2022年10月8日(土)『英雄ベーブルースの内幕』を読んで無名時代を知る

9月のシルバーウィークから続く3連休3連ちゃん目の初日。ちょいちょい読み進めているロバート・クリーマー著『英雄ベーブルースの内幕』(宮川毅訳、恒文社1975年刊)でへぇーと思う部分を見つける。21歳のルースが2シーズン目となる1915年は「当時はまだホームラン時代ではなかった。ホームラン・ベーカーとサム・クラウフォードがわずか8本で前年度のア・リーグの本塁打王のタイトルをわけたほどである」。そしてホームランは今日の三塁打程度しか珍重されず単に長打のひとつであって特別に毎日記録がとられることもなかったようだ。ちなみに当時の新聞スポーツ欄に載るバッティングの記録は打率と一緒に盗塁数そして犠打も載っていたのにホームランはなし。この年ルースはレッドソックスで2番手ピッチャーをしていたが5月のヤンキース戦でライトスタンド上段に特大のホームランを打ち込んでいる。これが「並大抵のホームランでなかったために、そこに居た五千人前後の観衆に強烈な印象を与えた」とか。これがルースとって大リーグで第1号。ジャッジと村上宗隆の活躍で日米の今シーズンは改めてホームラン全盛を印象づけたがやはりベーブルースの活躍があってこそと改めて感じる。


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