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Lumix GX7mk3を一週間使ってみての感想

Lumix GX7mk3が手元にやってきてからほぼ一週間。この間、平日・休日ともずっと持ち出し、レンズやモードをいろいろ変えながら200枚強を撮った。運動会イベントや家族旅行イベントがあったとはいえ、私としてはかなり早いペースである。

一言で言えば非常に満足していて、やはり他のマイクロフォーサーズ機は出番がほとんどなくなりそうだ。E-M5もE-PL6も愛着のあるカメラなんだけど、手放すことになるかもしれないなあ。

これだけではなんなので、カタログスペックでは見えなかった印象をいくつか書いてみたい。

ダイヤルの操作性

店頭で触っていたときから、操作性についてはオリンパスよりパナソニックのほうが上だなあ、と思っていた。電源のオンオフを含めて殆どの主要な操作が右手だけで完結するし、主要な操作に専用ボタン・スイッチが用意されているのもいい。

この印象に変わりはないのだけど、実際に使ってみると、シャッター周辺のダイヤルが実に心地よい。

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シャッターの周りと背面にそれぞれダイヤルがあり、標準ではこれに絞りとシャッター速度が割り当てられている。で、これ以外に露出補正のダイヤルがある。この3つをダイヤルで調整するというのは、フィルムカメラと同じ操作性で、フィルム世代の私にとっては実によく馴染む。

さらに、標準レンズキットのパナライカレンズには絞り環がついていて、こっちで絞りを調整することもできる。まさにフィルムカメラ!「A」に合わせると絞りが自動になるのもライカ譲りである。

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こういうクラシカルな操作性は好きである。

青みを帯びた色調

E-M5やE-PL6では、黄色や赤が支配的な発色になることが多かったような印象がある。「オリンパスブルー」なんて言葉があるけれども、自分の印象としては、青よりも黄色や赤のほうが印象が強い。

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GX7mk3は逆に、青が支配的な発色に出てくることが多い気がする。特に、標準レンズキットのパナライカレンズのときが顕著に出てくる。

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シグマやタムロンのレンズでもこの傾向は見られるけれど、そこまで顕著には出てこない。自然な発色だね、としか見えない場合もよくある。

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E-M5やE-PL6に比べてセンサも格段に進歩してるはずだから、一概に比較はできないんだろうけど、GX7mk3の発色のほうが好み。特にパナライカレンズとの組み合わせのときの発色は実にいいと思う。

モノクロがいい

モノクロモード、特にL.モノクロームDというモードがいい、という話を聞いていたのだけど、まさにそのとおりだった。

カラーセンサで捉えた光から色の情報を落とす(明度だけ残す)だけでは、味気ないモノクロしかできない。その先の味付けがモノクロ写真の良さを大きく左右する。なんだけど、手持ちのデジタルカメラのうち、撮って出しのモノクロ写真がいいと思えるのはLeica Xだけで、EOS RPもE-M5もE-PL6も、モノクロに関してはまあ正直、不満だった。

でも、GX7mk3のL.モノクロームDは、いい。

ほぼ同じ状況で撮ったカラー写真と、L.モノクロームDモードのモノクロ写真を並べてみよう。いずれも撮って出しである。

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円柱の質感あたりがいちばん分かりやすいと思うのだけど、単純に明度だけにしたわけではないことが一目瞭然。なんともいえず重厚である。このモノクロ表現が撮って出しで出せるというのは、モノクロ好きの私にとっては「素晴らしい」の一言である。

まとめ

買ってよかった。もっというと、パナライカレンズのレンズキットにしてよかった。手持ちのマイクロフォーサーズレンズが悪いわけではまったくないんだけど、それらを上回る体験が期待できそうである。

レンジファインダー風の外観が好きだけど、フジはどうも…という場合(私がまさにそう)は、とてもおすすめできるカメラだと思う。

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