見出し画像

情報をコントロールできてる?

皆さん、日頃「SNS」と楽しくお付き合いされていますか?

Facebook、Twitter、Instagramなど、いま世の中のことを知ろうと思ったら、テレビや新聞よりSNSを見たほうがいい!と言われています。

私自身もSNS、日々見ています、楽しんでいます。でも、時としてこのSNSが私を苦しめることがあるのです。

例えば冬の時期。くらしアトリエにとっては「表立った活動はせず、デザインや来年度の企画に注力する時期」です。何年か前のそんな時期に、SNSを見て落ち込むことがありました。例えばFacebookでいろんな方々が「今度こんなイベントやります!」「僕、こう思うんですよね(長文)」など、自分の思いのたけを好き好きに投稿されているのを見て「…みんな輝いてるなあ…それに比べて私なんて…私なんて…」と落ち込み、Instagramの素敵な写真を眺めては、「…私はどこに向かっているんだろうか…みんなこんなに暮らしを楽しんでいるのに…」と沈み…といった感じ。

つまり、周りの人たちが輝いて見えて、勝手にいじけて、勝手に落ち込んでいるわけです。実にくだらないのですが、そういうときが確かにある。

でも、例えば同じ人が同じように投稿していても、普段はまーったく気にならないのです。へーすごいね、ってな感じです。我ながらこの心の動きは不思議ですが、理由は簡単。その時の自分の心の持ちようが、SNSがキラキラして見えるかそうじゃないか、を決めているのです。

前述した数年前の冬、私は活動の中で壁にぶち当たり、猛烈に落ち込んでいました。スタッフが「このままではあなたがダメになってしまう!」と危機感を持つほど、どよーんと沈んでいました。そんな時期にSNSを見れば、そりゃあみんなキラキラして見えます。うらやましい、自分には何もない、と思っても仕方ない。

逆に、自分の精神状態が安定しているときには、周りの人がどんなに自己肯定感あふれる投稿をしても、意に介さず心を波立たせない状態を保てるのです。

「SNSを見て他の人がキラキラして見える」とき、浮かび上がるのはけっこう大変です。「他の人がキラキラしてみえる」→「私も負けずにキラキラしないと!」と思ってしまうと、焦りや妬みが強まって、負の感情にどんどん振り回され、自分のことがどんどん嫌いになってしまいます。

もし皆さんが、理由は何であれSNSメディアを見ていてしんどくなるようなことがあったら、一度いっさいを遮断して、他の世界に目を向けることをお奨めします。例えば外を歩くこと。例えば本を読むこと。ハウツー本じゃなくて、小説など「違う世界」を感じさせるものに身を投じることで、自分をリセットさせることができます。

日々どっさり情報が流れているこの時代は、自分自身がどんな情報を受け取り、発信するのかということを把握して操作しないといけない。そんな時代なんだと思います。

以前とある会で、雑誌「ソトコト」の編集長の指出一正さんが「若い頃は情報がたくさんあるほうが魅力的だから都会に憧れるし、情報の中に身をゆだねても心地よくいられるけれど、ある程度歳を重ねると情報=ノイズ、に変わってくる。これは有益な情報、これは他人にとっては有益だけど自分にとってはノイズ、という情報のふりわけができるようになれば、情報に左右されず暮らすことができるし、地方で暮らしてみたいと思うようになる」というようなお話をされていて、なるほどな~と腑に落ちたことがあります。

SNSに振り回されているうちは、情報のふりわけができていないのだと思います。一度ぜんぶシャットアウトして、リアルに見えるもの、聴こえるものを楽しんだり、本の世界を旅したりすることで、「情報のコントロール」がしやすくなるはず。

「常にスマホを見ていないと不安で…」という方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫、本当に大切な情報は、しばらくスマホを置きっぱなしにしたくらいで逃げたりしないと思います。

いい具合に情報をコントロールして、楽しむところは楽しみ、くみ取るところはくみ取る。ぶちまける時はぶちまける!それができれば、SNSは本当に便利で大切なツールになります。

私も、時には振り回されながらも、日々楽しんでいるひとり。受信も発信も、上手にお付き合いしたいですね。

サポートありがとうございます。とてもとても励みになります。 島根を中心としたNPO活動に活用させていただきます。島根での暮らしが、楽しく豊かなものになりますように。