が好きな三組のノーベル賞受賞者とその奥様の物語はいかがだったでしょうか?

 内助の功?
 男は女に助けられて初めて良い仕事ができる?
 男は女より上?

 この三組をみるだけで「いやいや何をおっしゃいますか」と言いたくなる私の気持ちを分かっていただけるでしょう。
 
 なにせ天才が天才と調和し、協力し、初めて大事というのはなすことができるのです。
 
 そこには性差で

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天才と天才の協力物語~ノーベル賞の妻は共同研究者~その3 大村夫妻

天才と天才の協力物語~ノーベル賞の妻は共同研究者~その3 大村夫妻

大村智(2015年ノーベル生理学・医学賞)大村文子 ご夫妻「北里柴三郎氏から受け継いだ『科学者は人のためにやらなければだめだ』という精神」
「病気がちでありながら 絶えず前向きに生き 人生を楽しみ 人のために尽くした 文子の短くはあったが その生涯を讃えながら筆を置く(大村文子の生涯の巻末にて)」

 最後にご紹介するには大村メソッドと呼ばれる「共同研究の提案をし、研究資金を出してもらう。その資金

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天才と天才の協力物語~ノーベル賞の妻は共同研究者~ その2 下村夫妻

天才と天才の協力物語~ノーベル賞の妻は共同研究者~ その2 下村夫妻

下村脩(2008年、ノーベル化学賞)下村明美 ご夫妻「私は輝くものならハゲ頭を除いてすべておもしろい」
「子どもたちにはどんどん興味を持ったことをやらせてあげて。やり始めたら、やめたらダメですよ」

 2002年の田中耕一先生の化学賞、小柴昌俊博士の物理学賞以来、6年間ノーベル賞の授賞式に日本人は立ちませんでした。
 しかし2008年は南部陽一郎博士、小林誠博士、益川敏英博士が物理学賞に、その上化

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天才と天才の協力物語 ~ノーベル賞の妻は共同研究者~ その1 田中夫妻

天才と天才の協力物語 ~ノーベル賞の妻は共同研究者~ その1 田中夫妻

 2018年のノーベル医学生理学賞は以前から噂されていた通り京大の本庶佑先生が受賞されました。まことにおめでとうございます。

 自分自身、東洋医学とはいえ医学の末席関わらせていただく者としては本庶先生がLD-1を発見された事によって以前から噂されていても証明が難しかった「ガンから出される物質によって免疫系の効果が弱くなる」というのを証明された時は目が落っこちるほど驚いた記憶があります。
 その後

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