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野球とお金と、責任と。

今日も藤原のnoteへようこそおいでくださいました。

前回書いた「荷物を運ぶ野球選手」は大変好評で、ありがたいことに自分が書いたnoteの中で1番読まれたnoteになりました。読んでいただいたあなたへ。ありがとうございます。


自分はプロフェッショナリズムを大事にするべきだと教わっていて、プロというものについて考えることがよくあります。

ではプロとは何なのか。早速本題に入ります。


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まず初めに、福井球団の契約システムについて説明する。

【A契約】

野球をメインの活動とし、球団のイベントやマネージャー業を兼任するなどしている。公式戦に出場できる。


【B契約】

配送業務や、現場仕事、工場勤務、仕分けなどの仕事をしながら野球を契約選手として行う。野球選手としての給料は0。公式戦に出場できる。


【C契約】

配送業務や、現場仕事、工場勤務、仕分けなどの仕事をしながら野球をする。いわゆる練習生。公式戦に出場できない。


話は戻って、ではプロとは何なのか。私が思う「プロ」とはその道でお金を稼ぐことだと考える。だから私たち独立リーガーはスポンサーさんたちの広告としての役割と、お客様を野球のプレーで魅了すること、地域貢献をしていくことなどをしてお金を稼ぐ。

プロとして働く以上、結果が出れば給料が増えるのが当然のことだと思う。それは野球の成績だけではなくその選手にどれだけの広告効果があるか、など価値のある選手の給料は上がるはずだ。

例を出すなら、最多勝投手と一勝もできていない選手で給料が同じでいいはずがない。

それは社会でもそうだと思う。私は1年間会社員として働いたことがある。仕事で結果を出せばその分給料が増える。逆に言えば、稼ぎを増やしたければ仕事で結果を出せばいい。


ちなみに私はB契約選手である。

開幕前にC契約である練習生から這い上がり現在まで一度もベンチを外れることなく戦っている。


ではそんな私たちB契約選手はどうやって稼ぎを増やすのか。それは仕事で結果を出すこと。

私は配送業務をしている。配る荷物の量に応じてお金がもらえるため、たくさん配ればその分稼ぎが増える。

では野球の方はどうかというといくら成績を残したとしても0。どうあがいても野球をすることでお金を得ることはできないのである。

働かなければお金は得られず、働けば練習時間を得られない。前にも書いたが「何かを得るためには、何かを捨てなければいけない。」

シーズン序盤は、試合の日以外は休みなく毎日朝早くから夜遅くまで働き続けた。だからオフも練習日も無かった。

現在は、仕事の日数がその頃の半分以下になった。配達するエリアも変わることになり給料は以前と比べて1/4まで落ち込んでいる。

給料は45,000円を下回り、生活がかなり厳しい。寮費と携帯代、車の保険代を払えばもう1万円近い赤字だ。

これから食って行こうにも、野球で結果を残せばお金がもらえるわけではない。それに加えてシフトが決まっているため仕事の回数も増やしにくい。

その中でどうお金を獲得するかを考えた結果が、この有料noteの販売である。自分自身初めての試みであるため不安でいっぱいだ。しかしやるしかない。

他のBCリーガーが10万円以上の給料をもらっている中、休みも月に一度あるかないかで仕事を5日ほどして他よりも大変なのにも関わらず給料5万円以下で生活している。

野球を頑張ることでお金がもらえるのであれば責任も生まれる。月収10万円なら1日あたり3,333円が発生している。なんともない日々の練習でお金が発生している。

また、練習でなくとも試合の時もそうだ。この試合をお客様が観に来てくれて、そこでいいプレーをしてまた観に来てもらう。そうした収入などが自分たちの稼ぎとなっているという実感は3,333円でも少なからず存在する。

だからチーム内での「出させてもらっている」という責任以外にも「野球でお金を頂いている」という責任が生まれる。


このnoteを書いていて思い出したのは2018年、自分にとって初めての独立リーグ球団「高知ファイティングドッグス」の時に監督だった駒田徳広監督の言葉である。


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