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時々、コラム。

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1週間に一度程度更新していきます。 島根で活動するNPO・くらしアトリエが考える「未来を見据えた暮らし方」。 明るく、時に凛として未来に向かい、素敵に歳を重ねられる島根でありたい… もっと読む
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2020年10月の記事一覧

大小という数値では測れないものがある。

この頃、ささやかなことで幸せを感じることが多い気がします。 ステイホーム以降、自分のまわりに目を向ける機会が増えたからでしょうか。 外出が減ったり、直接会う人が少なくなったりした分、手の届くところにあるちょっとしたことに心が動き、じんわり幸せな気持ちになります。 先日、久しぶりに娘と雑貨店に出かけたときのこと。 庭が素敵なそのお店で私が歩いていると、後ろから娘が「あ、鳥が巣を作ってる」と言うのです。ふり返ると、娘が見上げているその視線の先、木の上のほうに、枝を使って作られ

「答えがないもの」に惹かれる。〜そもそもなぜこんなに一生懸命うつわを売っているのか。

ここのところ、ずっとうつわの話ばかりしていて「どんだけうつわが好きなのか」という感じですが、今日の「時々、コラム」はうつわの話かと思いきやそうではない…でも結局うつわの話、みたいな内容です(すいません)。 10月12日から始まった、うつわのオンラインイベント「うつわと暮らしを楽しむ秋」。 毎年11月に「シマシマしまね」の施設で開催していたうつわイベントを、今年はオンラインで開催しよう、と企画しました。 実際に始まって感じたこと…お客さまと直接作品の魅力を語り合ったり、説

うっかり大人になるまで持ち越してしまった宿題、今こそやってみよう。

「小さい頃にもっとちゃんとやっておけばよかったな」と思うこと、ありませんか? 大人になってからではなかなか直せない癖や、小学校で苦手だったこと…大人になってもなんとなく引けめに感じ、コンプレックスになっている、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。 私の場合それは、「箸の持ち方」です。 もともと左利きだったのを矯正されたこともあり、小学校に入ってから「箸の持ち方が変だ」と言われるようになりました。持ち方が変でもちゃんと食べものがつまめれば良いのですが、私の場合ちゃ

自分の親が「高齢者」になって。〜あらためて考えた、歳を重ねてからの生き方について。

実家の母親がスマホデビューすることになり、携帯電話ショップに付き添いました。高齢の母にとって「スマートフォン」は未知の物体。 でも、いま使っているいわゆる「ガラケー」は写真も撮れないしショートメールしか送れない、というので(そんなことあるのか?)、プランから機器まで一緒に選んで、アプリの簡単な操作方法までをレクチャーしてきました。 ぐっと年老いた感のある両親に、なるべく寄り添えたら…と思って、感染症が落ち着いたかな…という頃から時間を見つけては隣県の実家に帰省しているので