見出し画像

くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第314回 「障害者の就労支援もいろいろだけど、どういう使い方をするのがいいのかな?」ってお話

登場人物

過去記事マガジンも作ってます

本文

[く] こんばんは。くらげです。

[寺] こんばんは。寺島です。

[く] さて、新型コロナウイルスの流行がシャレにならないことになりまして、都内では連日3万人超えで、昨日は4万人を超えましたね…。

[寺] 大阪も連日2万人を突破しています。とても心配ですね。

[く] 今は都内の病院やホテルや自宅で療養している人が60人に1人というとんでもない数字みたいですね。もう感染しても行き場がないので、さすがに買い物も最小限にして、図書館やネカフェや喫茶店にも行かず、とにかく家でじっとしています。

[寺] じっとしてるのが苦手なくらげさんにとっては、だいぶ辛いんではないでしょうか(笑)というか、これまでは普通に行っていたんですか!?

[く] 自宅ではあまり仕事が進まないので…。ただ、もう感染のリスクと仕事の進み具合を天秤にかけても、もう自宅にいた方がまだマシだという計算です。

[寺] ウロウロするのがデフォルトなんですねえ...。しばらくは大人しくしているのがいいんじゃないでしょうか。仕事をしてれば暇ということもないでしょうし。

[く] 仕事自体は片付けても片付けてもあります(笑)ただ、気力の方が先に尽きますね。これまでは気力が尽きると外にふらっと出たりしていたので、それが気楽にできなくなったのはちょっとしんどいですね。

[寺] 回遊魚的か…!そうだ!以前、美術館巡りをしたいとか言ってましたよね?最近はソーシャルディスタンスに配慮して導線を工夫したり、屋外の展示をしている美術館や博物館も増えてるんですよ。平日だとどこもそんなに混んでいませんし、そういうところに行かれてはどうですか?

[く] いやー、行くタイミングがなかなかつかめないですね…。第七波が落ち着いたらまた考えます…。まぁ、今は本当に乙武さんもボランティアでスケジュールが押していた仕事が忙しいのあるので…。

[寺] まあ、商売繁盛なようでなによりですが...(笑) 仕事といえば、最近うちの河童(夫)が近所の就労継続支援A型に見学に行っていたんですよ。そのことを話しましょうか?

[く] あれ、今までは確かどこかの政治家の事務所に出切りしていたんじゃないですしたっけ?

[寺] 今年6月にその政治家の事務所が解散になったんです。それは前からわかっていたので、4月ぐらいからハローワークに相談には行ってたんですね。夫は「どこでも人手不足だからどっか行けるだろ」ぐらいに思ってたみたいで、呑気に構えていましたが、なかなか決まらなくてねえ…。年齢も年齢だし…。

[く] ボクも38歳ですが、今からだとハローワークを介した転職とかはほぼなさそうですよ。50歳をすぎるとそうなると思います。

[寺] そうなりますよねー。7月になっても決まらないので、家族の方の危機感が高まりまして「さすがにヤバイ」「とにかくあまり空白を作るな!ハロワに行け!」とわあわあ言ったんです。

[く] まあ、ご家族としてはそうですよね。シャレならんですよね。

[寺] でも、夫の方はそのころには、すっかりやる気を失ってて、ハロワにも行き渋りが出ていて…。「仕事探してくる」と出かけても天王寺あたりでワッフル買って帰ってくるような日が2週間ほど続いてしまって…。

[く] ボクが一番精神が病んで仕事に行けなかった時期みたいですね…。

[寺] 私もなにかと働きかけはしてたんですが、「はいはい」ってかんじで全く響かない様子でですね...。ついにある日、そんな様子を見ていた娘(15歳・ASDあり)が立ち上がり、「私が仕事を選んでやる!」とハローワークに連れて行きまして…。

[く] 娘さん、すげぇ(笑)

[寺] でもこれが意外と良手で。仕事を積極的に探してない様子だった夫は、ハロワでは保険をもらうために来てただけとみなされてたみたいで、こう、さらっとした対応しかされてなかったみたいなんですね。娘が「お父さんに仕事をください!」と言ったことで、より親身に相談に乗ってくれまして。

[く] 認定日だけちょっと来る人、みたいな。まあ、そういう人も多いのかもしれませんが。

[寺] 色々話して、今の大阪の状況では普通の就職は厳しい、大手の会社の障害者雇用枠を目指して就労移行施設かA型で「この人、働けます」という推薦を取ることを目指してみては、ということになったんです。

[く] ボクも最初の仕事をやめたあと、障害者就労移行支援事業所で1年くらい通ってましたねぇ。もう12〜13年くらい前かな。

[寺] あ、そうだったんですね。通ってみてどうでした?

[く] 当時はまだADHDの診断がおりていなくて、うつと聴覚障害の方で通っていたんですが、まぁ、寝たきりにならなくて良かったです。働く習慣を途切れさせないと言う意味では有益ですね。訓練の内容自体は全然役に立たなかったですけど(笑)

[寺] ぶっちゃけトークありがとうございます。話を戻しますと、とりあえずどこかに見学に行ってみませんかということで、たまたま自宅の近くにあった作業所に3日ほど体験入所することになりました。ここは就業継続支援A型の施設でした。

[く] 3日間だけなんですか?

[寺] 3日だけ。というか、体験入所をしないと入所願いも出せないシステムなんですって。この作業所に行ったのは家から近かったからなんですが、A型継続型も、就労移行型も入る会社を決めてから、利用したいですーという申請を自治体に出さないといけないのだそうですよ。

[く] ボクのときはもっと雑だった気がしますが…。たしか、「みなし通所」として申請する前から通所していて、正式に申請が通ったら遡って通所が適用される仕組みだったような…。

[寺] ああ、以前はあったらしいんですが、今は待ち人数が多いんでダメみたいです。体験入所に行った作業所では、空きはあるんだけど、その申請が通るの待っている人が7人いると言われました。

[く] 結構待ちますね…。そんなにすぐ退所者が出るわけでもないですよね?

[寺] 「7人待ちってことですか?入れるんですか?」と、夫が聞いたところ、「申請を出してからも他の仕事を探し続けるのが普通で、良いのがあったらそっちに行っちゃうから、7人待ってても7人来ることはない。実際は申請が降りたらまず入れる」とのことです。とはいえ、普通の就職は無理かもと思ってから、仕方ない...作業所で働こう!と一念発起してハロワに行っても、働けるのは3ヶ月後からというのは萎えるなーと思いました。

[く] 障害者の就労支援もいろいろあって、「就労移行支援」「就労継続支援A型」「就労継続支援B型」とかいろいろありますよね。私は就労自体が発生しない「就労移行支援」なので待たなかった、というのもあるんだと思います。

ここから先は

2,248字 / 1画像

¥ 200

妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。