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【クラッセ日詰駅前通 モデル住宅#現場日記2】

紫波町北日詰にある分譲地「クラッセ日詰駅前通」は10区画のミニエコタウン。
そんな分譲地内の一区画に、2020年7月上旬モデル住宅が完成します。
モデル住宅が完成するまでの現場日記。


今回のモデル住宅では、エネルギーまちづくり社のご指導のもと木質パネル住宅に挑戦しまています。

昨年の3月にドイツ、スイス、オーストリアと中欧の森林・木材クラスター・地区開発・エコ建築をめぐる視察ツアーに参加しました。そこで森と、製材工場、地域の工務店とエコハウスとそこに暮らす人や、そこで働く人の話を聞き、地域で循環するや持続可能な仕組みやコミュニティにとても感銘を受けました。

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※中欧のパネル工法の工務店工場

自然豊かな地元岩手でもできないものだろうかと。すべてを一気に取り入れることは、私たちだけではできないけれど、地域の木材を使って、地域の工務店とエコハウスをつくること、そこでコミュニティをつくることから始めてみようと思いました。
プレカット工場で、パネル(躯体)をつくることで、現地での天気に左右されることなく高い品質が保たれることや、現地での施工期間の短縮(1日で上棟)など、冬の期間の長い岩手で活用できたらメリットも多いのでは、と思いました。
木質パネル住宅といえば、日本のハウスメーカーでもすでに取り組んでいる工法ではあります。私たちもその木質パネル工法のハウスメーカーにいたOB。とはいえ、自分たちだけでその工法にさらに高気密高断熱な施工を取り入れてつくるノウハウが分からず、竹内昌義先生に相談しました。岩手の現場でパネル工法を取り入れるための協力業社、その施工法や金額調整などあらゆる面で相談にのっていただきました。
初めてのことでしたので、工事に入るまでの確認作業にだいぶ時間がかかった上にコロナの状況下でさらに遅れが生じたものの、GW前には基礎工事も無事済み先日いよいよパネルの組み立てとなりました。本当はパネルが作られる様子を工場に見学に行く予定でしたが、コロナ感染防止の為に見学は出来なかったことが心残り。でも工場がこの状況下でも止まる事なく作業進行してることに感謝してパネルを楽しみに待つことに。そして雨が続く先週、ようやく雨が止んだ曇りの一日に隙を逃さんばかりに組立て開始!


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中欧の工場で見たときにもそうだったように、トラックには組み立てする順番にパネルが並んでいます。

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パネルにはすでに断熱材、サッシが組み込まれています。8時から作業開始して、息のあった作業であっという間に1階の壁が組み上がること1時間あまり。開始1時間でほぼ1階が組み上がったことに驚いているうちに、午前中には2階の壁も完了。

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ここまでくると、室内の様子もほぼイメージできるほどにできております。ふむふむ、ここがリビングの吹き抜けね、という具合に。

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近所の方は、朝出かける前には基礎だけだったのが帰ってきたら上棟してた現場にびっくりしたのではないでしょうか。
組立ての日は大工さんたちが一気に集合して6人程で組立て作業をしていましたが、次の日からは2人で大工工事。大工さんの作業も楽になり、現場の回し方も効率的になるのかなと勝手ながら思ったり。何より天候を気にすることなく、建物の要でもある断熱工事がすでに完了していることがとても安心。今回のモデル住宅での現場で一番楽しみにして組立てはあっという間でしたが、工事はまだつづく。

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現場日記もつづく。

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