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目指せ児童文学作家

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前期高齢者になって、障害者ではなくただの高齢者になれた気がします。物書きになるのが夢です。名前は「さよこ」デス。なんだかすごい名前のような気がしています。
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2020年6月の記事一覧

熱意ってすごい……🌸🌸

熱意ってすごい……🌸🌸

 伝わるんですね。

 むかし、障害者の自立をサポートする仕事をしたい、それは、障害者が働く、という意味ではなく、「どんなに重い障害があっても、難病でも、住み慣れた家で親しい人に囲まれて生活することだ」と、友人の水本さんが目を輝かせて話してくれた。

 水本さんは「シャルコー、マリー、ツース症候群」という筋肉が衰えて動かなくなる進行性の難病で、まだ、障害者支援費制度も介護保険も整備されていない社会

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なりたかったもの……☆☆

なりたかったもの……☆☆

 漫画家になりたかったけど、えんぴつで絵は描けてもペンでは描けない、自分の手の麻痺を知ってあきらめた。

 小学校の教師になりたかったけど、言語障害があるから無理だと言われてあきらめた。

 図書館司書ならなれるかと思って、資格が取れる学校に進学したが、オイルショック後の就職難でなれなかった。

 結局、なりたい職業には就けなかったが、思いがけない出会いで、身体障害者はほとんどならないであろう職業

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65歳の挑戦……☆☆

65歳の挑戦……☆☆

また、やっちゃったんです。

調べてみたら、すごいレベルの会だったんです。

「季節風」って、日本児童文学同人連合会、っていうんだそうです。

プロの方がいっぱいいて、あたし大丈夫かしら、って思いましたが、申し込んじゃったもの。

やるしかないんです。

家のクララちゃんに「あんた、また突っ走っちゃったわね」とにらまれてるみたいよ。

角野栄子さんに会ってみたくて、船橋市文学賞に応募しようと、邪な

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あたしはアイドル……💕💕💕

あたしはアイドル……💕💕💕

みんなから可愛いといわれているのよ。

魔女の宅急便のジジみたい、っていわれるけど、あたしは女の子なのよね。

なまえはクララよ。

今年も船橋市文学賞に応募して、角野栄子さんに会うんだって佐代子が言ってる。

そのまえに、童話の会の童話も書かなくちゃいけないんだって。

佐代子、大丈夫か?

頑張れよ❣️❣️

あたしはアイドルなんだから可愛く描いてよね!

空はつながっている🌸🌸

空はつながっている🌸🌸

甥っ子が天に帰った日は真っ青な青空だった。

桜も咲いていた。

もう、11年も経つのに、桜を見ると甥っ子がわが家にいて、ひざに初代猫を座らせてパソコンに向かっていたのを思い出す。

母のお葬式の日のことはあまり覚えていない。

妹を母に会わせて2日目に母が亡くなって、妹を入院させていたので、心配で覚えていなかった。

だが、ひとり残された甥っ子が、妹にメールをしてくれていた。

「今、おばあちゃ

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暑い……☆☆

暑い……☆☆

毎日暑くて床の上で伸びているのよ。

今日は、本当に暑くてマスクしてると死にそうだって、お姉ちゃんが言ってた。

酸素不足で息苦しいんだって。

あたしはおうちにいるから、涼しい所を見つけて寝そべってるよ。

お外は新型コロナウイルス肺炎が流行っているから、マスクをつけないといけないんだって。

お買い物に行くときはね、入り口で、スマホで体温チェックして、アルコールで手を消毒してから入るんだって。

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暑いのよ……☆☆

暑いのよ……☆☆

急に暑くなったから、床の上は気持ちがいいわ。

どう、床がきれいでしょ。

あたしの飼い主さんは身体が不自由だから、ヘルパーさんが掃除機をかけてくれるのよ。

だけど、飼い主さんが使うところだけ、って、決まっているから、きれいなお部屋もあるけど、埃だらけのお部屋もあるの。

お姉ちゃんのお部屋なんか、きったないけど「埃じゃ死なないわよ!」って、お掃除しないのよ。

ご飯の支度はしてるけど、買い物に

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猫だって疲れるのよ……❣

猫だって疲れるのよ……❣

クララよ、今日は派手に暴れたのう。

だって、にゃんこ先生、今日は朝から飼い主さんのところに理学療法士さんが来たでしょ。

おう、リハビリがあったからな。

そしたらね、血圧が高かったんだって。

どうしたのかのう。

リハビリの後に、お風呂に入れてくれる看護師さんが来たでしょ。そのときは、もっと高かったのよ。

それはまたどうしたのかね?

看護師さんが聞いたらね「今日、いつもご飯を作ってくれる

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おい、おい、クララ……☆☆

おい、おい、クララ……☆☆

わしと話をせぬか?

あら、あたしは寝てるのよ。

何を言うか、いつもわしの足にかじりついているくせに冷たいのう。

だって。あんたの足はプニプニしていて気持ちがいいのよ。

かみついてもおるじゃろう。

まあね、にゃんこ先生態度がでかいから。

それは仕方がなかろう。わしは本当は妖怪じゃからの。

へえ、あんた妖怪なの。でも今は動けないから、あたしが上に乗って遊んでもおとなしいじゃない。

まあ

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