なにか「おかしい」ものを否定するために、その「おかしい」世界の中で成功しないとならない。
昔こんなCMがあった。
「学歴なんて関係ない!」
東大出てから言ってみたい。
幼きぼくは、「たしかに!」そんなふうに思って、勉強を頑張って大学に行った。
また、とあるきっかけで弁護士になろうと思って、司法試験に挑むとき、その順位を上げることに必死だった。
弁護士になったあとも、事務所に入るために100倍近い「就活」をして勝ち残った。
イケてるスタートアップに入ったあとも、資金調達◯億円!IPO!売上◯億円!・・・
あ、これ限りないわ
そう思って、そんなふうに考えて、すっぱりそういう世界から離れようと思って、地元に帰った。
(ちなみに、この世界にいる人全員がそうだってわけじゃなくて、あくまで僕の意識付けの話。僕が「上」を目指して挑んでいた中で、ただ楽しみながらコトにあたっている人も会社もいっぱいあった)
順位が付けられてしまうような世界は窮屈だし、そうじゃない世界は美しい、と信じて。
だけど、いざ僕が「そう」だと思って飛び込んだ世界は、ルサンチマンがはびこる世界だった。
「売上とか利益だけを目的にするのしょうもないよね」
と言っている人は、本当は
(どーせ自分が手に入れることができないから)
「売上とか利益だけを目的にするのしょうもないよね」
と言っているだけだった。
他人事ではなく、あれだけの決意をして地元に帰ったにもかかわらず、僕自身、直近のキャッシュで困っているときなど、
どーせ自分が手に入れることができないから
ってなってないって言い切れない。
この事実に気付いたときはショックだった。
学歴が良くないと、学歴を批判できない
お金を稼がないと、お金を否定できない
仕事で成功しないと、仕事を否定できない
僕らは、なにか「おかしい」ものを否定するために、その「おかしい」世界の中で成功しないとならない。
これを許し続けてしまうことは、自分が一番許したくない世界を無意識に強化することになる。
そして、この強化は成功したあとだと弱めることは出来ない。
では、どうすればいいのか?
わからない。
わからないがけど、僕らは、おかしいことを、おかしいという。
今から。
ルサンチマンに陥ってないか?と自問自答しながら。
目立ったことは起きない。
この葛藤は誰にもわかってもらえないかもしれない。
だけど、今、ここから。
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