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こんにちは、くらげ先生です。
今の時期(1学期終わり)は、高校探究のテーマ設定に取り掛かっている学校が多いかと思います。
自身の興味関心からぜひスタートして欲しいことは根底にあります。そのうえで、自分だけのベクトルから、世の中のだれかのベクトルに重なる部分を見つけていってもらいたいと思い、今回の記事です。


課題解決 < 課題解決力

なにかの課題を解決することを目標にしつつも、絶対に解決にたどり着かなければいけないのではなく、その過程を粘り強く考え続けることが、探究の目指す「課題解決力」のための教育と考えています。
そのためにも、探究を進めていく中で、「誰の何が解決できる?」という、絶対的なゴールが存在しない青天井な問いを持ち続けられると、課題解決力に近づくのではないでしょうか。

ただ、ゴールが見えないのも不安です。探究の取組の範囲でゴール設定し、現実ラインに落とし込むのは、先生と生徒の対話。(先生が導くのではなく、話しているうちに見つかるのもOK、学校外とのコラボレーションで見つけるのもアリです)


マーケティングの3C ➔ 探究の3C

誰の何が解決?・・に向かっていくために、マーケティングの世界で古典的なフレームワーク、3Cを少し意識してみましょう。3Cは、事業を理解し整理するために、顧客、自社、競合の3つのCから捉えるというもの。
探究の場合、
顧客に相当する視点が「誰かのためになる」
自社「取り組みテーマ」
競合「先行事例・現状理解・把握」

特に、先行事例は、調べ学習に慣れた学生たちはお手の物かもしれません。ですが、調べたそれを真似る・トレースするだけでは、車輪の再発明。課題解決になっていません。自身が学んだだけで、まだ誰かのためになっていない状態ですし、既に設定した誰かは、現状の解決策を受け取っていることでしょう。

とはいえ、3C視点で情報を整理できると一区切りするので、「まだなにか知らないことがあるんじゃないか」「私には知識が足りないんだ」という思考から、次のステップを意識しやすくなりませんか?


誰かのためになるアクションに変える

3Cで整理したら、何をエッセンスとして加えたら課題解決や物事の発展に寄与するか、時間をかけて考えてみましょう。

より良く、より快適に、よりエコフレンドリーになど、現在そのテーマを取り巻く世界で求められているコト(SDGsなど)に対応を考えるのも一つの切り口です。

あるいは、❍❍の見地から見ると、既存の枠組だけではなく、別のフィールドで役に立つハズなので、それを実証してみようというのも一つ。

そして、どこの誰のためになっていくかを意識していくことで、本質的な探究=課題解決力の形に近づけていけるのではないかと思います。


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 このnoteの記事は、私自身が20年ほど民間企業(大企業も中小企業も)を渡り歩いて学んだ経験値と、7年ほど大学生の研究に伴走をする中での経験値をベースに構成しつつ、高校の探究学習の現場で感じていることを掛け算して作成しています。民間企業・アカデミックをMIXした知見は、他の研究者や教員の方々とは違った視点からの価値を生み出すと信じ、現場で私自身が探究している内容でもあります。
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