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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第221回 「算数ができないのは見えないからって問題!?見えない人生の先をどうやって考えればいい!?」ってお話

登場人物

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[く] こんばんは。くらげです。

[寺] こんばんは。寺島です。

[く] さて、妻のあおが「算数ができない」という話を何回かしていますが、「くらげの一族ライングループ」(くらげ夫婦・くらげの父母・くらげ弟夫婦)でも話題になり、弟が「算数セットを買ったら?」というので、早速買ってみたんですよね。

[寺] 算数セット?なんですかそれは?

[く] 数え棒とか、サイコロとか、おはじきとか、時計やお金などの数字にまつわる教材が入っているセットですよ。こんなの。

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[寺] うわー、懐かしいなぁ!はいはいはい、ありましたね。使ってみてどうでした?

[く] ブロックやおはじきを使うと、やはり計算が簡単になるようです。「見えれば数えられる」というのは本当だなぁ、と。

[寺] やはり、この辺の基本の教材は良くできてるんですね。今から苦手に挑戦しようとするあおさん偉いです。

[く] それで、1〜10までつづけて読めないことがわかりました。どの数字がより大きいか小さいか時々忘れるそうです。

[寺] ああ、まあ数の「一対一対応」が分からないということだったので、そりゃあそうなりますわな。

[く] 夜間小学校ない?と聞いてきます(笑)

[寺] 小学校もそこからはやらないかも…。でも、数って人と人との間で使いやすいように作ったルールなんですよ。「自然にある」ものじゃなくて。ある種の言語と言ってもいい。そこが腑に落ちれば芋づる式に整数の計算は理解できるようになると思うんですよねー。

[く] まぁ、本人のやる気はあるので、いい教師がいればなぁ…と思っています。noteの読者で算数に対してLDがある人への教育について詳しい方がおられましたら、ぜひアドバイスください。

[寺] メタ的な(笑) いや、途中で「これがわからないなんてそんなことありえない!」というそぶりを見せないで繰り返し教えてくれるだけでもいいんですけどね。そういう感じが見えると取り繕おう、ごまかそう、逃げようというモードに入ってしまいがちなので。でも得てして学校の先生になるような方は、そこはカンタンにクリアできる人が多いので、なかなか理解していただけないですよね。

[く] 分からないということが分からない。粗大運動が苦手な人が体育の教師に「ふざけてる」と怒られてトラウマになるのと同じ図式ですね。

[寺] 便利な道具としての使い方を教えるのではなく、逆に数学者みたいな基礎の基礎から考えて理論を作るようなタイプの人に先生になってもらうと良いかもしれませんよ。意外とASDのある人なんかにゴロゴロいそうな気もします(笑)

[く] しかし、自分も数学は高校で挫折したんですけど、何がだめだったのか…。

[寺] 手順通りに積み上げていかないといけないところとか?仮にxとかnとかってことにしておこう、というのに耐えられなくて、すぐ整数にしようとしてしまう病とか?

[く] 公式の暗記ができなかったのと、展開ができなかったのと、問題を解いているうちに「何をしているかわからない」となるというのはありました。

[寺] 結構前の方で躓いてますね…!

[く] とにかく、手順がわからんのです…。

[寺] たぶん、その手順でなければならない論理がわかってないんですね。

[く] あと単純に計算ミスが多すぎて、数学に対する苦手意識が強くなったというのもありますね。

[寺] まさにADHD的なところで躓いているんですねぇ。

[く] 今ならADHDの躓きやすいポイントを理解すれば前より数学が理解できる可能性ありますが…。使い所がいないですよね(笑)

[寺] いや、そうとも限らないですよ!計算を解くのは今後機会がやってくれるようになると思いますけど、式に組み立てる能力は人に必要です。簡単なものからパズルを解く感覚でやってみるといいんじゃないかしら?

[く] しかし、計算というか、よく「人生の先を読む」という言葉がありますけど、アレってどういうことなんですかね?人生計画とかないわけじゃないんですけど、どうも「浅い」気がして。

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。