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ニューノーマルな働き方

 早いものでこのnoteも、知らない間に今回で100作目となりました👏
 ひとえにご覧いただいている皆様のおかげです!
 これからどのくらい続けて投稿できるかわかりませんが、可能な限り続けさせていただきたいと思います!
 記念すべき100作目となる今回のnoteですが、前回にもご案内させていただたいたように、一般社団法人バリュー・リノベーションズ・さの(VRS)が、まち再生事業の取組みから、色んなステキな人たちと関わることができ、その人たちからのいろいろな思いや考えを聞かせていただいたことから、まちづくりに一番必要なコンテンツである「人」をどのように自分たちが暮らすまちに関わっていただき、今後のまちづくり事業にどのように活かせていければいいかの考えを書かせていただきます。
 前回、前々回のnoteの三部作品の最終章となりますので、まだご覧になられていない方はそちらも併せてご覧ください。

▼それぞれの働き方には一長一短がある

 前2作の働き方には、それぞれのメリット・デメリットを書かせていただきましたし、その対応方法にも触れさせていただきました。
 簡単にまとめますと、

【フリーランス(事業主を含む個人事業主)】
●メリット
 ①自分の得意・好きなことで仕事ができる
 ②比較的自由に働くことができる
 ③成果が実感できる など
●デメリット
 ①収入が不安定
 ②事業失敗した時の責任がのしかかってくる
 ③クライアント企業との適正な距離を保たないと雇用されるより条件の悪い働き方を強いられる など

事業主を含むフリーランスのメリット・デメリットまとめ(©VRS)

【雇用される人】
●メリット
 ①安定した収入がある
 ②法律などで待遇面が保証されている
 ③失敗しても直接的な責任は免れる など
●デメリット
 ①勤務時間と勤務場所が縛られる
 ②自分のやりたいことを仕事にできない場合が多い
 ③どんなに頑張って成果をあげても自分が希望する給料がもらえないことが多い など

雇用される人のメリット・デメリットまとめ(©VRS)

 どちらの働き方を選ぶかは、人生の主人公である「あなた」が選ぶわけですが、どちらの働き方を選ぶにしても自分で選んだのですから、覚悟を決めて働かなければ、イヤイヤ働いても人生を棒に振るだけです。
 フリーランスにはフリーランスの悩みがあるわけですし、雇用されて働くにも悩みがあるわけで、隣の芝生が青いからとうらやんでも仕方がないことなのです。
 どちらの働き方にも一長一短があることを頭において、自分に合った働き方は何かを追求するほうがいいと思います。

物事には一長一短がある

 一つ言えるのは、フリーランスに向いているのは、チャレンジ精神のある人や、他の人が言ったり、やっていることを検証しようとする性格の人、自分で決断をしたい人と言ったところが合いそうに思います。
 一方、雇用に向いている人は、誰かの下支えをしたいという人なんかがいいと思います。
 ただ、雇用される側であっても、どのようにお金が会社に入り、自分の給料になっているかを理解しようとしない人が多くおり、自分自身にリスクが直接降りかからないことから、その辺の意識が低いため会社の経営がうまく回らないことも多々あったりしますので、雇われていても、それなりのリスクを背負って働いてほしいものです。

▼VRSが考える「ニューノーマルな働き方」とは?

 とは言うものの、なかなか経験していない分野を想像するだけでもわからないことだらけですし、「自分に合った働き方って何?」って考えても答えが出てこないこともありますよね・・・
 これはVRSが考えている働き方ですので、もし稼ぎが欲しいとか、自分のやりたいことだけを仕事にしたいとか思っている方には合いませんので、ご注意ください。

 先ほどもお話しましたが、それぞれの働き方には一長一短があります。でも良いところを伸ばし、悪いところを最小限に抑えることができればどうでしょうか?

 中小企業庁によりますと、起業して軌道に乗るまで概ね5年~10年の期間を必要としているそうです。
 その間、事業を継続できる保証はなく、平成29年の中小企業白書では、創業後5年後に廃業している事業者は2割近くもあり、諸外国と比べると高い割合で継続しているものの、廃業している多くが資金繰りに問題があり廃業しているそうです。

中小企業白書(平成29年度版)より抜粋

 資金繰りについては、創業前にきちんと創業計画を立てていたら、若干の修正はあるものの、それほど大きくは見誤らないのですが、融資を受けるか何かで事業計画がずさんになったところもあるのだと思います。
 この部分だけ切り取って、「起業は危険」と思い込んでしまい、起業する人が諸外国に比べかなり低くなっています。

中小企業白書(平成29年度版)より抜粋

 日本人って、起業するとなると起業一本槍、雇われて働くのであれば雇われで一本槍という考え方がまだまだ根強くあります。
 雇われている人でも、FXとか株式投資とかもしている人がいてますが、そういうのは副業ではあるものの、複業ではないという考えに陥っている人が多いですよね。

 今回、VRSが提案する「ニューノーマルな働き方」は、雇用と小商いというスタイルのスモールビジネスでの起業のハイブリットな働き方です。

 そもそも「ニューノーマル」とは何かと言うことになりますが、「NEW(新しい)NORMAL(常態)」と訳され、社会に大きな変化が起こり、変化が起こる以前とは同じ姿に戻ることができず、新たな常識が定着することを言います。

 VRSが提唱する「ニューノーマルな働き方」は、起業の資金繰りの問題を最小限に抑えるだけでなく、雇用で拘束される時間と働く場所を最小限に抑えることで、双方のいいとこどりをして自分らしさと維持しつつ、自分が暮らせる程度の稼ぎをもたらす働き方です。

複業(イメージ)

 これは社会保障制度の適用を受けられない働き方なので、「安定」を求める人には向きませんし、起業した人でも自分の事業に精一杯注力したいという人にも向きませんが、自分のやりたいことが明確になっていて、かつ軌道に乗るまでの間、安定を求める人にはオススメの働き方です。
 起業する前にきちんと事業計画を立てられ、それを実行できるのであれば、確かにそちらに注力する方がいいのに決まっていますが、起業に興味のない人の多くが、失敗した時のリスクと回答しているように、リスクがあるから時間と場所に縛られた働き方を選ぶというのであれば、人生の最後を迎えたとき、そういう働き方をして、果たして満足した人生を送れたのかというとどうなのかと思ったりもします。

アフターコロナを見すえたニューノーマル

▼まちづくりと働く場所の融合

  VRSでは、その地域の良さを活かすためには、その地域にある資源、歴史文化と、そして「人」を最大限活用することだと考えています。
 その地域で暮らしている「人」こそ、その地域の魅力を最大化してくれる有効な資源であり、自分事として地域の魅力を発信してもらうことで、その地域の持つ良さが伝わるのです。
 行政では、発信力をタレントなどを観光大使として任命し、頼る傾向もありますが、タレントやテレビ番組の取材のアナウンサーでは、その地域に暮らしているわけではないので、本当の地域の良さを伝えることはできないと思います。
 その地域に行く理由をつくる必要があり、例えば、その場所でしか味わえない食事があるとか、その場所にしかない景色があるとか、その場所に行かなければ味わえないものがあると行こうと思うきっかけになりますよね。
 昭和・平成の初期までのように、多くの人が訪れるってことはこれから少なくなりますし、多くの人が訪れることによる弊害もあるわけです。

 価値のわかる人たちが、その地域を訪れ、その地域の価値を知っていただく、それが大事なことなのかなと思ったりします。
 その価値を伝えることを自分事として取り組んでもらえるためには、その地域で働く人を引き出すことが必要なんだと思います。
 それがVRSが考える、ニューノーマルな働き方であり、これからのまちづくりのあるべき姿なんだと考えています。

地域の価値はそこで暮らし働く人がカギを握っています

▼「観光」よりまず「まちづくり」を

 間もなくアフターコロナを迎えようとしている時期ですが、コロナ禍前のインバウンド需要が高かった頃、観光産業が脚光を浴びていましたが、前のインバウンド需要に頼る、薄利多売な観光産業は全く無意味なものだと、コロナ期を過ごし、痛感したはずです。
 安いから需要があるのではなく、価値を適正価格に変えることがアフターコロナに向けた取り組みで必要なことだと考えています。
 そのためには、観光というキーワードより、その地域の特性を活かしていくことが大事であり、テーマパークやハコモノなどのハード整備に頼らない、それぞれの地域の特性を活かしたまちづくりの基盤の整備に取り組んでいかなければ、どこにでもある風景となってしまい、選ばれない地域になってしまいます。
 しっかりとしたまちづくりに取り組んでいるところは、これからも生き残っていきますが、そうでない、例えば、観光施設などのハード整備に頼るまちは一過性の評判だけで終わってしまいます。
 他の地域にある施設などを真似た、その地域にはなかったコンテンツは、所詮、その地域に根差していなかったコンテンツなので、メッキはすぐはがれてしまいます。
 それより、いま地域にある資源を最大限活用して、その地域ならではのオリジナルのレシピをつくっていくほうが得策だと思います。
 そのためには、その地域で活躍できる人材を確保し、そして輝ける場所を創ることこそが、アフターコロナに向けたまちづくりだと思います。
 そろそろ、アフターコロナを迎えようとしている今だからこそ、基盤となるまちづくりに取り組んでいきたいと思います。

その地域の特性を活かす基盤整備がこれからのまちづくりには必要です!


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