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リモートワークに「失敗」した人間の懺悔。あるいは多様な働き方の実践について。

こんばんは。くらげです。

リモートワークが一気に進んでいますが

コロナウイルスによる新型肺炎が蔓延する恐れから、首都圏を中心に日に日に「リモートワーク」という言葉を目にすることが増えています。

noteでも運営からリモートワークに対するノウハウを集積するためにリモートワークのコツなどに対しての投稿を呼びかけているのですが、ハッシュタグとかを見ている「レベルたけぇな!?」となっております。

というか、noteに!積極的に!投稿している人たちは!優秀なんですよ!そりゃ優秀な人ならどこにいても仕事できますよね!?

でも、私らみたいな「一般人」はそんなに簡単にリモートワークなんてできねぇよ!みたいになりませんか!?わたしはなりました!!この10ヶ月、フルリモートワークして死ぬほど思いました!リモートワークはむずい!むずいのですよ!こんなにリモートワークがむずいと思わなかったわ!というところです。

とはいえ、10ヶ月も死闘を繰り返しているとなんとなく「こういうスキルがあればいい」「こういうツールがあればいい」という前に「人間としての形を保つためにこれはやっておけ」というものもわかってくるので、「リモートワークに失敗している人間がなんとかリモートワーカーとして生きていく術」を書きたいと思います。社長や関係者全員許して…許して…。

私について

ところで私ですが、株式会社メジャメンツが展開する障害者向けクラウドソーシングサービス「サニーバンク」の広報やライティング・企画をフルリモートで担当しております。(登録者絶賛募集中です)

また、その他にも本を書いたりあちこちでコラムを執筆したりしています。

私は聴覚障害やADHDがあり、コミュニケーションのストレスや、服薬している関係ですぐに疲弊してしまいます。前職は通勤で事務職をしておりましたが、午後になるとのぼせて嘔吐をするなどの体調不良に見舞われ、なにかと大変でした。

また、妻はてんかんが再発してときおり救急車に運ばれるようなトラブルが発生するようになり、私も仕事を急遽休まなければいけないことも増えました。

もう通勤は限界と感じていたところ、ご縁で株式会社メジャメンツに拾っていただき、昨年4月からフルリモートの社員として運営に携わっております。

現在抱えている問題について

さて、昨年4月から約10ヶ月リモートワークをしているわけですが、いくつかの大きな失敗がありました。

この失敗はいずれも私の締切感覚が引き起こしたもので言い訳はできないのですが、なぜ自分がうまく締切をコントロールできないかを考えてみますと、ADHDがあるから、ということをさておいても

・人の目がないと本気を出さない
・情報共有をサボりがちになる
・やりたいことをやることに優先させがち

というそもそも社会人というか人間としてのレベルから失敗しており、オフィスワークだとプレッシャーから流されて半泣きになりながらなんとかすることでも、自宅だとだらーっとしていつのまにやら仕事が渋滞してわけがわからなくなるんですね。

しかも、この状態に別な仕事もあるものですから、混乱は日に日に加速していて、そこに家族の病気や入院が重なって、今現在は全くどうしていいかわからない混乱期であります。各所に迷惑かけていますし、申し訳無さMAXで死にたみあります。死なないけど。生きるけど。ここから立て直すけど。

まぁ、あれですよ「オフィスワークすらろくにできない人間がリモートワークになれば生産性が高まると思うなよ!」と書いた手紙を過去の自分に投げつけてやりたい気持ちでいっぱいです。

改善を進めているところ(社内レベル)

弊社はかなり特殊で、社長も直属の社員も超優秀でこれまでそれぞれがほぼ独立した形で仕事をしながら業績を上げてきた会社です。そのため、社員同士が密に情報共有をするという習慣がなかったのです。

当初は私に対してもこのような独立性を期待していたと思われるのですが、流石に私のスケジュール管理のアレっぷりから「情報共有の仕組み」を今あれこれ試行錯誤してもらっております。

社長や他の社員からは「これから会社を大きくするには不可欠だからいずれやっておかないと」と言われておりますが、すみません、大変助かります。

今のところ、あれこれとツールを試しているところですが、まずは共有すべき情報の洗い出しとか、どうすれば一覧性があるとかとか、予算とか、そういうところで検討する課題が結構浮かび上がっているので、「情報共有」というのは本当に難しいなぁと。

なんで、日頃から「リモートワークの演習」というか、想定をしておかないと急にリモートワークにしますーといってもマネジメント崩壊しそうな気がします。優秀な社員だけでない現場ではほんと最初から検討しておきましょう…。すみません…。

改善を進めているところ(個人レベル編)

さて、会社レベルではこんな具合なんですが、個人レベルだとまずスケジュール管理のところからやり直しでございます。35歳にしてそこからかよお前。

いやまぁ、これまでもある程度のスケジュール管理はしていたわけなんですが、リモートワークだと「仕事」だけではなく「生活全体」を見据えて仕事の組み立てをしないと容易に生活も仕事のリズムも崩れますので、1日全体の予定を書いて、それをもとにライフログをつけることを強くおすすめいたします。これやらないと本当に1日が砂のように流れてきていくです…。

現在は、グーグルカレンダーに「メジャメンツの仕事」「ライターの仕事」「家事」「休息」などの大まかな区分ごとに分けて24時間の時間配分を書き、PCを使っている間はそれを開きっぱなしにして配分通りの作業をするようにしてます。要は時間割ですね。

もちろん、諸事情で予定通りできないこともあるのですが、そういうときは実際に行ったとおりに書き換えて、それをそのまま「ライフログ」として残しておいています。

それを見返すと、もちろん仕事本体だけでなく、仕事ができる環境を整えるための整理や掃除などの時間もかかるため意外と仕事に集中できる時間って短いぞ?と気づいた次第。

…。書いていて低レベル過ぎていやになるんですが、私みたいな人間未満はこのくらいでもめっちゃ難しいんだよ!

生活のコアタイムは守れ

まぁ、ここまでは一般常識というか「人間としてそれできてないのはどうなの?」レベルでしたが、実際にリモートワークをしてみると生活と仕事のバランスや境目がめちゃくちゃ曖昧になります。なので、「仕事のコアタイム」と「生活のコアタイム」はかならず区別しておく必要があるなぁ、と。

柔軟な働き方といっても、生活のリズムまで柔軟にするとスライムの如く溶けて流れ落ちます。気をつけましょう。

私は午後から体調を崩しやすいこともあり、更に妻が寝ている事が多い午前中(9:00~13:00)を仕事のコアタイムにしています。重要なことはこの合間に集中させますね。

あとは体調などを意識して仕事や家事をこなして、19時~21時は食事や休憩のための「生活のコアタイム」にしています。その後、22時~24時はだいたい何か書いたり調べ物をする時間に当てています。あと、睡眠時間は削るな。絶対に削るな。これを削ったら1ヶ月で潰れると思え、です。

なんとかコアタイムを作れるようになりましたが、ここまで固定するのにかかった時間と犠牲は振り返りたくもありません。いやほんと、人間は浪費しようとしたらいくらでも時間を浪費できるんだなぁ、とだけは申し上げておきます。関係者皆様ほんとすみません。

家族との関係が意外と大事

あと、あまり他の方が触れてないところだと思うのですが、リモートワークって結構家族との関係性が影響すると思うのですよ。

私は妻の体調によって急遽通院につきそったり看病で仕事ができないことも少なくなく、家族の健康も生産性に大きく影響するのはわかっているのですが、一人暮らしならさておき、家族がいるとなにかと「気を使うこと」も増えてくるか思います。

家族からすれば「家にいる」ので簡単になにか頼んだり、話しかけたりするかもしれませんが、本人としては仕事をしているのでかなりイライラすることもあるでしょう。仕事のON/OFFは自分だけではなく、家族にもケジメを付ける必要がありそうです。少なくともコアタイムには話しかけない、みたいな取り決めが必要かなぁ、と思いますねぇ。

あと、家族とこじれているときは出勤という手段で逃げられないので辛いぞ-辛いぞー。さらっと逃げられる場所と口実は準備しておくんだぞー?

できれば物理的に遮断できる書斎みたいなのがあればいいし、なんならトイレにPC持ち込んで仕事するのもアリだぞ、的な感じです。はい。

それでもリモートワークはいいぞ

とまぁ、ダラダラと言い訳みたいなものを垂れ流しておりましたが、結論としては「それでもリモートワークはいいぞ」というところです。いやほんとに。

私は障害があって一般的な意味で働くのは難しく、また、妻の病状もあって多様な働き方を「選ばざるを得ない」状態です。もし、今のような働き方でなければ私も妻も共倒れで経済的にも肉体的にも貧窮していたでしょう。多様な働き方が広がれば、様々な事情を抱えている人たちが働きやすくなる環境が広がるわけで、それは私が一番体感しています。

ですから、今回は非常事態ではありますが、リモートワークが推進されて社会的にさまざまなノウハウが蓄積されて「多様な働き方」が一気に進んでいくといいなぁ、と感じています。

私事ですが、先日大きなプロジェクトとしてクラウドファンディングを成功させてだいぶ仕事に対して自信がつきました。

なので、現在抱えている問題を少しずつ解決させて、より自信を持って「リモートワークはいいぞ」と言えるように成長していきたいですし。

では。今回はこれくらいで。あ、締切のある仕事、いまからやります。すみません!すみません!

妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。