くらしアトリエ(地域と暮らしの発信)
ひそかに計画中のイベントに悩む理由。
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ひそかに計画中のイベントに悩む理由。

くらしアトリエ(地域と暮らしの発信)

常に「ここに住んでて楽しいと思う」企画を考え続けている私たちですが、今年度、いつもとは少し違う催しを新たに企画し、思いがけず頭を悩ませています。

先月、年に一度のNPO法人の定期総会を終えたくらしアトリエ。総会では、今年度(令和4年度)どんな事業を行うか、という「事業計画」についても話し合いが行われました。

毎年、議長である私が事業計画を提案し、スタッフの皆さんに承認をいただきます。また、計画を遂行するための予算案についても同様に承認をいただいて、初めて「よし、やるぞ」ということになります。

とはいえ、昨年までの「計画」は、「こういうことがやりたい」という、どちらかというと「希望」とか、中には「妄想」に近いものもあって、当然ながら計画どおりにいかないことも多々ありました。

でも、今年はいつもとはちょっと違う思いで活動を進めています。
ひと言で言うと、「計画」をきちんと計画どおり遂行しようとしているのです…いや、当たり前なのですが…。

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大きな転機は、昨年度の事務所移転でした。

今までは「事務所=自分たちが借りている物件」だったので、イベントや企画の日程なども自由に決めることができました。

つまり、「やりたいときにやりたいことを、やりたいようにやる」というのが常だったのです。「やりたいと思ったけどできなかった」とか「急にこれがやりたくなった!」とか、もちろん一定の基準やルールのもとではありますが、けっこう自由に、ネガティブに言うと「スタッフの感情に左右されながら」活動をしていた、という部分もありました。

その自由さが良い方向へ向かうこともあれば、前にも後にも進めなくなって立ち止まってしまいそうになることもあり、「計画とは、あってないようなもの」という開き直りが、いつの間にか普通になってしまっていたように思います。

でも、移転先の「オープンスペース.美南」では、私たちはコワーキングスペースを「利用させてもらっている」身であり、活動を行うためには施設(おもに母屋スペース)を借りて、定められた使用料を支払うことになります。

「イベントを何日間行うか」「何人くらいの集客を見込むか」「いくらくらいの収益を想定するか」といったことをしっかり考え、それをもとに施設を借用しなくてはいけません。おのずと「何月にどんな催しをどんな規模で行うのか」ということを真剣に考えなくてはならなくて、今までとはまったく違う思いで事業計画にあたってきました。いや、本当は当たり前のことなんですけどね…今までが自由過ぎたのです。

4月の「島根から大山を愛でる(通称:愛で大山)」。

5月の「山の図書室オープン」。

そして、6月は30日から開催の「雑貨屋さんがやってくる!」。

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どれも、「今年はこんなことがやりたい」という自分たちのビジョンをきちんと表現できているように思えて、それが何より、自分たちの手ごたえになっています。

人がたくさん来たとか、行列ができたとかいう指針ではなく、自分たちのビジョンどおり、計画どおりに遂行できたという手ごたえです。

「やりたいからやる!」というだけではなく、多角的に企画を考え、金銭的な面やマンパワーとのバランスを考えながら計画を立てることの意義を、法人化15年目にしてあらためて実感しています。移転して良かったな…としみじみ。

今月末の「雑貨屋さんがやってくる!」以降、夏はイベント関連はおやすみして、次の大きな催しは年に1度の「うつわイベント」です!

例年、11月に山陰を中心とする窯元や作家さんたちの作品を集めて展示・販売を行っていますが、今年は1か月早く、10月半ばから開催いたします。

また、ご紹介する窯元・作家さんも増えて、いろいろなうつわを見ていただける予定。こちらも、企画はすでに動き出しており、窯元さんとの調整に入っています。わくわくです!皆さま、うつわを買うのは10月まで待っていただきたい!

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そしてその後…。今年度中にひそかに「やりたいなあ」と考えているのが「NPO法人化15周年記念イベント」です。

2005年に任意団体を立ち上げた「くらしアトリエ」は、2007年にNPO法人として新たなスタートを切りました。前述したとおり、今年で15年。

2015年には立ち上げ10周年の記念イベント「森の中のAnniversary」を開催しました。

この時には「10年頑張ったから、自分たちがやりたいことを思いっきりやろう!」と、欲望に忠実に企画をしました。

自分たちが一番会いたい人を呼びたい!と、奈良の「くるみの木」オーナー・石村由起子さんを講師にお招きしてお話会を開催し、「くるみの木」の雑貨たちをアトリエで販売させていただきました。記念のおふるまいをしたり、石村さんと一緒にごはんを食べていろんなお話をうかがったり、楽しかったなあ。

また、立ち上げ15周年だった2020年は社会情勢的に大きなことはできませんでしたが、記念のクッキーをお客さまへお配りしました。あれからもう2年経つのか…とびっくりです。

2022年、NPO法人になって15年というのは自分たちの中でかなり大きな節目です。ちいさな積み重ねを経て15年目を無事に迎えられたことが嬉しいし、15年目にしてまた次のフェーズへ向かおうとしている自分たちに「頑張ってるなあ」という思いもあります。

そこでこの機に、あらためて「くらしアトリエとは何ぞや」ということに真正面から対峙したイベントをやりたいなあ、というのを、昨年から少しずつ考えてきました。

が、思いがけず頭を悩ませているのです。

他のイベントは計画をきちんと立てているのですが、この15周年記念イベントだけは、日程と目的以外、いまだ模索中…。

いつものイベントならスタッフ間の話し合い(というか雑談)の過程で企画がすっと降りてくるのですが、意気込み過ぎているのか、なかなか「こういう催しにしよう!」というのが見えてきません。

イメージだけはスタッフの間で共有できているのです。それは「硬さ」。

マルシェのような「わくわく」「にぎわい」といったイメージとは異なる、硬派な催しです。

くらしアトリエがどんな歩みを進めて現在に至るのか。
何を思って法人化したのか。
これからどこへ向かうのか。
普段からよく言われている「何をされている方なんですか」「どれが本業なんですか」といった、「くらしアトリエって結局何なの?よく分からん」という疑問に、バシッと「これがくらしアトリエですっ!!」と答えを可視化したようなことがやりたいのです。

が、それって究極の「自分語り」ですよね…。

他の作り手さんたちを応援したり、「こういうのが喜ばれるかな」と想像しながらの企画は慣れているのですが、自分語りが苦手、かつ自信がないので、「皆さんに喜んでいただける企画」と「自分たちのことだけを表現する企画」が両立しない。そこが、計画が進まない一番の原因だと思われます。
ただの硬い自分語りの催しに、そもそも人が来てくれるのだろうか、という不安もあります。

どうせ企画するなら、来てくださる方に何か気づきや「自分も頑張ろう!」という思いを持ち帰っていただきたいし、もっと欲張るなら、多くの方に「シビックプライド」を高めていただけるようなものにしたい。

地域づくりのNPO法人として、参考にしていただけるようなことも展示したい。
そもそも「くらしアトリエ=お店」という認識を持っておられる方に、「モノは売ってるけどお店ではないんですよ~」というのも分かってもらいたい。

でも、日ごろホームページやSNSを楽しみにしてくださっている方々にも楽しんでもらいたいし、お買い物だってできたほうが喜んでいただけるだろうし…。

と、まだまだゴールは見えずぐるぐるしていますが、悩みに悩んだ末に何か答えが見えてくる、というのも15年の経験で分かってきたこと。

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かつての10周年記念イベントの時のように、自分たちの「やりたい」という欲望に忠実になって、「くらしアトリエという生き方」みたいなものをしっかりと表現したい、と思っているので、そこを曲げずに貫けることが目標かな。

自分語りも、やり方によっては面白いものになるのかもしれません。

法人化15年という節目の年をどう締めくくることができるのか、自分たち自身も成長を楽しみながら進めていきたいと思います。

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いかに島根で楽しく歳を重ね暮らしていくか。ワクワクしつつ、楽しみながら島根の未来に向かうことを考えるNPO法人。 シマシマしまねを運営 http://www.shima-shima.net 島根県出雲市斐川町に移転しました。 ソーシャルグッド×地域×暮らしの発信。