農作業中の汗拭きを考える
夏の屋外の農作業など熱中症を警戒しないといけないとき、ふわふわなタオルは使わないようにしている。
首と体温調節
首は皮膚が薄く、血管が表面近くを走っている。しかも大きな動脈が通っ
ているため、体温調節に重要な役割を果たすようだ。
首を冷やすことで、冷えた血液が全身に循環し、効率的に体温を下げるこ
とができる。また、保温することで体温低下を抑えることができるようだ。
つまり、暑さ対策として首を冷やすことは効果的ということになる。水で
湿らせて首にかけるクールタオルを見かけるようになったのは、これが理由
だろう。
他方、マフラーなどを首に巻き保温することは寒さ対策として非常に有効
ということになる。
夏にマフラーは危険
夏に屋外の農作業でタオルを首に巻いている人をみかける。タオルと言っ
ても、クールタオルもある。ふわふわなタオルは注意しないといけない思う
。ふわふわなタオルはマフラーに似たようなものだ。作業中の体温上昇を抑
えないといけないのに、それを妨げていると思うからだ。
山歩き講習会で学んだ
登山歴は長いが、興味半分で初級者向け山歩き講習会に、ずいぶん昔参加
したことがある。
歩き始める前に、注意事項を講師の方が説明した。その中で、「首にタオ
ルを巻かないでください。暑さが身体にこもり、危険です。」という言葉を
今でも憶えている。
講習会を境に、夏の山登りではタオルを使わなくなった。他の汗をかくよ
うな作業時も同様だ。
手ぬぐい
ふわふわなタオルで汗を拭くと気持ちが良い。しかし、夏の農作業の時はクールタオルや手ぬぐいを使用している。
どちらかと言えば、手ぬぐいを使うことが多い。手ぬぐいを濡らせばクー
ルタオルの代用になる。普段も持ち歩いてハンカチの代用にすることもある
。
農作業時は、手ぬぐいを首にかけ、汗をぬぐっているが、首には巻かない
。布地が薄いので、乾燥しても乾いたふわふわなタオルのように首からの放
熱を妨げることは少ないと考えているが、首からの放熱を妨げる可能性はあ
ると思っている。
最後に
2022年から「酷暑日」という言葉を聞くようになった。より熱中症には気
をつけないといけないと感じる。
乾いた手ぬぐいは汗を吸い、汗の気化熱による体温低下を妨げるリスクは
あるだろう。だから、首にかけるが、かけっぱなしにしない。休憩の時など
は外す。
とりあえず、今のところ農作業の時に汗を拭くのは、手ぬぐいが一番だと
思っている。