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パチンコ屋の社員だった私が教師という仕事を選んだわけ③

好きだった仕事が苦痛に変わった。
なんのために働いているのかわからなくなった。
毎日陰鬱な気持ちで職場に向かった。
ある日、出勤途中で下校中の小学生を見かけた。

当時住んでいたマンションは、道路を挟んだ向かいに小学校があった。
今まで何度も目にしていただろうに、なぜかこの日は足を止めてしまった。

なにかすごく眩しいものを見た気がした。
無邪気というか。
陰一つないというか。
光の世界を感じた。
道路一本の隔たりがすごく遠くに感じた。

自分の今の仕事は、未来に何か残るのか。
一年近く考えたが、何も見出せなかった。
それに比べて教師という仕事は未来に残る仕事だと思った。
自分の育てた子達が、明日の日本を回していく。
なんて尊い仕事なのだろうと思った。

新卒から丸2年働いたパチンコ屋を辞めた。

大学時代、教職に関する単位を一つも取っていなかった。
0からのスタートだった。
不安だらけだった。
しかし自分の選択に後悔はなかった。

現在教師8年目。
今でも自分の選択は間違ってなかったと断言できる。

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