見出し画像

「話がまわりくどい」欠点を照らした一言

#25 今日1日にあった感謝したいこと

短所だと思っていた癖を肯定的に評価された。
褒めてもらったのは単純に嬉しいし、欠点に対する新しい捉え方を知ったこの機会に感謝したい。

短所・話がまわりくどい

経験値に乏しい若手のころ、いわゆるお金持ちを相手に接客をしていて染み込んだ癖だ。難しいお客さんを前に逆鱗に触れるまいと、発言の前置きが長くなる。
「○○を○○とのご希望と存じますが、あいにく△△は△△で致しかねております、XXならXXでご利用いただけますがいかがでしょうか?」こんな次第に。

文章でも揶揄された。
「なんでもないことをなんかあったように書くの、上手いよね?」まさにその通りで「なんでもないこと」しかないですよ!
いつだって怯えながらキーボードを叩いている。説明不足じゃないかな、誤解されたり傷つけたりしてないかな。そうしてまた文字数が増える悪循環ね。

端的、簡潔、論理的。本来明快なはずの筋道に、余計な道草を挟み込みやがって。スパンと爽快にことばを繰り出す人に憧れる。話の長さはわたしの欠点だ。


長所・丁寧な枕詞(まくらことば)?

一対一のお仕事で会話したあとのフィードバックだ。話した内容を振り返り、「まわりくどかったです」と反省するわたし。端的な返しを意識したけどまた欠点が出たかもしれない。さまざま振り返って話すうち、お相手から予想外のことばが返ってくる。

「丁寧な枕詞が良かったです」

膨大なフィードバックのうちの一言にすぎない。だけど短所をそう形容されるとは思わなくて、思わず聞き返してしまった。あくまで今回の状況・お相手にはそう受け取られただけなのだが、あまりにも聞き慣れない褒め言葉。

この短所にも使い道があるのか。目から鱗。
そして今回の状況とお相手、シチュエーションがわかったからこそ、短所がいっそう裏目に出るパターンも理解できた。

短所と長所は表裏一体なんだな。見せ方をコントロールできる状況理解はより一層大事だ。この助言で、真っ黒な欠点のバツ印はグレーの三角形に変わった。

本棚で眠る「営業本」を開いて

枕詞、と言われて思い出した本を引っ張り出す。ゴリゴリなタイトルは、なにかの参考として配布されたものだったかと思う。職種によっては役立つこともあるしね、と読んでから長く眠っていた本。

問題解決のための「質問力」を武器に、謎のカピバラ部長・若手営業・新米マネージャーが奮闘する物語仕立て。

目次をめくると、あったあった忘れてた。
「一言添えるだけで聞きやすくなる枕詞」の項目。カピバラ部長の教えを受けた若手営業と新米マネージャーが枕詞を使って、きっかけ・予防線・切り込む、様々なシチュエーションに向かっていく。

この本を読んだときは、正直あまり注目していない章だった。なぜならわたしにとって話の前置き(枕詞)は、自明の癖で、短所だったから。

短所も角度を変えれば使いよう。今日もらった一言に感謝して、読み直してみるとします。

いしかわゆきさんの『書く習慣』、1ヶ月書くチャレンジをされている方にヒントを得て。頑張らないので、頻度は分かりません。書きたいときに書こうと思います。

この記事が参加している募集

わたしの本棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?