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地域の個性を届けるために、なぜ日本酒なのか?アルミ缶なのか?

KURA ONE®は、2023年1月にオンライン販売を開始。12月には、在日外国人有識者が母国に伝えたい日本の逸品として選ぶOMOTENASHI Selectionの金賞および最高金賞を受賞しました。2024年4月からは紀ノ国屋様東横イン様で販売を開始。9月からは蔦屋書店様の「蔦屋書店 感謝祭」の商品に採択いただき全国13店舗で販売されます。

海外では、フランスのカンヌ国際映画祭で記者会見されたK2Pictures様のノベルティに採用されたり、中国、香港、フィリピン、オーストラリアなどで販売されています。フランスやスウェーデンへの船便も出航し、多くの国々から問い合わせが寄せられ、新規コラボレーションの企画も進んでいます。

KURA ONE®は、当初から日本酒缶を目指していたわけではありません。私が経済産業省の支援を受けたプロジェクトに参画し、47都道府県を回りながら地域産品のストーリーを国内外に発信し、地域力や職人力の価値をお伝えする取り組みを行っていました。この活動の中で、日本酒との出会いがありました。

日本酒は、主原料が米・米麹・水と非常にシンプルです。しかし、各地の風土、水質、醸造技術、職人の哲学によって、香りや味わいが大きく変わります。この「個性」が地域や酒蔵の価値となり、ユーザーのブランド体験として記憶に残っていくと考えました。
私たちは、日本酒の販売免許を取得後、国内外の日本酒イベントや試飲会に参加し、徹底してヒアリングを行いました。その中で、どこに壁があり、どのような課題が市場の成長を阻んでいるのかを探りました。

私が注目した課題は二つあります。まず一つ目は容器の課題です。市場に出回っている日本酒は、720mlの四合瓶や1800mlの一升瓶が主流ですが、飲み慣れていない人にとってこれらのサイズは気軽に飲みきれる量ではありません。開封後に飲み切らなければならず、無理して消費してしまうこともあります。小瓶にしても瓶の重量は重いのです。冷蔵庫での保管も難しいです。

二つ目の課題はコミュニケーションの難しさです。日本酒の専門用語は分かりにくく、銘柄すら読めないことがあります。これから日本酒を試してみようとする人にとっては、ハードルが高く、飲む前に味わいが分からないため、特定銘柄を選ぶ理由が見当たらず、最初の一歩が踏み出しにくいという現状があります。

これらの課題が、日本酒が消費者に届きにくくなる要因と考え、KURA ONE®の企画に至りました。

KURA ONE®はアルミ缶の商品を広げることが目的でもなく、またゲームチェンジャーになることが目的でもありません。地域の個性を届けること、地域と魅力に惹きつけることが目的です。そのための手段として日本酒アルミ缶に取り組んでいます。

2022年7月に開催したクラウドファンディングでのインタビュー動画です。以下の画像をクリックしてください。

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