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風が吹けば桶屋が儲かる理論。ふたたび、「永見窯」さんへ。

おはようございます。

なんだか暖かいを通り越して暑い日が続き、変な感じですね…。「暑いですねえ」があいさつ代わりなんて、夏みたい。

とはいえ、山の紅葉はどんどん進んでいます。

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事務所への通勤路もこんな感じで、落ち葉が道を占領しています。


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昨日はうつわイベントのお礼かたがた、雲南市の「永見窯」さんへ出かけてきました。

「永見窯」さんの作品、特に今年は毎年11月に開催される「みとや工芸会展」が中止だったこともあって、作品が欲しい!という方がたくさんマーケットに予約をしてくださり、ほとんどの作品が旅立っていきました。

永見さんにはいつも仕入れの際、「少しでも多く作品が戻ってきますように!」と言われます。冗談なのか本気なのか良く分からないのですが、その願いが叶ったことはほとんどありません。
今回もお電話で「ごめんなさい、たくさん売れてしまいました(謝るのもおかしいと思うのだけど)」と言ったら「え~!」と嘆き悲しんでおられました。

昨日工房にお邪魔したら、入り口のところに立派なチェーンソーが!見て見て、と永見さん。

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「チェーンソーがないからうつわが作れない」と仕入れの際に何度も言っておられた永見さん。
おひとりで薪を作るところからされているので、チェーンソーがない=薪窯が焚けない=うつわが作れない」ということのようです。「風が吹けば桶屋が儲かる」的な感じですね。本当なのか冗談なのかは謎ですが、チェーンソーを心待ちにされているのは存じ上げていたので、良かった良かった。

「あ、念願のチェーンソーですねえ。これでじゃんじゃん焼けますね」と言ったら、「いやあ、これスウェーデン製でねえ、スウェーデン語で話しかけないと動いてくれないんだけどそれが難しくて…」と永見さん。

冗談かなと思ってたら、ポケットから呪文みたいな言葉が書かれた紙を出してこられました。

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これがスウェーデン語らしい。
後で調べたら「はじめまして」という意味みたいなんですけど…でもどこにも「声で起動するチェーンソー」なんて販売してなかったから、また冗談だったのかな?

真相は謎ですが、要するに薪はまだ出来ていない、ということのようです。

その後、マーケットのようすや、いらっしゃったお客さまで「作品をオーダーしてずっと待ってるけど全然連絡がこないんです…」とおっしゃっていた方の話などをさせていただきました(「マグカップの人でしょ?わかってるよ、できてるんだよ」とおっしゃっていました…もし読んでおられたら、できてるそうです…まもなく連絡がいくのではないでしょうか)。

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そんなこんなで(よくわかりませんが)作業を待つ作品たちはたくさんできていました!待っていらっしゃる方々、嬉しいだろうなあ…。

いつも永見さんとお会いすると、ペースに巻き込まれてふわふわした気持ちで帰路につきます。
なんだか仙人としゃべってるみたいだなあ、と思うことも。料理をしていて永見さんのうつわを手にとるときも、朴訥とした雰囲気の中にも強い矜持を感じて、ちょっときりりとした気持ちになります。

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あらためて、素敵な作り手が地元にいてくれることを喜びつつ…。今日も、イベントのお礼に出かけてきます!

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