見出し画像

2024年の裏テーマ「できることは、なんでもやる!」できることを全部やったら、次が見えてきた。

本日、2024年最後の「時々、コラム。」です。

今年のくらしアトリエの裏テーマ…というか、スタッフの間で合言葉のようになっていたのが「できることはなんでもやる!」でした。
そして、やれることは全部やり切ったんじゃないかなという気がします。

「くらしアトリエ」の立ち上げから19年、法人化してから17年。
細く長く続けている活動ですが、その核にあるのは「柔軟に、やりたいと思ったことを実践する」という思考です。

これも、「こんなのがあったらおもしろい」というアイデアから生まれた商品

いつもスタートはスタッフの妄想からで、「こういうのがあったらよくない?」「こういうことやってみたい」というアイデアを少しずつ形にしてきました。

とはいえ近年は「やりたい」と妄想が浮かんでも、「できるかな」「できないのでは」「こんなリスクがあるし」といった感じで、ついフットワークが重くなり、「やらない」という決断をすることが増えてきました。

それは長い経験によってある程度結果が見えてしまうから(良くも悪くも)というのもあるし、「リスクの割にリターンが少ないのでは」という、現実的な問題だったりもするのですが…。

それを、今年に限ってはとにかく、「結果はどうあれできることはなんでもやる!」というのを目標に、前年まで迷っていたことに舵を切ることが多かった1年でした。

もちろん、「収入を増やして経営状態を改善する」という法人としてのどストレートな課題が大前提ではあるのですが、新たな出会いを増やしたい、という気持ちが自分たちをそうさせたのだと思います。
新しい場所、新しい景色、新しいお客さま…その出会いを求め、今年は動く1年にしよう!と誓ったのでした。

折々でスタッフ同士で「頑張ってるよねえ、今年」と励まし合い、悩んだ時には「いや、今年はできることは何でもやるって決めたから!」というのが指針となり、といった感じで駆け抜けた2024年。

「できること」の定義をあらためて自分たちに課し、一段階上のところにハードルを置いて取り組んできたように思います。

というわけで、くらしアトリエ、今年は頑張ったぞ!と言えることを(あくまでも言える範囲で)列挙していきますね。あのイベントの影にはこんなことがあったのか!と思ってもらえたら嬉しいです。


◎ギフトがテーマのイベントを開催!

「人に何かをあげるのが好き、ギフトを考える時間が好き」という理由から、不器用なくせに「ギフト」をテーマとしたイベントを企画。

今までも妄想はしていたけれど「ラッピングどうするんよ」「蝶々結びもできないのに(※私です)」というところで断念していたこの企画を、「不器用でも頑張る!」といういささか強引な結論で実行に移しました。

イベント当日までずーっと気が重かったのですが、器用で有能な法人スタッフのヘルプにより、どうにか無事に開催できました。会場の「おせわさんセンター」の広々とした空間や雰囲気にも助けられました。

私自身はラッピングはほとんど担当せず、不器用さが改善されることはありませんでしたが、ほんとにスタッフに助けられたなあ…という感想…そして、松江の街中での久しぶりのイベントで、「くらしアトリエのことを1ミリも知らない方々に向けて、活動の説明をさせていただく」というのも新鮮でした。

街の中で、一期一会のお客さまといろんなお話をさせていただくことの楽しさに、あらためて気づかせてもらったように思います。

松江でのイベントは8月、そして来年の3月と、続くことになりました。松江、やっぱりいいところだなあ…と再認識した1年間でした。


◎米子での「カフェイベント」

米子市の「ティズクレイ」さんからお誘いがあり、軽い気持ちで「やろうやろう」と企画した「ざら茶カフェ」。

日が迫るにつれてプレッシャーで押しつぶされそうになりましたが、「上領茶舗さんのざら茶の魅力を一人でも多くの方に伝えたい!」という気持ちだけで頑張りました。

たくさんの方にお越しいただき、期間中はずっと挙動不審でただただ「あんみつの在庫を数えるだけの人」になっていましたが(完売したのにオーダーをとってしまったらどうしよう、と自分が信用できなかった)、一緒に出店してくださった「こちかぜ」さんのポジティブさにも助けられました。イベントでは本当に、いろんな方に助けていただいてばかりです…。

自らが飲食に携わるイベントは、2012年に以前の拠点だった「はたひよどり」で地域の皆さんと一緒に開催した「はたひよどりの朝ごはん、朝読書、朝さんぽ。」以来だったのかな…と思います。

スタッフも家族で食べにきてくれました。

食に携わっている方々へのリスペクトがただただ増した2日間でしたが、より直接的に「ざら茶」の魅力をお伝えすることができて、「食べること」の偉大さも実感しました。

◎やりたかった「好きな人の好きなものは好き」

数年前からやってみたくて企画のひとつに上がりながら、「大変そうだな」(「その割に利益にはなり辛い」)というところでボツになっていた「友達の友達はみな友達だ」的なイベント。

これも、「やってみよう!」と一度決めたら、準備段階からとても楽しく、これぞくらしアトリエらしいイベントだな、と思いながら取り組んでいました。

私たちが「素敵だな」と思う方々に、それぞれが「好きなもの」「推しのもの」をうかがうという企画。

せっかく教えていただいたんだから…と直前に「好きな人の好きなもの新聞」を作ることも思いついてしまい(思いついてしまうんです…)、けっこうな金額を出して印刷をしてしまった(会計担当に渋い顔をされた)のですが、この新聞も多くの方に喜んでいただけたようで、良かった!

まだまだいろんな方に聞いてみたい「好きな人の好きなもの」があるので、この企画には続編があるかも…しれません!

◎YouTubeでの動画配信

2024年、もっとも動きが大きかったのがYouTubeチャンネルです。
3月の松江でのイベントの際、「せっかく会場に大きなモニターがあるから、くらしアトリエの活動を説明する動画を作ったらどうか」と直前に思いつき(前日に思いついてしまった)、作ったのがこちらの動画。

イベント期間中はほぼBGMと化し、観てくださる方はごくわずかだったのですが(本当に、びっくりするほど見られなかった…)、この動画を機に「動画制作」を頑張ってみるのも発信方法のひとつとしていいんじゃないか、とユーチューバーへの道(?)の第一歩を歩み始めることに。

これは「宍道湖八景」を「写真が安心して撮影できる」という視点でオリジナルで作っちゃった動画。
松江のアイデンティティの1つでもある宍道湖を、いろんな場所で、いろんな景色で楽しんでほしい!という思いから発案し、三脚とカメラを持ってあちこち移動しながら撮った動画です。

それまで静止画は撮影したことがありましたが、あらためて動きのあるものを撮影するのは難しい…夏の暑い時期、時間帯も計算しながらたくさん撮影をしたのも、思い出です。

ほかにも、プレイリストを作ったり、山陰の風景と音楽の融合を試みたりと、私たちにしかできない発信の方法を模索した2024年でした。

動画の編集に楽しみを見出し、スキルを磨き続けているスタッフと、スマホ撮影が意外に上手いことに気づき、ちょっとやる気になっている私。

ずっと、文章と写真とイベントというツール島根の良さを発信してきましたが、「動画」という違うツールで発信できることにはまた違う種類の喜びがあります。

一人でも多くの方の心に、島根という土地の魅力が刺さってくれるといいなあ…と思い、来年以降も続けていきたい取り組みとなりました。

◎コンペ、コンテスト、キャンペーンへの応募をしまくる

詳しいことは言えないものばかりなのですが、今年はとにかく、デザインや自らの活動を審査してもらう「公募もの」にたくさん参加しました。
これも、スキルアップのためと、今まで知らなかった人たちに届けたい!という思いから割と必死でした。

ロゴマーク、noteのハッシュタグ企画、「〇〇賞」的なもの…ひとつひとつを詳しく言うことはできないのですが、とにかく応募できるものはやってみよう!というスタンスで、1年間いろいろやりました。

ロゴマークは、「審査員はきっとおじさんだから」と推理して、自分たちが刺さるものよりも少し「おじさん寄り」のデザインをしたりもしました…男性スタッフ(=おじさん)の目線を大いに活用して、意見を取り入れたりして…まあ、採用はされなかったのですが、でもすごくすごく考えて作り上げたものなので、悔いはないです。日の目を見ないのがちょっと残念ですが…。

今も、とある公募もののデザインを考えているところ。勉強も兼ねて、公募ものには来年以降も参加していきたいところです。

◎島根県庁地下への出店

実は数年前から、「島根のいいものをたくさん販売しているんだから、県庁で売らせてもらったらいいのでは」という意見があったのですが、何となく気が重くて行動に移せていませんでした。

がしかし、少しでも販売の機会を増やし、一人でも多くの方に島根の魅力を発信しなければ!という思いで、意を決して出店することに。「今年はできることは全部やるんだ!」と言いながら、暑い夏に商品を地下まで運びました。

いざ出てみると、今までとはまったく違う客層の方と出会うことができ、商品への反応も新鮮で、とても楽しい時間を過ごすことができました。

ちなみに、12月20日(金)にも県庁地下での販売を予定しています

お近くの方はぜひ、お立ち寄りくださいね。

…言葉にしてしまうとそうでもないかもしれないのですが、自分たちなりに「全部出し切る!」という心意気で活動をしていた2024年。

「やるかやらないか」ではなく「やるとしたらどうしたらいいか」という指標で物事をとらえるように心がけました。

ざっくりとした感想としては「意外にできたな」という感じです。

不安に思っていたことも、えい!と一歩踏み出してしまえば、案外すんなりと事が進んだな、と思いますし、たとえ失敗したとしても、それは何かの糧になっている、と身をもって感じることができました。

そして、「やって終わり」ではないな、というのもひしひしと感じています。
100%やり切ったと思っても、その先にはまた次の「やりたいこと」「やるべきこと」が見えてくる。

「やらなかった」ときとは違う景色がそこには広がっていて、また次に進むエネルギーをくれる…その先に、新しい仕事があるのかもしれないし、全然違うプロジェクトにつながっていくのかもしれない。その積み重ねの向こうに、法人にとって良い未来があるのかも。そんなことを感じます。

やらない後悔よりやって後悔…という言葉を身にしみて感じた1年間。これは、周りの方々の協力なしには駆け抜けられませんでした。

県庁地下での販売の際は、スタッフがメールでいろんな人たちに告知をしてくれたり、家族やその友人たちが顔を見に来てくれたり(中には娘のお友だちのお母さんまで…!)。

イベントでは、こちらの無理なお願いを聞いてくださるだけでなく、お願いをしたわけではないのに告知を積極的にしてくださる作り手さんのおかげで、発信の輪がぐんと大きくなったように思います。

デザインのスケジュールを、私たちのイベントに合わせて調整してくださったクライアントさんも…本当にありがたい!

そして何より、一番近くで一緒に走り抜けてくれた法人スタッフには、感謝してもしきれません!

ギフトイベントの時には、足りない資材を自作してくれたり、ラッピングの形状を一生懸命考えてくれたりして、提案の幅がぐっと広がりました。

うつわイベントの際は、友人たちをたくさん連れてきてくれたり、オープン前のガイドに耳を傾けてくれて、お客さまへの声掛けもたくさん、してくれました。

他にも、ちょっと悩んだ時、意見が欲しい時に、自分たちとはまた違う目線で考えてくれるスタッフの存在はとてもとてもありがたい!
ただいてくれるだけでも心強いのに、今年は特に積極的に動いてくれていたなあ、という印象です。

思えば、2024年は年初めから「3月に松江でイベントをやるぞ!」という中心スタッフの気合がみなぎっていて、その想いがスタッフにも伝染したのかも。

また、5月の総会で「前年度の活動で得たプライスレスな収入」について発表をしたことで、スタッフ一人ひとりにも「自分たちも法人の一部だ」という自覚のようなものが増したのかなあ、とも思います。

一緒に活動することを喜びとして、楽しんで過ごしてくれていたら、こんなに嬉しいことはない!
結局、身近な人に幸せそうにしてもらうことが、一番の財産だと思うのです。

そのためにはまず自分たちが楽しく、一生懸命真摯に頑張ること。その姿を見てくれたスタッフたちも、あとについてきてくれる、のかなあ…ということが分かったのも、収穫でした。

振り返るとうまくいかなかったことも多々ありますが、「もっとああすればよかった」という反省は次年以降に活かし、「やって良かった!」ということは自信につなげていく、いいステップアップになったなあ、と思います。

2025年、あんなことがしたい、こんなものを作りたい、という「やりたいこと」は次々にアイデアとして浮かび、どうしたらそれが実行できるのか、常に考えています。

どうやら、2025年も「できることは、なんでもやる!」が裏テーマになりそう…いや、もはや表テーマなのかも。

この1年、イベントに来てくださった方、「シマシマしまね」の施設に来てくださった方、いいねをしてくださった方、このnoteを読んでくださった方、皆さま本当にありがとうございました!

2025年のくらしアトリエも、どうかよろしくお願いいたします!

◆お知らせ

2024年の「時々、コラム。」は今回で終了となります。1年間お付き合いいただきありがとうございました。
2025年は1月17日(金)からの再開となります。

これまでのコラムはこちらのマガジンからご覧ください。


いいなと思ったら応援しよう!

くらしアトリエ(地域と暮らしの発信)
サポートありがとうございます。とてもとても励みになります。 島根を中心としたNPO活動に活用させていただきます。島根での暮らしが、楽しく豊かなものになりますように。