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ときめくコトは?

こんにちは。くらし活き活きアドバイザーの晴兵衛です。

 歳をとると、1年が早いですね。ついこの間正月を迎えたと思っていたらもうすぐ年の瀬です。今までは、このことを数学的に考えていました。いわゆる分数で考えると、今まで生きてきた歳月が分母にきて、1年が分子にきますので、歳を重ねるにしたがって、その値は小さくなります。だから、歳を重ねるごとに1年が早く感じる。頭の中で勝手に考えたこの理論は、最近まで正しいと思っていました。

 ところが、これが全く根拠のない間違いである事を知りました。脳科学者の情報です。歳をとると時間がたつのが早く感じるのは、「ときめく!」ことが少なくなるからだそうです。そういえば、最近ときめくことが少なく、いや殆どなくなっていました。

ここで、元化学屋の晴兵衛としては、人間の思考も、脳内で起きている化学反応の所以であるという発想に行き着くのですが、調べたところドーパミンという神経伝達物質が「ときめき」に関係しているとありました。つまり、歳を重ねるにしたがってドーパミンの量が少なくなるという事でしょうか。

昔、カウンセラーになる為の研修期間中に開催された交流会で、実年齢よりはるかに若く見える方に出会いました。その方は、最初に「私幾つに見えます?」と問いかけてきました。実年齢を聞いて、本当にびっくりしていると「今ね、わたし恋してるの」とかぶせてきました。もちろん冗談なのですが、後でわかったのは、この方は交流会などで初対面の方とお話をする場合に、最初の掴みとして、このようなテクニックを使っているのでした。そこから話が弾むのですが、その方が言うには、読書、ショッピング、友達との語らい、ごく平凡ですが、毎日が楽しくて、楽しくてしょうがないというのです。

 先日、現役の高齢プログラマーA先生の講演会をオンラインで聴講しました。80歳を超えられていますが、来年の6月まで講演のスケジュールが埋まっており、高齢者を対象にICT啓発に忙しく飛び回っています。自分より若い高齢者にスマホの使い方を教えています。この先生の口癖は「インターネットなんて、誰でもできるんだから、怖いことなんかない。楽しまなくっちゃ!」です。

 ここで紹介したお二人は、歳を重ねてもドーパミンが適度に有って、日々ときめいています。そして何よりも、夢中になれるものを持ち続けているところがすばらしいです。今からでも遅くはありませんね。

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