47.パパ目線の妊娠→出産→育児日記〜その4 いざという時に強いのはやはり女性〜
思った以上にリアクションをいただいているこのシリーズ。
とは言え、ここにしか書かれていない情報や、聞いたこともない面白エピソードなんかは一つも無いので、引き続きハードルは最大限に低くして読んでいただきたい。
前回の記事はこちら。
【2021年】
10月25日
妊娠が発覚して2日が経ったものの、まだまだ父母になる実感は無い。
妊娠検査薬だけではピンと来なくても、医者に認められればさすがに僕らの中で何かが変わるかもしれない。
幸い夫である僕は休職真っ只中のフリーな身だったので、すぐさま妻と一緒に産婦人科に行くことができた。
そこは1日かけて調べた、地元で有名な評判の良いクリニック。
とは言え、世の中は世の中でコロナ禍真っ只中。
運命の結果発表を2人揃って聞けると意気揚々向かったものの、病院に入れるのは妊婦だけだと知らされる。
仕方なく、休職中の夫は駐車場の車の中で待機していた。
結果は、花まる
晴れて僕らは父母予備軍となった。
10月28日
妻の両親が僕らの家に遊びに来た。
それは前々から決まっていた約束だったのだが、今思えば何かの知らせだったのかもしれない。
この日があったので、25日に妊娠が正式に分かった時点ではあえて言わず、直接報告しようと思い臨んだこの日。
僕、妻、妻の両親の4人は揃いも揃って大のお酒好き。
集まるや否やいつも通り飲み屋に直行した。
妻母「私はビール」
妻父「俺もビール」
僕「僕も…ビール…でお願いします」
妻「私はジンジャーエールで」
妻父・母「……」
その場に流れる不穏な雰囲気。
ただ、誰もその違和感に対し口を開かない。
妻父「では、乾杯!」
乾いた喉を潤す一瞬。
しばらく無言が続き、満を辞して妻が口火を切った。
妻「実は…妊娠しました。」
僕も何か言わなきゃ、と続いて何か添えて言った気がするが覚えていない。
妻母「…やっぱりね、おめでとう」
やはり女性は勘が鋭い。
お母さんにはその日出会った瞬間から「何かある」と見抜かれていた気もする。
妻とお母さんが2,3回普通に会話のラリーをした後、お父さんが口を開いた。
「…で、ご飯何頼もうか」
この発言のせいで、お父さんはしらばく家族全員にイジられることになる。
数十年後、自分が親の立場で同じ状況になった時、妊娠の報告をしてきた息子、娘になんて言葉をかけられるだろうか…
食事の心配ができるだけまだ良いと思えるくらい、ダメダメな気がする。
お父さん、心中お察しします。
ではまた。
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