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kintone認定資格プロジェクトが始まるまでの話

皆さんこんにちは!kintone認定資格プロジェクトリーダーの倉林です。先日、kintone SIGNPOST関連のnoteを書いたとき、カバー画像にkintone認定資格の立ち上げ当初の手書きメモを載せたのですが、「そのメモが気になる」という嬉しいコメントをいただきましたので、調子に乗ってkintone認定資格プロジェクトが始まるまでの話をご紹介します。

5年前のことになりますのでだいぶ記憶が曖昧なのと、当時と状況が変わっていることがありますので、「そんな事もあったのね」と気楽に読んでいただければ幸いです😊

kintone認定資格はじめの話とその時のメモ

2016年11月1日のメモ

1. 日付

手書きメモの右上にある日付「11/1」と見えます。これは2016年11月1日です。このメモは、当時BPMだった伊佐さんに「kintone認定資格制度の立ち上げについて」という相談を受けてMTGの前に書いたものです。この時期はちょうどCybozu Daysが開催される頃ですので、MTG自体はCybozu Daysが終わってから行われたと思います。

2016年のCybozu Daysでのワークショップ(若いw)


ちなみに、手書きメモの時に使うペンは「PILOT Hi-Tec-C 0.3mm」一択です。異論は認めませんw
https://www.hitecc-coleto.jp/ 

2. 登場人物と誰を認定するか

「2」の部分には登場人物が書いてあります。今回サイボウズが公式に「kintoneスキル」を証明するということで、まず「サイボウズ」そしてkintoneを広めていただく「パートナー」、そして実際にkintoneを使う「エンドユーザー」、さらにそれをシステム構築という面で支援する「SI(構築者)」。
「kintoneスキル」を証明するということで、まずはエンドユーザーと構築者の方の辺りがぐるっとまるで囲ってあります。「左右の矢印(⇔)」は「それぞれの認定資格者が、どのようなスキルを持っているか?という基準を作る」ということを表現しています(しているような気がします^^;)。
右下から伸びている矢印については「4. 世間の「認定制度」の整理」で解説します。

3. 認定を取るメリット

「3」の部分には、認定を取るメリットについて洗い出しています。実は私自身も社会人2〜3年目の時にMicrosoft系の資格をめっちゃとってました。

合格した試験だけで10個もある!

WindowsNT4.0など懐かしい名前が並んでいますが、この時は環境構築などの仕事をしていましたので、「業務に必要な知識を体系的・網羅的に学ぶ」ために資格取得にチャレンジしていました。会社から受験補助(合格したら全額、不合格の場合は半額)が出たのと、社内に認定資格者が一定数いると会社として「Microsoft認定パートナーになれる」というような制度があったため、社内の先輩と一緒に勉強していたことを覚えています。

認定資格をお金を出して受験するからにはそれなりのメリットがなければダメだろう、と考えていました。そこで書き出したのが

  1. その人の地位を高める、証明する

  2. その人の商売につながる

  3. その人の社内評価につながる

  4. 限定的な業務が与えられる(税理士・社労士)

  5. 学習コミュニティが生まれるか?

    • 業務を一般化した試験にしたときに意味のあるものになるか?

    • 業界・業務の発展に寄与するスキームでないとつづかない(のでは?)

というリストです。自分で言うのもなんですがゲンキンなリストですねw
特に最後の「5. 学習コミュニティが生まれるか?」については「ダウト」というメモがあるように、当時は「それはないな」と思っていました。

そしてそれらをまとめて左側に「(認定資格を取得した)結果どうなる?」というメモがありますが、MTG前は「認定資格を受験するメリット」が想像できていなかったのです。

4. 世間の「認定制度」の整理

「4」ではさらに思考を深めるため、表形式で「認定資格」と「メリット」を整理しています。縦には「世間にある認定資格」、横には「得られるメリット」を書き出して、該当するものに「✓チェック」を入れてみました。その上でkintone認定資格はどこを目指すべきなのだろうか?を考えてみました。

  • 「スキル証明」というメリットはどの資格にもありそうです。

  • 「許可」となると、運転免許や独占業務のある税理士免許とかですが、業務改善を免許性にするのは難しそう。

  • 「認定」というのは履歴書に書けるようなものをイメージしていました。そこまで広がってないしなー。。。

  • 「限定(コンテンツ)」というのは、「認定資格合格者だけに提供するコンテンツの有無」ですが、これは当時は無さそう。

こうやってまとめてみると、kintone認定資格として価値を提供することが難しいような気がして、どんどん自信がなくなっていく。。。伊佐さんとのMTGではこのメモを持って「まだ早いんじゃないですかね。」というつもりでした。。。

5. kintoneを使って業務改善する人を増やす

MTGではいつもどおりの伊佐さんが穏やかな感じで、マイボトルの水滴を落としながら話してくれました。「業務改善する人にスポットライトを当てたいんです、一緒に認定資格立ち上げませんか?」と。

はい、やります。

コロっとやられましたね。しびれました。メリット・デメリットだけで意思決定をしようとしていたメモはそこそこに、その場で「やりましょう」って返事していたような気がします。(多少美化ありw)
こうしてkintone認定資格プロジェクトが立ち上がりました。そうして作った資料の一部がこちらです。

ロゴ違反してました、ごめんなさい。。

kintoneを使った業務改善のスキルがあり、業務改善に取り組んで成果を出せる人が増え、その方々が世の中できちんと評価される仕組みとしてのkintone認定資格をつくりたい。業務改善の新しい価値基準・価値のモノサシになりたいと思っています。

そんなkintone認定資格もおかげさまで「学習ツール」として活用していただくユーザーさま・パートナーさまが増えてきており、今回合格者の声として「今野 愛菜さん」「前田 浩幸さん」の記事を公開しました。ぜひこちらもご覧ください!
https://cybozu.co.jp/kintone-certification/voice/ 


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