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第2回「偏愛の会」開催しました

おはようございます。

先週の金曜日に開催しました「偏愛の会」。当日の様子をレポートさせていただきます!

この日発表してくださったのは、

◎静岡『モンテローザ』のクッキーについての偏愛

◎映画『珈琲時光』への偏愛

そして発表ではありませんが「ハンドメイドのフェルト作品への偏愛」のお三方。発表はしないけど聞いてみたい、という方も合わせて、合計7名での会となりました。

まず最初に、静岡市にあるパン・洋菓子店「モンテローザ」のかわいいクッキーへの偏愛をOさんに語っていただきました。

「静岡の代官山」と呼ばれるおしゃれエリアにあって、今なお昔ながらのたたずまいを残し、実直にパンやお菓子作りに向き合っておられるお店、とのこと。店主のご夫妻を「お父さん・お母さん」と呼ぶほどお店への愛がすごいOさん、好きが高まりすぎてお店への愛を綴ったリトルプレスを作ってしまうほど!

この日も素敵なイラスト入りのプレゼン資料をかわいくラッピングしてくださっていたのですが、これらは「モンテローザ」さんのお菓子を包んであった包装紙とリボンを使って作られたものなのだそうです。かわいい。

季節や年中行事、そのほかいろんなイベントに合わせて作られる面白いテーマのクッキーをいろいろご紹介いただきましたが、どれも1つ1つアルミの型をお父さんが自作して(!)、小さいパーツを重ね合わせて作られているのだそうです。その作業が細かすぎてすごい!しかも1枚からオーダー可能だそうで、子どもから大人まで、たくさんの方々に喜ばれているとのこと。

恐竜のクッキーが徐々にバージョンアップしていく過程(それをちゃんと見届けているOさんがすごい)や、寡黙なお父さんに対比するようにいつも朗らかなお母さんのエピソードなど、次から次へとOさんのクッキーへの愛、お店への愛があふれるお話が続き、ただただ圧倒される時間でした。

かわいい動物たちやバレリーナなどのクッキーを参加者の皆さんにプレゼントしてくださったのですが、これが本当に素朴でおいしいのです…じーん。ただのクッキーではなく、薄いクッキーがていねいにサンドされていて工夫もすごくて、きっとすごく時間がかかる作業なんだろうなあ、と想像し、Oさんのプレゼンを思い出しながら、静岡に行ってみたいな、モンテローザさんを訪れてみたいな、と強く感じました。愛ってすごいなあ…。


2人目の発表者はTさん。映画の、それも1つの作品への愛を語っていただきました。映画の名前は「珈琲時光」。侯孝賢さん監督・一青窈さん主演で、「珈琲を味わうときのように、気持ちを落ち着け、心をリセットし、これからのことを見つめるためのひととき」というのが映画のテーマ。小津安二郎の生誕100年を記念し、代表作である『東京物語』のオマージュという形で製作された映画なのだそうです。

映画を観ずに映画の話を聞く(それも、ネタバレにならないようにTさんにすごく気を配っていただきました)というとても不思議な時間でしたが、普段ほとんど映画を観ない(小津安二郎もよく分からなかった)私にも、むくむくと興味が沸いてくるようなプレゼンでした。淡々と、何も起こらない、何かが起こってもそれは解決しないままにストーリーが進んでいく…という、忙しい現代においてそこだけぽっと浮き上がっているような、時間の軸が違うような、そんな風景が浮かびました。

参加者の方の中には映画に詳しい方もいらっしゃって、ふむふむ、と聞いたり、「自分はこう感じた」というエピソードもあったりして、思いがけず話が膨らんだり。作品の中にある穏やかさと、Tさんのお人柄が相まって、俄然興味が沸き、その日のうちに映画を観ました!これも愛の力。

たぶん「映画への愛」というプレゼンだったらそこまで作品に対して興味が沸かなかったと思うのです。Tさんが何度も何度も観て、そのたびに発見がある、と話してくださったから、新たな世界への扉が開いたのかな、と。私個人的にもとても嬉しい体験でした。

そして、最後にNさんが自作のフェルト作品を紹介してくださいました。

細かい作業でひと針ひと針、手作りされているとのこと!皆さんひとつひとつ手にとって「すごい!」「かわいい」と感嘆されていました。既存のキャラクターもあり、オリジナルのものもあり、で、動物などのシリーズ物も作っておられたとのこと。
ちょっと毒っ気のあるものが得意、とのことでしたが、「こういうのを作ってほしい」というオーダーも受けておられるそうで、7月14日に雲南市三刀屋町で開催されるハンドメイドマーケットにも出店されるそうですよ。興味のある方はぜひお出かけくださいね。


途中、豆乳×あんこのアイスクリームをお出ししました。「シマシマしまね」で販売している鹿糠さんのグラノーラと一緒に食べると、香ばしくておいしかった!蒸し暑い日だったので、アイスがひと時の涼を運んでくれました。

今回は、最初から長引くことを想定して「お弁当持参で」とお声がけしていたので、終わったのは15時過ぎ。

皆さんの偏愛を存分に堪能し、楽しませていただきました。参加者の皆さま、長時間にわたりありがとうございました!

次回はどんな発表が聞けるのか、今からとても楽しみにしております。我こそは語りたい!聞いてほしい!という方がおられましたら、ぜひぜひお気軽にお問い合わせください。

「好きだけどそんなに詳しくないから…」と気後れすることはありません。「愛はひとつひとつ違う」ということばが会の中でも出ましたが、誰かに比べて詳しいとか知識が多いとかを競う場ではなく、どんなに好きなのか、どんなふうに好きなのか、なぜ好きなのか、を語っていただく場です。

自分の「好き」をぜひ、私たちにも教えていただきたい!みんなで新しいことを学び、視野を広げていきたいなと思っています。どうぞ、よろしくお願いいたします。


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