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「うつわ×料理」 Vol.2 斐川の農家を応援したい!(パート2)

おはようございます。

オンラインイベント「うつわと暮らしを楽しむ秋」。ネットショップのほうでは、一部完売の作品もでてきました。引き続き、本当にありがとうございます。

まだまだたくさんご紹介していますので、どうぞじっくりご覧ください。


そして、イベントにあわせて企画している「うつわ×料理」のコラボレーション。昨日に引き続いて、出雲市斐川町にお住まいの農家さん3組と、それをサポートする岡さんのお料理をご紹介します。

昨日ご紹介したのはピザやスコーンといった洋のお料理でしたが、今回は和のお料理です。

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まずは、シンプルな白いおにぎり。

斐川町内で、アイガモ農法によるお米栽培をされている伊藤さんのお米(ぴかぴかの新米)です。もうずっと前から「アイガモ米」のことはうかがっていて、チャンスがあれば食べてみたいな…と思っていたのですが、きれいな粒のおいしいおにぎりでした。栽培されている伊藤さんのお人柄もいろんな方からうかがっているのですが、バイタリティ溢れるお方のようで、あらためて「人は宝」だなあ…と感じます。

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おにぎりを取り分けたのは、鳥取県岩美町の「牧谷窯」杉本義訓さんのお皿です。4寸のちいさなお皿で、手に取ったときには「お刺身を取り分けるお皿にいいなあ」という印象でした。小ぶりで、色合いも渋くて主張しすぎず、白いごはんにも合いますね。模様がいろいろありますので(しつこいようですが練り込み技法によって作られています。絵付けではありません)、お好みのものをお選びください。

お皿はそれぞれ、残り2枚となっています。

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「おにぎりにはこれをつけて食べてみて!」とすすめていただいたのが、「がっちゃん畑」のピーマン味噌です。ピーマンのほろ苦さとお味噌の甘辛さがごはんに合う~!いくらでも食べられちゃう!

和風な豆皿に入れようと思ったのですが、ふと思い立って田中ちあきさんの黄色いお皿に入れてみたら、意外に相性が良く、かわいくなりました。タンポポのようなスプレーマムのような、ほわほわーっとした黄色と白の色合いがとてもかわいくて、お花の形のデザインも素敵です。

こちら、現時点で残り1枚となっていますので、興味のある方はどうぞお早めにご注文ください。

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そして、松江・出雲のあたりの人のソウルフードのひとつ、しじみ汁。こちらも岡さんのご家庭の味で、味噌の大豆は斐川町産です(ながせファームさんの大豆)。

味噌は控えめに、しじみのおだしの味を楽しむのが島根流。宍道湖でとれる大粒のヤマトシジミは全国的にも有名で、「宍道湖七珍(しんじこしっちん)」のひとつでもあります。まさに出雲の日常食。健康にも良いそうですね。

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こちらは、鳥取県日吉津村の「陶工房アッシュワーク」さんの汁碗に。陶器のお碗は普段あまり使わないと思いますが、たまには汁碗も違うものを用意すると、食卓に変化があって良いと思います。

我が家では、たくさん飲みたい時や豚汁の時には、アッシュワークさんの汁碗にたっぷり盛り付けています!ごちそう感が増しておすすめです。

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最後に、漬物アラカルト。こちらは、「がっちゃん畑」の定番のお漬物と、岡さんの手作り奈良漬けのコラボレーションです。色合いも良くてごはんが進む味。野菜は自家製、あるいは斐川町産で、奈良漬けは岡さんがお義父さんから「作ってくれ」と頼まれて毎年漬けているとのこと。奈良漬けも、島根の食卓にはよく上がります。

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こちらは松江市の「袖師窯」さんの角鉢に。この市松模様の角鉢、食卓に並ぶと全体が引き締まります!スタッフも愛用しているのですが、お漬物はもちろん、おひたしやメイン料理など、多目的に使っているそうです。

こちらは濃紺×白ですが、色違いで鉄釉のえんじ×白の鉢もあります。

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そして、和食にぴったり合う箸置きは、同じ袖師窯さんのもの。箸置きを変えることでまた食卓の華やぎが変わってくるので、集めてみるのもおすすめです。


「がっちゃん畑」のがっちゃん「ながせファーム」の園山さん、そして「GOOD LIFE FARM」の青野さんは、それぞれマルシェやイベントで会う機会が重なり、出店者としてお互いを知ってはいたものの、仲良くなったのはしばらく経ったころだったそうです。

がっちゃんと園山さんは、「実家が農業をしている」「実家に通って就農している」という共通項があって意気投合されたとのことで、話してみたら5時間しゃべりっぱなしだった、と当時を振り返っておられました。よっぽど気が合ったんだろうな…。

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お互い、家族経営農家の良いところ・大変なところを共有しながら、励まし合って今に至ります。

青野さんは出店されていたマルシェでお二方と知り合い、がっちゃんいわく「外国人かと思ったら斐川人だった」とのこと。なんだ~みんな斐川じゃん、ということでぎゅっと距離が縮まり、そこから岡さんが実行委員でもある「ひかわキレイマルシェ」を皆さんで盛り上げ、続けてこられました。

「農業は孤独な作業だから、同じ孤独を分かち合える存在は貴重」という言葉には実感がこもっていて、普段無言で土に向かい、ひたすらに汗を流しておられる皆さんの努力を、岡さんがしっかり受け止めて、陰に日向に応援しておられるんだなあ、という印象を受けます。

みんなが頑張って育てた野菜だから、ちゃんと生かしてお料理を作ろうという気持ちになる。それは、料理を作るうえで何より大切なことなんじゃないでしょうか。自分自身も肝に銘じておきたいな、と気持ちを新たにしました。

今では皆さん一緒に遠方のレストランやカフェまでドライブする仲とのことで、いつもおしゃべりが絶えずとにかく楽しそう。「まあ、結局はみんなを応援したいっていうことよ!」とおっしゃる岡さん。よき理解者でもありつつ、一緒に面白がれる若々しさ、同じ目線に立てる柔軟さが何より大切なんだ、というのを今回お話をうかがって強く感じました。

地域を見る時は特産品や観光地、学校や病院の数などで評価しがちですが、そこに住まう人、その関係性もとても大切なポイントだと思います。これからの地域づくりのヒントが、斐川には詰まっているように感じました。

ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。


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