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オバケに時間をぬすまれる?富安陽子作 小松良佳絵(ホオズキくんのオバケ事件簿)

 最初に読んだのは「オバケはあの子の中にいる」だった。何年か前の課題図書だと書いてあったので読んでみた。
 面白かったので、全部読むことにしたのだが、奥が深いなぁ、と思いながら読んでいる。
 
 どの本に出てくるオバケも確かにいるだろうと思っている。

 今回出てきたトキノマイマイはきっといるだろうと思っている。

 わたしが良く感じるのは電車の中で、寝過ごした、と思って慌てて降りてしまったら、ずっと前の駅で、長い時間い眠っていたかと思うと、ほんの一瞬だったりする。
 そういう時は、だいたい、早く家に帰らなければ、と思っていることが多くて、慌てていることが多くて、寝てはいけない、と思うとかえって寝てしまうのだ。
 わたしにとりついているトキノマイマイはけっこう手ごわい気がする。

 突然話題を変えるが、今の子どもは。遊ぶ時間がないほど勉強しないと有名私立中学には入れないものなのだろうか?
 そんなに勉強しなければ入れない中学にすれすれで合格したら、中学で落ちこぼれて、将来は引きこもりの道が待っているのではないかと、むかし、勉強などしたことがないおばあさんは思う。
 
 わたしは脳性麻痺という障害があって、普通のひとより歩くのが遅かったり字を書くのが遅かったり、言葉が不明瞭だったりして普通学級でついていけないかの様に思われていたけれど、体操と音楽と家庭科以外はついていけたと思う。
 塾にも行ったことはない。

 仕事探しには苦労したけれど、不思議なことにしゃべることが多い仕事ばかりしてきたので、最後の仕事は介護保険のケアマネージャーだった。
 若い頃にアルバイトを断られた市役所や県庁の職員がケアマネの身分証を見ると「お世話になってます」というので、人生は頑張ればなんとかなるものだと思ったものです。

 だから、子どもたちには勉強ばかりではなく、ほかの事にも興味が持てるように育ってもらいたいと思いながら、児童文学を書きたいと思っている。

 想いをほかのひとに伝えることの難しさに戸惑いながら、児童文学を読んでは泣いて、笑って考えさせられている。

 障害を持った私にしか書けない児童文学があるのかもしれないが、できれば笑える話を書くのが夢です。

 書くのは自由だ、夢は大きく、児童文学作家になる。

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