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コラム396:貧困支援のボランティアをしたい!脚が悪くて悔しい!

コラム396:貧困支援のボランティアをしたい!脚が悪くて悔しい!


 いま、最も尊敬できる活動をしている人々は、日本で貧困支援をしている方々だ。ウクライナで命懸けで医療を行うのも、大いに尊敬するが、いま、隣で飢えている人がいるのだ。知らぬ顔をするのはおかしい。できない。

 普段は、ホームレスの方しか売ることができない雑誌「ビッグ・イッシュー」を路上で買うくらいであったが、コロナ禍でそれもできなくなった。また、コロナによって失職したり、減収に苦しむ人々も増えた。

 それも、アベノミクスに代表されるこの数十年の日本経済の変化だ。人為的に、正社員を減らし、「景気の調整弁」として非正規雇用を増やしていった。人間は「弁」ではない。生き物だ。怒りに震える。

 女性の雇用環境はもともとひどかったのに加え、正社員への道が閉ざされたロスジェネのような世代の若者も多い。(もう中年の域に入っている人もいる)最低賃金は全国平均で千円を下回り、「飢餓の賃金(starving wage)」だ。アメリカでは時給千五百円程度であっても、暮らすのが難しいことが社会問題となっている。

 低所得の困難は、税制にもある。数十年前までは、パートの主婦などの「100万円の壁」だった、扶養を外れる事態の回避など、パート、アルバイトで生活する者には夢物語でしかない。誰も扶養してくれない。自分で働く。年収が110万円くらいになる。そこから医療保険(国保は高い!)、年金、所得税、住民税を納付しなければならない。その上10%の消費税が重い。

 ハウジング・ファースト、という言葉を知ったのは最近だが、今の日本には、無料または低額で入居できる公団のような部屋が非常に少ない。URの前身の公団の頃は、低所得者は、団地や平家にほぼ無料で住むことができた。彼らはバブルの投資に失敗して破綻した。誰が責任をとったのか?ツケを払うのは低所得者である。

 もともと「保証人」がいないと賃貸物件に入居できないという不思議な国だ。しかも、保証人の質にも文句がつけられる。印鑑証明や保証を求めるような国は他にはないそうだ。また、「子どもお断り」「外国人お断り」の物件が合法である。これも世界的に論外だ。ひどい差別が横行している。

 話をもとにもどすと、貧困支援が重要になっている。ぜひボランティアでもお手伝いしたいところだが、脚が悪いので、動けない。悔しい。支援団体とつながる参議院選挙の候補者を応援したくても、ウチは袋小路。ポスターを貼ることすらもったいない。

 在宅のボランティアは、探してみたが、かなり募集停止になっている。主婦や子育て中の方々の活躍があるからだろう。

 そこで、遠くからこうして吠えている。住まいを!尊厳ある賃金を!尊厳ある雇用を!尊厳ある暮らしを!よこせ!と。

 「共にある」気持ちを持ち続けるように努力したい。

以上

クララ

2022年6月30日

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