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採らずにいられない

今年も、アトリエのあるはたひよどり(島根県雲南市大東町畑鵯)に春の便りがやってきました。

しばらく前から、あたりの土手や草むらをじーーーっと凝視しては、うすい鮮やかな黄緑色を探していたのですが、ついに、とうとう。

そこかしこに、「ふきのとう」が出てきてくれました!

初日は斜面の低いところで採れるだけ採ったのですが、手の届かないところにもたくさん生えているのが見えている…見えているのに採れないのが無性に悔しくて、翌日は高枝切りばさみを持ち出して、20個以上採りまくりました…。


幼い頃から、「山菜を採る」というのはごく当たり前に生活の中にありました。特に父親が山菜好きで、ふきにわらびに、あれば採らずにはいられない性格。おそらくまったく知り合いでも何でもない、赤の他人の土地にがさがさと入り、父と2人で採れるだけ採りまくって大満足で帰った、なんて思い出も。今はもう、うるさくてやっちゃダメだと思うのですが…。田舎あるある、ですね。

それにしても、あの「あると採らずにいられない」心理は何だろう…?我ながらとても不思議です。

アトリエの隣のおじいさん夫婦は、山菜はあまりお好みではないようで、好きなだけ採っていいよ~と笑顔で言ってくれます。

隣のおじいさん夫婦、そして、はたひよどりに暮らす皆さんが穏やかであることが、私たちの幸せでもあります。

今年も春よ、来てくれてありがとう。




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