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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第308回 「当たり前のように福祉に『繋がる』というけど、それって簡単じゃないよね!」ってお話

登場人物

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[く] こんばんは。くらげです。

[寺] こんばんは。寺島です。

[く] もう6月も半ばですね…。自分の中ではまだ6月にも入ってないのでギャップが激しすぎて…。

[寺] とうとう時間軸まで離れはじめましたね。noteも置き去りになっていますのでキリキリ回収していきましょう!最近のくらげさんといえば、乙武さんが出馬予定ということで張り切っているようですが。

[く] ああ、乙武洋匡さんが5月下旬にいきなり「2022年の参議院議員選挙に東京選挙区から無所属で立候補する」と表明したんですよね。ボクは元々乙武洋匡さんのファン(?)ですし、仕事をうまく調整すれば昼の手伝いとかにも行けるかな、とボランティアサークルに入りました。これまでに2回、あいさつ回りのチラシ配りに行きましたが、結構しんどいですね(笑)

[寺] なんで「ファン」の後ろに(?)がつくのかわからないんですが(笑)何か心の中に逡巡があるんでしょうか。まあどうでもいいので触れませんけど。とにかく、これから暑くなっていくので、水分補給などはしっかりやって、体調はを崩さないように気をつけてくださいね。

[く] そうですね。やってみてわかったのですが、単純作業に見えるチラシ配りでも意外と時間と気力と体力を消費しますね。あまり無理をしない範疇でやっていきます。

[寺] ADHDの「あまり」はかなり信用しにくいところがありますが(笑)

[く] あおにも相談しているんですが、週1くらいが限界かなと。仕事と家庭優先でやっていきます。

[寺] お、迅速に具体的な数字をだせるようになりましたね!えらいえらい!

[く] 流石に色々痛い目に会いましたので…。さて、今週のテーマはどうしましょうか?

[寺] 今週はカタリバの話の後ですので、何か少し関連する話の方がいいかな…と、考えてますが。くらげさんは、前回の話を聞いて何か話したいテーマとかないですか?

[く] 感想は対談の中で言っているので、特に付け足すことはないんですが、お子さんの不登校や引きこもりの問題に関連するところで言うと、江戸川区が区内にひきこもりの人が何人いるかの大規模な調査を行ったことですかね。

[寺] あ!それ私LINEニュースで見ましたよ!

[く] 最近結果が発表されたので、知ってる人も多いかもしれませんね。ひきこもり当事者が区内に7919人で、それとは別に14歳以下の不登校の子どもは1113人であるという発表がありました。江戸川区の人口は70万人程度なので、ざっと100人に1人はひきこもりの当事者ということですね。

[寺] テレビなどでは「思ったより多い」という意見が多かったですが、SNSでは「体感そんなもの」とか、「家事手伝いや受験浪人の皮を被った引きこもりもいるから、もっと多いはず」という意見も目につきました。

[く] ボクが興味深かったのは、その6割が行政などの外部に相談したことがないということなんですね。前回の話で「不登校の連絡先や相談先がわからない」ということとかなり被りました。「支援に繋がりましょう」とはよく言われますけど、そもそも「支援に繋がるとは?」という段階で大きくつまずいてしまうことはよくある話なんでしょうね。私もあっさり使う言葉ですけど、深掘りすると結構やっかいなんじゃないかなぁと思いました。

[寺] ああー、確かにそうですよね。「繋がる」って、よく福祉や支援の広報物には書いてありますが、私も実際どういうことなのかよく分からないです。担当者がついて定期的に連絡を取り合う状態が「繋がってる」状態なのかなと思っていますが、あくまでイメージですね(笑)

[く] まぁ、本来は「必要な支援をしてくれる機関にアクセスできる」ぐらいの意味ですが、普段見聞きするときには、もう少し広い意味で使っているような気がします。

[寺] 人によってニュアンスがあるんでしょうね。ちょっと違う話なんですが、最近の若い人は、うつくしいとか、なつかしいとか、せつないとかを表現するとき、全部「エモい」って言っちゃうという話があってですね。

[く] ああ、はい。ボクも見たような気がします。かっこいいと、ダサいがどっちも「ヤバい」になるっていう…。逆じゃないか!みたいな(笑)

[寺] それですそれです。その話を聞いてね、日本語の語彙がどんどん少なくなってけしからん!と言う人もいるわけなんですが、私はそれって若い人の知恵なんじゃないかなあって思ったんですよね。

[く] 知恵?わざとやってるってことですか?

[寺] 今の若い人は、私たちが若かった時に比べると、すごく少ない単位の人数の中で生きてますから。的確すぎる批評を避け、他人と摩擦を起こさないようにしてるのかなあ?と思ったんですよね。思考を節約しているという面があることも否定はしませんが。

[く] 「その服変だよ!」だと攻撃されたと思いますけど、「その服ヤバい!」だと、良かったのか悪かったのかどっちか分かりませんからね。ボクなんかはハッキリしなくてちょっとムズムズしますが。

[寺] いや、全くの想像なんですけどね。それで話を戻しますが、「繋がる」って言葉もそういうわざとフワッとさせた言葉なんじゃないかなあって、思ったんですよね。自治体などに連絡して助けてもらった方がいいよと言うことなんですが、実際に何をしてくれるかはわかんないし、その当人が満足できる支援になるかも保証できない、でも、アクションすれば多分どこかに引っかかるよと。そういう状態を「繋がる」と表現しているのではないでしょうか。

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。