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Teslaに対抗する自動車企業に勝算がない理由

フォルクスワーゲンやダイムラーなどのドイツ勢の自動車企業がEV投資を本格化し、テスラに対抗する構えという下記の記事に関しての考察です。

Teslaのミッション

まず、Teslaのミッションは「持続可能社会の実現」なので、イーロンマスクはこの流れを大いに歓迎していると思います。
または、今のところ、下記3種類のEV充電プラグの形が存在しますが、アダプター(Tesla購入時に提供される)を使用すれば、全ての充電器が使用できます。
1.急速充電設備 (CHAdeMO型)
2.普通充電設備 (J1772型)
3.Tesla型

この互換性のある流れで、各社が協力して充電器の普及に協力すれば、各社の努力がシナジーとなってEVのUXがさらに高まります。

EVは本当にクリーンなのか?

EVは確かにゼロエミッションで、受け取った電力を100%無駄なく使うことができる点ではクリーンで、ガソリンを燃焼させる際に熱エネルギーになり無駄(エミッション)を生む仕組みではありません。ただ、その電力が従来式の火力発電のようなクリーンでない仕組みで製造されたものでは、決してクリーンとは言えません。

最近、下記の動画で解説しましたが、テスラはEV企業として電力を使う側だけでなく、作る側としても2つの事業を大規模に展開し、東京電力にスマートグリッドの競合と目されてもいます。

【10分解説】テスラ | 株価が跳ね上がり続ける理由は何か?
https://youtu.be/cN-xgrd_85k

自動車企業としてTeslaを迎え撃ったとしても、エネルギー事業を有するTeslaにはこの事業の分の市場規模やユーザー数の観点で勝ち目はないので、是非、欧州の自動車企業には、エネルギー事業の視点も持って大規模に展開し、Tesla良い意味で競って欲しいと感じています。

この点で、EV化に苦言を呈する日本の自動車企業は戦いの土俵にも乗れていないので、日本政府が掲げる水素戦略と、2050年には本格稼働を予定しているクリーンな火力発電の水素火力発電やアンモニア火力発電などの情報をキャッチアップして、政府が掲げる2050年にはEVに刷新する電力がどこから来るのかという基礎的な情報を整理し、戦略を抜本的に見直して欲しいと思います。

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